2010年12月27日月曜日

都電に乗ってコンサートへ

ちょうど2年前の冬、娘と都電に乗った。

2駅ぐらいだったが、久しぶりの都電は新鮮だった。

きのうは2年ぶりの都電。
荒川少年少女合唱隊のクリスマスコンサートがあり
サンパール荒川大ホールというところまで出かけた。

有楽町線東池袋駅からすぐ出たところに都電停留所がある。
その東池袋4丁目から荒川区役所前まで43分間乗車した。
これだけ乗っても160円。
車内はお年寄りや家族連れで混雑していた。
 
ちなみに帰りは、2駅歩いて、都電で帰ってきた。乗車時間35分間。
荒川少年少女合唱隊には来年4月のチェルノブイリ救援コンサート
出演してもらう。

プログラムは下記のように多彩だった。

第135回定期演奏会
◆演奏曲目:
【第1部】聖夜愛唱曲集
・アルカデルト/アヴェ・マリア
・カッチーニ/アヴェ・マリア
・マスカーニ/アヴェ・マリア

【第2部】
・夕焼け小焼け
・おたんじょうびのうた
・怪獣のバラード
・合唱組曲「虫の絵本より」.….テントウムシ・セミ

【第3部】
・喜歌劇「蝙蝠(こうもり)」より名場面を集めて…オペラ歌手と共に

 ※ホームページのトップにすでに昨日の舞台と
  過去の名場面集がアップされていた。

   ~~~~~~~~~~~~~~~

アヴェ・マリアはやや背伸びして、という感じが否めない。
童謡や怪獣の歌などはさすがに、歌いこんでいてうまい!

オペレッタはそれぞれが衣装をつけて舞踏会に参加している、という設定。
愛らしく見ているだけでも楽しかったが、歌も楽しそうに歌っていた。
ソロの大人たちがさすがにプロ。上手だった。
 ソプラノ 大隅智佳子   メッゾソプラノ 米谷朋子
 ピアノ 太田絵里    バリトン 米谷毅彦
4月はどんな歌を披露してくれるだろうか?
とても楽しみである。

もうひとつ、4月のコンサートには、
紅白初出場のクミコが特別ゲストとして参加の予定。

紅白はあまり気を入れてみていないが今年は要チェック。

2010年12月21日火曜日

死刑反対の集会〔報告〕&モンサンミッシェルの写真

日曜日、日比谷公会堂で死刑に反対する集会が開かれた。

主催は<死刑廃止国際条約の批准を求める「フォーラム90」>

反原発市民運動に関わりだしたのが1988年から。
チェルノブイリ救援活動に関わり出したのが1990年ごろから。

ちょうど同じ時期から、死刑反対の講演会などに参加するようになった。

反原発のほうに、積極的に関わるようになったので
ほかのことには必然的に関心が遠のいた。

でも、死刑廃止だけは、反原発・救援活動と同じ年数を
関心を持ってできるだけ注目し参加してきた。

死刑廃止フォーラムが発足して20年。

・講演:辺見 庸

  「国家と人間のからだーー私が死刑をこばむ理由」(2時35分から約70分)

・コンサート:上々颱風(しゃんしゃんたいふーん)

・講談:神田香織 和歌山カレー事件「シルエットロマンスを聞きながら」

    **~**~**~***
・座談会:中山千夏/加賀乙彦/森達也/安田好弘(司会)
・メッセージとアピール:韓国、欧州連合(EU)、免田栄氏、菅家利和氏ほか

2時半から始まって終了が7時半という長丁場。
残念ながら全部参加することはできなかった。

 辺見庸さんの講演、前もって彼のブログに載っていた以下の文章
 を読んでいた。
   鏡のなかのすさみーー千葉景子さんと絞首刑

前回辺見庸さんの講演を聞いたのも死刑反対の集会だったと思う。
違ったかな? 辺見庸だけの講演会だったかもしれないが、
内容は死刑に対しての講演会だった。
3時間近い講演を完璧に語った。

案の定、彼のブログの中の「私事片片」では
「1時間で何が語れると言うのか」と書いている。(12/17)

辺見庸さんのあとは、上々颱風によるコンサート。
最高だった。
どの歌もよかったが、リーダー紅龍さんがが歌った、
「大虐殺のバラード」が特によかった。
 

次が神田香織さんの講談。

新作「和歌山カレー事件」を披露。
これもおもしろかった。
自白もなく、状況証拠も不十分なのに死刑を宣告された
林真須美さんのことを講談に。

いかに私たちはマスコミに洗脳されているかよくわかった。

テレビや新聞で報道されるニュースは真実ではない、ということを
私たちはよくよく考えなければならない。

パリ旅行してきたばかりの友人がこんなことを言っていた。

ツアーのガイドさんから聞いたこと;
 フランスでは小学生に、教師が新聞やテレビが伝えるニュースは
「真実」のほんの一部に過ぎない、と教えているそうだ。

その友人が撮ってきた写真を最後に披露。

この時期は欧州は一般的に天気が悪いらしいが、斜陽が

瞬間的に照らしたモンサンミッシェルはなかなか綺麗だったとか。

何でも宮崎駿監督の 「天空の城 ラピュタ」は
このモンサンミッシェル修道院をモデルにしているとか。
また、 「ルパン三世 カリオストロの城」もここをモデルにしているそうだ。

知らないのは私ばかりか。

友人は写真が上手い。


2010年12月16日木曜日

餅つき

今日は寒かったが、自転車で母のところへ行った。
やっぱり少々時間がかかっても電車、バスを乗り継ぐより
自転車がいい。

寒いのに川ではカモが多くなっていた。
寒いからか?

サギも白いのが2羽、白とグレーのと1羽、見かけた。
寒くとも水の中に立っていた。
水の中のほうが温かいのかもしれない。
サギのこともカモのことも詳しくないのでうっかり書けないが。

土手が切れるところでちょうど半分の道のりだ。
高校生の一群が自転車でやってきた。
お昼どきの時間。
そろそろ冬休みも近いのかな?
試験中?
これも学校がどんな状況かあまり知らなくなったので
うっかりしたことは書けない。

母のところに着いたら玄関前にお米と蒸篭が置いてある。
今日は餅つきの日だった。
近隣の農家の人たちが餅つきのボランティアでいらしていた。

今日はいつもの人に食事介助をした。
体調が悪いとできないときもあるのだが。
いつもよく食べてくれる。
「助けてやってください」と自分のことを言う。
食事の後、嫌がる母をむりやりなだめて餅つきの場所に連れ出した。
いつも一緒につきあってくれる、97歳のKさんも一緒。
彼女は頭が非常にしっかりしている。
だから、私と話ができるしあちらも楽しみにしていてくれる。

いいわね、いつも来てくれて。
私なんかめったに来ないわよ、と私の母に言ってくれるが、
母は聞こえないし、耳元で私が通訳してあげても、
うれしそうにはしない。

しぶしぶ餅つきの場に、座っていたが、すぐに
寝る、帰る、と言いだした。

部屋に戻して、早々に帰ってきた。
でも、代わりに餅を2パックももらってきた。

1パックの中にあんこと、きな粉と辛味餅、3つも入っていた。

※少し前の写真だが、神奈川の柿。知人が送ってくれた。
沖縄出身の彼は、秋などの季節、沖縄では見ることの
できなかったこんな風景にワクワクすると言う。

2010年12月10日金曜日

捻挫とその予後

と言っても自分でも母でもない。
お隣さんだ。

枯れ葉を腐葉土にして地区内の植木に戻すボランティアをされている。
その作業中にねんざ。
すぐに冷やしてから骨折医に行かれたとか。

冷やすのは正解。
痛むのは24時間内でおさまる。
大事なのは3日間は安静にして動かさないこと。

以上のように医師に言われたそう。

知っておくと便利かも。

さて、今日は生協のくる日で、いつもお隣さんが率先して
共同購入の品物を仕分けしてくれる。

木曜日は大体母のところに行く日だが、
ちょうど、生協の配達の時間とぶつかる。

今日ぐらいは時間をあわせて、生協の仕分け、お隣さんの分も
作業しよう。

だからおいつもと変更し、10時過ぎに家を出た。

自転車で通る土手はさすがに落ち葉もなくなり、風景は一気に晩秋の風景。
いや、晩秋どころか、すでに12月も中旬になろうとしているのだから
初冬というべきか。
でも、冬という感じではない。

今年の春は運が悪く、自転車で桜の花の下を通る、
ということはなかった。
その分、紅葉、落ち葉と十分楽しんだ。
紅葉の木々の下を通るのも落ち葉の上のサイクリングも風情がある。
さらに鷺の姿も何度も見かけた。

ところが今日は、寒いせいか、鷺は遠くのほうには見えたが、いつも通る
土手には見かけなかった。

その代りちびっ子たちに出会った。
ピンクの帽子のグループ。
ブルーの帽子のグループ。
帽子の子どもたちはそれぞれ違う保育園の子どもたちらしかった。
帽子の被ってない、数人の子どもたちも。
こちらはご近所の子どもを預かっているのかな? 

一つのグループは端っこのほうで保育士さんとおとなしく
立っている。
何をしているのだろう? と思ったら、
私の自転車が通り過ぎるのを待っていてくれたのだった。

そうか、いつもの時間とちょっとずれるだけでこんな子どもたちと
会えるのだったら、たまには時間をずらすのもいいな。

母は、今日は寝たい日。
もしかして富士山がきれいかも知れないので屋上のベランダまで
行こうと誘ったが、「富士山なんか見たくない。寝ている」と一蹴。

この前は、最近にない興奮状態だった。
それでもかつてのような険しい顔ではない。

興奮状態の日の翌日から眠りモードに入ったと職員の方。
昨日はお団子作りをしたのに、母は寝ていて参加しなかったらしい。
残念!
母はそういうことは大得意なのだ。

2010年12月7日火曜日

バザー報告

1週間前の喧騒、すでに遠い過去のようだ。

バザーは今年も盛況だった。
月曜日開催は何の問題もなかったのだ。

11時に始まるのを待ちかねて入口に並んだお客様の中に、
男性も何人か混じっていたのには驚いた。

昨年よりさらに今年は品物が多く集まった。

近年、バザー会場では、中古衣類は扱わないところが増えてきた。

売れ残った品物の処分に困るからだろう。

我がグループは新品のみ、なんていう条件はつけていない。

だから、たくさん衣類も集まる。

男性用の防寒衣類などは売れなくともよい。横浜寿町に送るから。
Tシャツやズボンなども。
本当は下着類も洗ってあるなら歓迎、とホームレスの人たちを
支援されている人から聞いていたが、さすがに下着類は集まらない。

女性用・子ども用衣類は千葉県にある婦人更生施設「かにた」に送る。
洗濯済みのものであれば何でもよいという。

  売れそうなものはかにたのバザーでさらに販売する。
  そのほかはウェス(車などを洗う雑巾)にする。
  あるいは裂き織りにする。
  夏物はフィリピンに送る。
  毛糸などは入所者の編み物に使われる。

などなど、いろんなふうに再利用してくれるようだ。

今年は大きな箱で5箱(衣類のほかに雑貨も)が「かにた」へ。

寿町へは3箱送った。

送料がかかるが、最近は小さな引っ越し便で送るから
あまりかからなくなった。

食器類は障害者も店番をしている新座市「よろづや」へ
みかん箱ぐらいの大きさの箱で5箱。
よろづやでは店先でリサイクル品を売っている。

アクセサリーや食器の一部は次のバザーのために
保管。

販売は当日のみならず、終わった残りのものから
さらにご近所の方に売るときもある。

そんな売上も含めて、今年も収益85,000円を
チェルノブイリ子ども基金に寄付した。

かにた、寿町へは送料のほかに
カンパも少し送る。
3,000円と2,000円を送った。

というわけでめでたく今年も終わった。

そうそう、今年の目玉は?
イッセイミヤケのブラウスを提供してくれた人がいた。
新品を数枚。
それと真珠のブローチなど。

提供者、購入者、仲間、みなさまに感謝。

2010年12月4日土曜日

12/5 歳末恒例 世直し「かわごえ行動」

バザーは大成功だった。
これはまた別に書く。

明日は「埼玉市民行動川越デモ実行委員会」主催、トーク&デモがある。

歳末恒例の世直しかわごえ行動だが、なにかと忙しく
あまり出たことがない。

今年は幸い参加できそうで、地域の
連絡先も引き受けた。

15市町村にまたがるそれぞれが
連絡先を引き受けている。

誰か友達を連れて行きたいのだが、
世直しなんて名前がつくと
ちょっとひいてしまう。
いや、そもそもデモと名がつくと
ご近所の主婦仲間は参加しない。

まったくいないわけではないが、
足が悪いとか年をとってきたとか。

なかなか難しい。

 たぶん、明日は一人で行くしかない。

2010年11月29日月曜日

沖縄知事選結果&バザー日和

沖縄知事選が終わった。
大差で負けた伊波さんを応援していた。
残念だ。

以下池田香代子さんのブログから、最初と最後の部分を抜粋。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
沖縄県知事選挙、伊波候補は敗れました。

しかも、38,626票もの差をつけられて。
沖縄RBCの出口調査では、伊波候補が仲井真候補を
上回っていたそうです。だとすると、約14万票の期日前投票が
勝敗を決したのでしょう。
その多くが現職への票だったということです。
           *
あした30日には、NHK教育で小森陽一さんの
「沖縄日本400年」が再開されます。
夏前だったと思いますが、2回だけ放送され、
後半の2回が放送延期になったいわくつきの番組です。
後半は、薩摩侵攻、琉球処分、そして沖縄戦と戦後を
扱わざるを得ないわけで、そこでいったん頓挫したこの番組、
どんなことになっているか、選挙結果をうけて沖縄の行く末が
ますます懸念される今、こちらも注視したいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、今日はチェルノブイリの子どものためのバザー。
なんというよい天気!

我が家と会場近くのメンバーの家に荷物がどっさり、
今年も集まった。

毎年、小包で送ってくれる人もいる。
今年は、湯河原に引っ越すからと食器など大量に出してくれた人がいる。
こちらの家を売って終の棲家に引っ越したというわけだ。
そういう方が今後増えるのだろうか?

当日、会場に持ってきてくれる人も少なからずいる。

なんにしろ、品物を提供してくれる人によってバザーは成り立つ。
すでに昨日の午後、とその前日の午後と
時間のある人だけが集まって値付けを終えた。
我が家から会場まで、リヤカーで2回往復。
リヤカーは管理事務所から借りることができる。

あとは残ったものや、鏡、終わったあとに荷造りする
段ボールなどを運ぶだけ。
今年は余裕だ。
でも、月曜開催ということで一抹の不安は残るが・・・

2010年11月27日土曜日

沖縄知事選候補者、仲井真弘多さんと前宜野湾市長の伊波洋一さん

沖縄知事選、明日が投票日だが、
テレビではほとんど報道しない?
しているのかな?
ラジオでもあまり聞かない。

一地域の選挙ではあるが、日本の将来を決する
大事な選挙でもあると思う。

沖縄の人もそうでない人も池田香代子さんのブログをみてほしい。
「ネットをする人が選挙結果を左右する」と書いている。

また、アツコバさんが、仲井真さん伊波さんのつぶやきなどを
まとめている。(候補者は告示日までしか書けないそう)

【転載歓迎】

沖縄県知事選挙と宜野湾市長選挙が28日に行われます。
最近、ユーザーが増えているツイッターでの選挙に関する書き込みを
まとめました。

ツイッター(Twitter)については、あまりご覧になっていない方や馴染めない方
もいらっしゃるでしょうが、今回の選挙でもかなり積極的に使われており、影響
力は大きいと思います。

(現状の制度では告示されると候補者本人が書き込めなくなっていますが。)

以下は日時順に並べるなどしていますので、比較的、読みやすいと思います。
●沖縄での選挙に関するさまざまなツイートをまとめました
             ↑
膨大な意見がある中から、トンデモな意見も含めてピックアップしました。
ツイッターでの全体的なトーンはつかめると思います。
やりとりが続いているところをまとめた以外は、ほぼ、日時順に並んでいます。

●仲井眞弘多さんのツイートを日時順に並べました。

http://togetter.com/li/71831

●伊波洋一さんのツイートを日時順に並べました。
http://togetter.com/li/71833

●私自身が書いた沖縄県での選挙に関連するツイートをまとめました。
http://togetter.com/li/71550

-- 小林アツシ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

仲井真さん、伊波さんのつぶやき、読んでみた。
一目瞭然。
仲井間さんは日々のできごとが中心。
伊波さんは政治や選挙にからめてつぶやいている。

2010年11月24日水曜日

チェルノブイリの子どものためのクリスマスバザー














クリスマスバザー

今年はなんと平日の開催。

なかなかみんなの予定が合わず、
また、会場の都合もあり、
月曜日にしようか!
ということに相成った。

そうそう、土日にこだわる理由があまりなくなった。

グループの中でフルタイムで働いている人がいない。

お客さんもフルタイムで働いているような人はまず、バザーに来ない。

時間がたっぷりあるシニア世代か
子育てで平日も家にいる若い人

そのどっちかがお客さんとしては一番多いのだもの。
でもたまに、お父さんも一緒に来てくれる家族がいるから
平日開催、少し弊害はあるか。

どんな結果になるか?
それによったらまた次回から土日開催になるかも知れない。

2010年11月22日月曜日

11月後半の映画会

武蔵野市民学校11月と12月初めまでの映画会

土日は何かとイベントが入り、なかなか足を運ぶことができない。
すでに終わってしまったが、21日の『灰とダイヤモンド』
またも見ることができなかった。


☆場所はすべて志木・柳瀬川図書館2F 視聴覚室(東上線柳瀬川駅徒歩4分)

【ポーランド映画の全貌シリーズ⑩A・ワイダ特集2】
11月21日(日)

『灰とダイヤモンド』1958年、B&W、102分 開始13:10~
監督;アンジェイ・ワイダ 

『鷲の指輪』1992年、カラー、110分 開始15:30~
監督・脚本;アンジェイ・ワイダ 


【アジア映画の魅力シリーズ⑬日本編】
特集;三島由紀夫 自決事件40周年

11月23日(火祭日)
『憂国』1965年、B&W、28分 開始13:10~
監督・脚本・主演;三島由紀夫


『炎上』1958年、B&W、96分 13:45~
監督;市川● 原作;三島由紀夫
出演;市川雷蔵 仲代達也

11月27日(土)
『エロス+虐殺』1970年、B&W、167分 開始13:10~
監督・脚本;吉田喜重 脚本;山田正弘
撮影;長谷川元吉 音楽;一柳慧
出演;岡田茉莉子 細川俊之 高橋悦史

おしゃべりタイム 16:00~

【世界名作映画の旅シリーズ⑰アメリカ編】
11月28日(日)

『わが谷は緑なりき』1941年、B&W、118分 13:00~
監督;ジョン・フォード 脚本;フィリップ・ダン 撮影;アーサー・ミラー
音楽;アルフレッド・ニューマン 出演;ウォルタービジョン

『真夜中のカーボーイ』1969年、カラー、113分
監督;ジョン・フォード 脚本;フィリップ・ダン


参加費:無料
主催:武蔵野市民学校 Tel/Fax 048・481・0929(兼岡*電話番号変更)
               メール y.yanagi26●gmail.com (●を@に変える)

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紅葉まっ盛り

わが集合住宅地、紅葉まっ盛り。
今日は雨だったが、昨日の日曜日
よく晴れて青空と紅葉と見事だった。

山と違って赤い紅葉はあまりないが、
ケヤキ、桜、そしてイチョウがきれい。

さて、母の施設でのマジックショー、無事終了。

母も楽しんだ。
一度も拍手はしなかったが、目はすべてマジックの手元に
そそがれていた。

このまえ、座ってのバレーボールに参加したが
まったく意味がわからなかったらしく
ボールを目で追わず、途中でもう帰る、と言いだして
結局試合放棄してベッドに戻ってしまった。

今回は最初から最後まで見ていたので
意味は十分に理解したようだ。
最後に、小さい蛇が大蛇(もちろん本物ではない)になって
飛び出すマジックでは笑っていた(苦笑?)。

車椅子の方たちのほうが圧倒的に多いが、
拍手したり合いの手を入れたり、にぎやかだった。

それも母のいる2階のユニットより
3階のユニットに集まった人たちのほうがノリがよかったらしい。

そう言えば、Fさんも言っていたが、老人ホームそれぞれで
反応も違ったりしておもしろいとか。

どちらも30人ぐらいずつ集まった。
ほかのボランティアの行事もみているが
なかなかの盛況だったと言えよう。

Fさん、ありがとう。


2010年11月20日土曜日

☆祥子―SHOKO LIVE PERFORM「アンヘリート」

「非合法の秘密病院」、と聞いたら
あなたは何を思い浮かべるだろうか?

1946年3月、引揚港の博多にひっそりとそれは開設された。

戦争という愚行の果て、被害にあった女性達が
最後に立ち寄るところ。

悲しみと祈りのライブパフォーマンスだった。

ANGELITO アンヘリート~海にかえされる子どもたちの歌

朝日新聞に今年夏、この施設のことが掲載されたらしいから
知っている人も多いかもしれない。

私自身は初めて知った出来事だったので衝撃を受けた。

「事実」の衝撃と同時に、舞台も衝撃的だった。

白の衣装に1枚のストールをまとっただけの舞台。
美術は何もない。

映像と音楽と祥子さんの歌と叫びと激しい踊り。
主催はフィリアプロジェクト
設計は二瓶龍彦さん。

内容と感想について、ほかの方のブログに書かれていたので
少し紹介する。


ブログ 同じ1日、違う1日より;

 堕胎施設・二日市保養所があったのは、1946年から1年半の間。

 保養所の元医師の証言によれば、
 施設では、400~500人が手術を受けたのだとか。
 当時は医療品不足で麻酔なしの手術だったといいます。
 このほか、引揚港だった舞鶴の旧国立舞鶴病院でも
 堕胎手術は行われていたそうです。

ブログ 羊的生活より;

 静から動へと動く、しなやかな祥子さんの身体。
 トランス状態に入り、壊れ、再び生に戻っていく。
 犠牲になった女性と生まれなかった子どもたちに寄せる二瓶さんの思い。


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この歳になってもほんとに知らないことは多い。

2010年11月19日金曜日

9条フェスタ2010で写真展示ボランティア募集

20日土曜日、ということは明日!

「9条フェスタ2010」という大きなイベントが大田区産業プラザで開かれる。
詳しくはこちらを。

そこで、私たちのグループ「カリーナ」がブースを出す。

チェルノブイリ救援カレンダーを販売。

また、「広河隆一の写真展を支援する会」として
広河さんの最新作、アフリカ、アジアの写真を展示する。

詳しくはこちらを。

写真の展示は朝9時半から。

展示のボランティアを募っている。
問合せ 090-3539-7611

2010年11月15日月曜日

びっくり楽しい マジックショー!

母が世話になっている施設でマジックショーが開かれる。
マジックを披露してくれるのは
隣の隣の市在住のFさん。
彼は2年前まである企業で働いていた歴とした会社人間。
有給休暇を上手に使って、国際交流を図ってきた。
それどころか、会社において社会貢献部の要職につき、
NGOと企業連携を実践した異色タレントとも言うべき人。


日本エスペラントマジックktp友好協会「ヤーデム」
 <目的>
 本会は国際ボランティア団体として、主にエスペラントや
 マジックを通して文化交流を図ることを目的とする。
 <ヤーデム通信最終回より>
 2003年10月「ヤーデム」結成以来、今回の活動で6年が
 経過しました。この間、皆様の応援を頂きイラン2回、
 パキスタン2回、アフガニスタン8回、エチオピア1回、
 ヨルダン1回、シリア1回、合計15回の国際ボランティア
 活動を行う事が出来ました。2009年3月の
 シリア パレスチナ難民キャンプ訪問をもってヤーデムの活動を終了しました。
    >>>>>>>*>>>>>>>>*>>>>>>>>*>>>>>
現在、Fさんは地元で仕事をしながら、老人ホームを最低月1回は訪問し、
マジックでお年寄りを喜ばせるボランティア活動を行っている。

広報 つるがしまより
 口ひげに山高帽(やまたかぼう)が定番の衣装。
 「サルートン(こんにちは)」エスペラント語によるあいさつで
 マジックショーの幕が開く。
 紛争で国を追われ難民となった方々の心を少しでも慰めたい、と
 マジックショーを始めたのは今から11年ほど前のこと。
 これまでイランやアフガニスタンなど世界30か国以上でマジックショーを
 行い、たくさんの方々を笑顔にした。
 訪問先は、格式高いホールから学校や孤児院、難民キャンプまでさまざま。
 持ちネタは200を越えた。先の見えない不安から暗い表情をしていた方が
 自分の披露するマジックで表情が明るくなってくる。
 「希望の少ない暗い難民生活の中でこういう娯楽はうれしい。
 この楽しみはずっと心に残ります」との言葉に力が入る。
 「財政的な物資の支援も大切だが、同じくらい心の支援も必要だと感じました」
 と回想した。

Fさんとはチェルノブイリボランティア活動を通して知り合った。
彼の活動は支援していたし、報告会にも参加したりしたが
実際のマジックを見るのは初めて。

打ち合わせのときに、1回目と2回目の間に30分は必要、と
言われて意味がわからなかった。
仕込みの時間が必要とのこと。
なるほど~


ご近所さんも誘った。
非常に楽しみである。

おっと・・・違った。
そもそも企画を施設に持ち込んだ動機は
ボランティアの方々が施設内でフルートや太鼓、ギターなど、
演奏会を行ってくれるが、耳が遠い母は楽しめない。
母だけでなく耳の遠い人は結構多い。
そんな人たちもマジックなら一目瞭然、楽しめるのではないか?
と思ったわけだ。

当日、「寝ていたい」と言わないことを祈っている。

2010年11月10日水曜日

世界平和アピール7人委員会2010年講演会ほか

「世界平和アピール7人委員会2010年講演会
 武力によらない平和を 日米安保・沖縄・核」

日時:2010年11月12日(金)18時~21時(開場17時30分)
会場:明治大学駿河台地区リバティータワー1階1013教室(入場無料)

18:00開会の言葉 小沼通二
18:10講演
 「東アジアの平和構築」辻井喬
 「沖縄命どぅ宝」大石芳野
 「日米同盟と沖縄」武者小路公秀
 「日米安保と憲法九条」土山秀夫
 「核はいらない、過去も未来も」池田香代子
19:35休憩(沖縄の写真の映写 大石芳野)
19:50講演を受けての討議と質疑応答 池内了と講演者
20:55閉会の言葉 福田邦夫(明治大学軍縮平和研究所長)
21:00閉会

◆以下主催者から;

亡くなった井上ひさしさんのあとを辻井喬さんが引き継ぎ、
長年、中国文化人との交流につとめてこられた立場から、東アジ

アの平和について話されます。
まさに今、貴重な話になると思います。
入場無料、東京地方のみなさま、ぜひお越しください。
7人委員のプロフィールなどはホームページを参照してください。

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もうひとつお知らせ

☆公演 祥子-SHOKO Live perform
『ANGELIT』─海にかえされる子どもたちの歌─
 極限的な身体運動で「祈り」のときを生成する祥子-SHOKOが、
            絶望さえ失った声を そっとのみこむ
場所:神楽坂 theatre iwato
日時:2010年11月12 [金] 19:30~
           13 [土] 15:00~/19:00~

           14 [日] 15:00~
  [開場各30分前]

*14日[日]15:00公演後アフター・トーク有 ~ゲスト/班忠義(映画監督)

2010年11月8日月曜日

チェルノブイリ救援カレンダー

チェルノブイリ25年「命・自然」
    好評発売中!     
広河隆一撮影のチェルノブイリ救援カレンダー。
来年は事故から25年目にあたる。
すでに共同通信をとおして、全国の新聞に掲載。
北海道、九州、四国、各地域から注文が届いている。

一部1300円。送料2部まで200円。3部以上9部まで実費。
10部以上は送料無料でさらに1割引の1170円で買える。

収益はチェルノブイリの子どもたちへの救援費用となる。
詳細は以下に。


     ↓
   最新情報
     ↓
    チラシ
     ↓


人物中心の中にあって数少ない風景写真の一つ
2月に使われています。(ベラルーシ・ナロジチ地区)

2010年11月7日日曜日

映画『みえない雲』in秋田&映画『無頼漢』の感想

11月5日に秋田・おおだてでの上映に続き
秋田市でも上映が決定。
主催は同じく「おおだて100人村」
『みえない雲』 2006年、カラー、103分 
日時 11月9日(火)午後6時
会場 秋田市文化会館4階第3学習室(現在はサンパル)
入場無料

その雲が彼女の運命を瞬時に変えた。極限状況下に生まれた愛の奇跡!
~チェルノブイリ事故直後、ドイツで話題になった原作をもとに映画化~
この映画を推薦している池田香代子さんより一言
  高校のロビーにピカソ「ゲルニカ」のレプリカが飾られています。
  ちらっと映るだけなのですが、これ、日本の高校に「重慶空襲」の
  絵が、アメリカの高校に丸木ご夫妻の「原爆の図」が掛かっている
  ようなもので、すごいと思います。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
映画の話題、次は感想を少し。

篠田正浩監督の映画を先日図書館で2本見ることができた。
この欄でも紹介した10月31日のプログラムのうち、
『暗殺』は都合により『無頼漢』に変更になっていた。

『無頼漢』1970年、カラー 103分
監督:篠田正浩/脚本:寺山修司/
出演:仲代達矢、岩下志麻、小沢昭一、丹波哲郎
河竹黙阿弥の「天衣紛上野初花」を題材に、寺山修司が脚本を書き、
篠田正浩が監督した異色時代もの。

もう1本
『心中 天網島』1969年、B&W、103分 開始13:10~
監督・脚本;篠田正浩  原作;近松門左衛門 脚本;富岡多恵子 
脚本・音楽;武満徹  撮影;成島東一郎 美術;粟津潔
出演;岩下志麻 中村吉衛門 小松方正 滝田裕介

篠田監督の映画はほとんど見ていない。
いや、大体において、若い時、映画とは縁のない生活を送って
いたからほかの監督の作品もあまり知らないのだが。
『無頼漢』『心中 天網島』共、非常に斬新な映画だった。
大島渚監督らとともに日本のヌーベルバーグと言われた篠田監督。
脚本、映像もすばらしいが、音楽がまたよい。
時代物なのに、前者はジャズ、後者は中近東の民族音楽を
挿入している。

たけし監督の『座頭市』(映画は見てないで言ういのだが)は
無頼漢にイメージが似ているのではないだろうか?
また、三島由紀夫の『憂国』は篠田監督の『心中 天網島』に
影響を受けたのではないだろうか?
『無頼漢』はDVDにもなっている。
日本映画もいいものだ。

2010年11月5日金曜日

白鷺と灰色の鷺と鴨と

おだやかな昼下がり、シロサギが水浴びをしている。

あちらのほうでは、木のようなかたまりがじっと立っている。
グレーのサギだった。

カモは数羽ずつあちらにこちらに、と泳いでいる。

いつも見る光景だが、最近はとくにシラサギが目につく。

暑くもなく、寒くもなく絶好な自転車びより。

サギもカモも気分がよいのに違いない。

昨日は何回も気持ちよさそうに空を舞っているのを見た。

夏はあまり空は舞わない。
ほとんど水辺にいた。

大体木曜日か月曜日(あるいは両方)に母のところへ行く。

自転車でゆっくり土手を走り、約15分。
そのあと、バス道に出て、約10分。

ここのところ、ちょうどいい日が続いている。

今年になって初めてサギは白だけではないのだ、と気がついた。

灰色の濃い色や薄い色、のサギもある。

ご近所に話したら、そうだよ、と当然の答え。

この歳になっても知らないことは多い。

2010年10月29日金曜日

風呂場の改修

ただいま、我が家は風呂場の改修中。

娘が生後3か月のときに、このマンションに越してきた。
築28年である。
12年前、部屋はリフォームしたが、
風呂場はまだまだ大丈夫そうだったので
手をつけなかった。

昨年孫が生まれたのを機に新しいのを、という話も出たが
何かとモノ入りだったのでパス。
今年ついに踏み切った。
マンションの風呂場はユニットバスなので
解体に1日、組み立てに1日、ドア回りなどの補修に1日、3日間で
すべて完了する。

ユニットバスはプラスチックでできており丈夫だ。
腐食はしないので実はまだ数年はもったかもしれない。

いつまでも腐らないから困るのでもあるが。
職人さんとは、お茶の時間に廃棄物問題が話題になった。
廃棄物のために、置き場を用意しておかないといけない。
昔は解体すると、目が痛くなった。
要するに体や環境に悪いものをいっぱい使っていたから。
今は涙がでなくなったから、それだけ材料にも気を使うように
なったのでしょう、と言われていた。

今の不況時、先へ先へと風呂を新しくするのを延ばす傾向にあるとか。
ユニットバス組立の専門業者さん、以前は、たくさんの職人さんを抱えて
いたらしいがどんどん縮小に追い込まれているとか。
どこも大変だね。

折しも、テレビのニュースで築30年経つマンションが来年100万戸を
超すと報じていた。
修理費が足りなく、建て替えられないマンションが続出するとも。

ところで、その風呂場の改修中に、母のところに行ってきた。
この寒さ、冬物を出してやってない母はどうしているか?
今週いっぱい気になっていた。

木曜日、やっとのぞいてみた。
なんのことはない、いたって居心地がよかった。
外の寒さは関係ないのだ。
いつだって、適温。

2010年10月27日水曜日

武蔵野市民学校10/31と11月の映画会

☆場所はすべて志木・柳瀬川図書館2F 視聴覚室(東上線柳瀬川駅徒歩4分)

【アジア映画の魅力シリーズ⑫】
   <呉天明監督特集>
10月30日(土)  
『古井戸』1987年、カラー、130分 開始13:05~
監督・脚本;呉天明(ウー・ティエンミン)
原作・脚本;チョン・イー
出演;チャン・イーモウ リャン・ユイチン ルー・リービン

『変面』1996年、カラー、101分 開始15:15~
監督・脚本;呉天明(ウー・ティエンミン) 原作;チェン・ウェングィ
出演;チョウ・シュイ チョウ・レンイン チャオ・チーガイ

【戦後日本名作映画史シリーズ⑫’60年代そのⅥ】
    <篠田正浩監督特集>
10月31日(日)  
『暗殺』1964年、B&W、103分 開始13:10~
監督;篠田正浩  脚本;山田信夫  撮影;小杉正雄 
音楽;武満徹  出演;丹波哲郎 岩下志麻

『心中 天網島』1969年、B&W、103分 開始13:10~
監督・脚本;篠田正浩  原作;近松門左衛門 脚本;富岡多恵子 
脚本・音楽;武満徹  撮影;成島東一郎 美術;粟津潔
出演;岩下志麻 中村吉衛門 小松方正 滝田裕介

【世界名作映画の旅シリーズ⑮ギリシャ編】
  <テオ・アンゲロプロス+短編映画の楽しみ>
11月3日(祝)
『ヨーゼフ・アッティラの少年編』B&W、25分 開始13:10~
監督;コーシャ・フェレンツ

『霧の中の風景』1988年、カラー、125分 開始13:40~
監督・原案・脚本;テオ・アンゲロプロス 
脚本;トニーノ・グエッラ タナシス・ヴァルティノス
出演;ミカリス・ゼーケ タニア・パライオログウ

【ポーランド映画の全貌シリーズ⑨A・ワイダ特集1】
11月6日(土)
『地下水道』1957年、B&W、95分 開始13:10~
『ドイツの恋』1983年、カラー、107分 開始14:50~
監督・脚本;アンジェイ・ワイダ

【戦後日本名作映画史シリーズ⑬’60年代そのⅦ】
    <大島渚監督特集>
11月7日(日)
『絞死刑』1968年、B&W、119分 開始13:10~
監督;大島渚 脚本;田村猛 佐々木守 深尾道典 
撮影;吉岡康弘 美術;戸田重昌 音楽;林光 
出演;佐藤慶 渡辺文雄 石堂淑朗 小山明子

『少年』1969年、カラー、97分 開始;15:15~ 
監督;大島渚 脚本;田村猛 音楽;林光 撮影;吉岡康弘 
美術;戸田重昌 出演;渡辺文雄 小山明子 阿部哲夫 木下剛

【世界名作映画の旅シリーズ⑯スウェーデン編】
   <イングマール・ベルイマン監督特集>
11月14日(日)
『処女の泉』1960年、B&W、88分 開始13:10~
監督;イングマール・ベルイマン 脚本;ウラ・イサクゾン
撮影;スヴェン・ニクヴィスト 美術;P・A・ルンドグレン
音楽;エリク・ノルドグレン 出演;マックス・フォン・シドー ビルギッタ・ペテルスン
アカデミー外国語映画賞 カンヌ国際映画祭批評家連盟賞
 
『野いちご』1957年、B&W、89分 開始14:50~
監督・脚本;イングマール・ベルイマン 撮影;グンナール・フィッシャー
出演;ヴィクトル・シェーストレム イングリッド・チューリンマックス・フォン・シドー

参加費:無料
主催:武蔵野市民学校 Tel/Fax 048・481・0929(兼岡*電話番号変更)
               メール y.yanagi26●gmail.com (●を@に変える)
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【番外編・秋田県】

『みえない雲』上映会
日時:11月5日(金)午後6時~

会場:大館労働福祉会館
参加費 無料
主催:「おおだて100人村」
問い合わせ等は主催者ブログを参照

2010年10月23日土曜日

反原子力の日にちなんで

国が決めた原子力の日、10月26日。
市民はその日を反原子力の日と呼んで26日前後の日、
集会やパレードを行ってきた。

首都圏では千駄ヶ谷区民会館で
☆ 集会とパレードやめろ! 核燃 やめろ!上関☆
と題した集会とパレードが行われた。

核燃サイクル1万人訴訟原告団事務局長の山田清彦さんは
この日の講演者として青森からわざわざ上京された。
隣の県で友人のKさんはほかの所用もあったらしいが
秋田からこの集会に参加された。

講演会の出席者は55人、パレードは40人(数字うろ覚え)、と
さすがに市民運動の長いKさん、きちっと数字もあげておられた。

今日は地元で映画「みえない雲」の上映会があり
上記集会には参加できなかったのだが、KさんやYさんから
様子を聞いた。

夜は、新宿西口広場でスタンディングを行う日だと
聞いて、6時半ごろから参加した。
その場でKさんたちに会ったのだ。
私はチェルノブイリ25周年カレンダーを持って立った。

東京はいいな、人がたくさんいて。
秋田で立っていても人が通らない。
(秋田弁で・・・)

手書きのポスター、詩、絵など思い思いの
モノを掲げたり、首から下げたり、立てかけたりして、あちらの柱、
こちらの柱、と何人もの人が立っているとやはり目立つ。
通る人たちがちらちらと見ていく。

百聞は一見に如かず、大木晴子さんの明日も晴れを見てほしい。

また「黙々とpart4」のブログには一人スタンディングの様子がすでに
アップされていた。

新宿駅西口小田急デパート前歩道橋下。 17:45~18:20と
書いてあった。
私が参加したのは地下広場。
Yさんは2段階のスタンディング。

全員で12人ぐらいいた。
久しぶりの参加でみなさんと交流できて楽しかった。

私のほうの映画会は予想通り参加者は10人。
来週からチェルノブイリに行くので映画を見たいと
連絡をくれた学生さんは現れなかった。

上映後のディスカッションタイムではドイツの原発事情、日本の原発事情、
原発がないと電気が止まるのではないかといった話がでた。

中越地震のときに、柏崎刈羽の7機ある原発がすべて止まっても
停電しなかったと話しても、

でも、ずっと長期間にわたって止まっても大丈夫なのか?
反対というだけではだめではないのか?

(そんな先々まで心配しなくても明日にでも起きるかもしれない
事故のことを心配したほうがいいと思うけど・・・)

電力会社は節約を訴えているがほんとは使ってほしいのか?
そうなのか?

などと素朴な発言が若い人から出て、こちらがびっくり。
(東電の株主総会では、景気の停滞により需要が伸びなかった、
あるいは堅調に伸びた、などの報告がある。
電気といえども販売一般的なものと変わらない)

私たちは、いかにいいように思い込まされていることか、
考えたこともないのだろう。

2010年10月18日月曜日

今、上関原発が危ない

中国電力がいよいよ山口県上関町の田ノ浦で、上関原発建設のための
埋め立て工事を強行しようとしている。
先週の金曜日から現地では緊迫した状況が続いている。

最新の状況は下記に写真入りで掲載中。

「祝島島民の会」ブログ
「虹のカヤック隊」ブログ

各方面からいろいろな抗議の声をあげようとしている。

その一つ、DAYS JAPAN編集長・広河さんと週刊金曜日編集長・平井さんが
呼びかけ人となって
「上関原発建設中止を求める、ジャーナリスト・言論文化人の会」を立ち上げて
政府と中国電力に対して緊急声明を出す準備をしている。

賛同人の一人、池田香代子さんのブログに詳しい。
もう一つは現在、名古屋で開催中の「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)
参加者に向けての広島・上関リンクと連帯する国際共同声明を出そう
という動きだ。
こちらは市民の賛同団体を18日午前中いっぱい募集している。
広島・上関 リンク 公式ブログ Hiroshima-Kaminoseki Link

以下、自宅にいてもできること;
 
埋め立て中止を求める抗議先

◆中国電力 TEL 082- 241-0211  FAX 082- 523-6185
メールフォーム
◆中国電力 上関原発準備事務所
TEL 0820- 62-1111

◆山口県知事への提言
TEL 083- 933-2570  FAX 083- 933-2599
メールフォーム

経済産業省や環境省に中国電力への指導を強めるよう要請するのも
いいと思う。

最後にこんな情報が。
NHK教育TV19:35~19:50『カラフル・世界の子どもたち』
「わたしが住むのは宝島」が14日に放送された。
すでにユーチューブにアップされている。
 NHKのブログより;
 小学6年生のみさきさんが住むのは、山口県の瀬戸内海側に
 浮かぶ小さな島「祝島(いわいしま)」。島に住む小学生は
 兄弟2人を含めて4人だけですが、みさきさんは少しも寂しく
 ありません。毎日島の人たちが遊んでくれるからです。
 みんなが温かくて自然がいっぱいの祝島は「宝島」だと
 みさきさんは言います。
※島民500人、平均年齢70歳の宝島

2010年10月10日日曜日

10月の映画会<武蔵野市民学校主催

まごまごしている間に今日9日のプログラムは終わってしまった。
が、記録のために、9日から書いておく。

☆場所はすべて志木・柳瀬川図書館2F 視聴覚室(東上線柳瀬川駅徒歩4分)

【ポーランド映画の全貌シリーズ⑦】
10月9日(土)
『アウシュビッツの女囚』1948年、B&W、109分 開始 13:10~
監督・脚本;ワンダ・ヤクボフスカ
出演;ワンダ・パルトブナ、タチアナ・グレッカ

『ヨーロッパ ヨーロッパ 僕を愛したふたつの国』1990年、カラー、111分 開始 15:05~
監督・脚本;アグニシェンカ・ホラント
出演;マルコ・ホーフシュナイダー  ジュリー・デルビー
【アジア映画の魅力シリーズ⑪ イラン編】
10月10日(日)
『友だちのうちはどこ?』1987年、カラー、90分  開始 13:10~
監督・脚本;アッバス・キアロスタミ
出演;ババク・アハマットブール

『風が吹くまま』1999年、カラー、118分  開始 14:50~
監督・脚本;アッバス・キアロスタミ

出演;ベーザード・ドーラニー

【戦後日本名作映画史シリーズ⑪’60年代そのⅤ】
10月16日(土)
『初恋地獄』1968年、B&W、107分 開始 13:10~
監督・脚本;羽仁 進 脚本;寺山修二 出演;高橋彰夫 石井くに子
◆少年と少女の不安定な愛を描く秀作。監督の羽仁進と脚本の寺山修司が
絶妙なバランスで繰り広げる映像コラボレーション 

『肉弾』1968年、B&W、109分 開始 15:05~
監督・脚本;岡本喜八 撮影;村井博 出演;寺田農 大谷直子 笠智衆
◆岡本監督の戦争への屈折した思いや、青春への痛みと感傷が滲む


【世界名作映画の旅シリーズ⑭’現代ドイツ編】
10月23日(土)
『みえない雲』 2006年、カラー、103分  開始 13:10~
監督;グレゴール・シュニッツラー 脚本;マルコ・クロイツバイトナー
原作;グードルン・バウゼヴァング
◆その雲が彼女の運命を瞬時に変えた。極限状況下に生まれた愛の奇跡!
~チェルノブイリ事故直後、ドイツで話題になった原作をもとに映画化~

※みえない雲についてはこのブログスタート時(2008年4月)に取り上げた

上映後;チェルノブイリの子どものための
           リサイクルグループ“カリーナ”主宰者(向井)の話 15:10~
     ディスカッション・タイム                        16:00~

参加費:無料
主催:武蔵野市民学校 Tel/Fax 048・474・8745
               メール y.yanagi26●gmail.com (●を@に変える)

2010年10月6日水曜日

韓国強制併合100年イベント~韓国映画『ナヌムの家』上映会

韓国(朝鮮)が日本に併合されて今年で100年。
植民地支配下、日本軍の犠牲になり、未だにその傷が癒されない
元日本軍「慰安婦」の方々も高齢に達し、無念の思いのまま
次々に過酷な一生を閉じられています。

撮影開始当時27歳だった新人女性監督ビョン・ヨンジュが2年をかけて、
ソウルの「ナヌム(わかちあい)の家」に住む元従軍慰安婦だった
ハルモニ(おばあさん)達の日常を記録した作品。

山形国際ドキュメンタリー映画祭新人賞を受賞。
国内外の映画祭に多数招待されている。
映画 ナヌムの家
映画の公式ホームページ

芹沢昇雄さんのホームページ
映画情報のほかに関連情報いろいろ掲載

★ 韓国強制併合100年イベント★

◆10月10日(日)13:00開演 市民会館おおみや(048-641-6131)
                    JR大宮駅東口下車歩13分 

○1部 朗読劇 「玉砕」作小田実 劇団水無月 

 民族舞踊・詩の朗読・イムジンガン合唱等

○2部 「ナヌムの家」上映

 元日本軍「慰安婦」たちのドキュメント

前売り1500円・当日1800円、学生800円

主催:「ナヌムの家」上映実行委員会
 前売りチケット受付中 048-686-7398(石垣)
 080-1204-4452(新崎)

2010年10月5日火曜日

チェルノブイリ報告会/10・9(土)

チェルノブイリ事故から24年 汚染地に住む子どもたちは今

日時:2010年10月9日(土)午後1:30~3:30
場所:文京区民センター 3D会議室(文京区本郷 4-15-14)
  地下鉄 春日駅(大江戸線・三田線/A2出口直上)
       後楽園駅(丸の内線・南北線/徒歩3分)、
     JR中央線 水道橋駅(徒歩10分)
入場無料

内容:

 ◇夏の保養・里子の家族訪問  映像を交えて報告します

      佐々木真理(チェルノブイリ子ども基金・事務局長)
  「夏の特別保養」: 腫瘍病ほかの病気の子どもたち、
                     甲状腺がんの手術を受けた親と子どもたち
                ※2010年5月・6月・8月の現地訪問から

  ◇チェルノブイリ原発訪問 上映&報告
    齋藤武光(チェルノブイリ子ども基金・理事)
               ※2010年5月25日 ゾーン訪問記録

 主催:チェルノブイリ子ども基金/文京支部 
  (問合せ先)TEL・FAX: 03-5228-2680
  E-mail: cherno1986@tokyo.email.ne.jp

 
 

2010年10月2日土曜日

50年に一度の幸運

少しの時間だけバイトをしているところで、なんと、創業50周年記念の
金一封が、全従業員に配られた。

50周年の年にたまたまそこで働いいていただけでその好運に与れた。

次の50年後、今回の恩恵に与った人の半分以上はこの世にいない。
いや、いたとしてもほとんどの人は会社とは何の関係もないだろう。

それに50年後、失礼ながらこの会社はあるだろうか?


そう思うとラッキーとしか言いようがない。

ところで、母は今年、88になり、市から敬老祝金をいただいた。

母の施設は約100人の入居者がいる。

祝い金の対象者は77歳、88歳、99歳の人だけ。
(以前はどこの自治体も70歳以上と決めて、祝い金を出したり
していたが、人数が多すぎてギブアップ。今は限定した
仕分け方にして出すことにしたようだ)

全入居者のうち今年対象となった人は母だけだったそう。

2010年9月27日月曜日

母の入院

絶好調だと思っていた母が入院した。
病名は腎盂炎。

高熱を発したので
昨年の腎結石騒ぎをとっさに思い浮かべたに違いない
母の施設では、昨年と同じ病院に連れて行ってくれた。

ちょうど、基金ニュース印刷の真っ最中で、飯田橋のぼらせんにいた。
後をほかの人にまかせて、病院にかけつけたときには、
CTスキャンも血液検査もすべて終わっていた。

炎症以外は特に悪いところは見当たらない。
石もないです。
肺もきれいです。
尿が汚れていますので、腎盂炎でしょう。
念のため1週間程度の入院を、という見立てだった。

「でしょう」というのは腎盂炎特有の痛さを訴えていない
からだと。

ネットで調べてみると、背中の肋骨のあるたりを押すと
すごく痛がるところがある、などと書いてある。

昨年と違って、手術とかではないので、とりあえず抗生剤の点滴だけ。
比較的穏やかに病院で過ごしている。

それでも点滴を勝手に抜いたりしたので、場所を変えたりして
針を入れたところが青あざのようになっている。

そのところを見せて、ここは殴られた場所だ、と私に訴える。

昨年は、こんなに殴る蹴るをするいえにはもういたくない、と
強く訴えたことを思えばかわいいものだ。

退院という話が出たので、もうすぐだね、と母に伝えたら
いくらかかるか?
とお金の心配をし出した。
いたって健全な頭だ。

十五夜を昨年も今年も病院で迎えた。
なぜ、覚えているかというと
夕食に「今日は十五夜です」と書いたカードと共に
三色団子が出たから。

母のいる施設内は冷暖房完備。
いつ行っても快適な温度だ。
今年の酷暑も関係ないと思っていたが
そうでもなかったのか?

お彼岸に義父の墓参りに行ったが、その時会った
義母は1か月前より確実に衰えていた。

私の母は88歳。義母は5歳上だ。

ご近所の母上が93歳で先日亡くなられた。

お年寄りにはやはり夏の暑さはこたえるのだろう。

2010年9月19日日曜日

このごろ(つづき)

先週はなにかと忙しかった。

7月より手がけていた来年のチェルノブイリ救援カレンダー、
どうにか一段落。
あとは、再校がありそれがすめば印刷に。
10月8日には完成の運び。
すでに子ども基金のHPで予約受付中

月曜日、エスペランチストでマジックが得意のF氏より
今までの活動報告「冊子」が届く。
題して『F氏のエスペラントマジックわくわく訪問記』
HPに詳しい活動が載っている。
ヤーデム(日本エスペラントマジック友好協会)

そうだ、とおもいたち、母の施設でマジックショーをやって
もらうことを企画。
F氏は仕事の合間に今も老人ホームを慰問している。
こちらの申し出も快諾。
施設側も大変喜んでくれて11月に決定。楽しみだ。


木曜日、久しぶりに小田原の海を見た。
毎年、2月には「国際交流フェスタ・小田原」に参加しているのだが
小田原といっても広く、2月のイベントは国府津という駅に近いところが会場。
海は見えない。

子ども基金の江之浦支部がある場所はJR根府川という駅が最寄り。
ホームに下りるとそこは絶景の海が広がっている。
チェルノブイリ救援に関わって以来、この根府川には何度来たことか。

くる度に目が洗われる思いだ。
田舎の海、直江津とか柏崎とかも見る機会があるが、
日本海と太平洋では同じ海でも感じが違うように思う。
 
それはともかく、その日獲れたばかりの鰯とイカを
ごちそうになり満足。(磯料理・うしお


金曜日、来年4月のチェルノブイリイベントの会場申し込みに行く。
決定は10月1日。
事故25年という節目の年。希望の日が取れるといいのだが。


土曜日の午前。
子ども基金の運営会議。
夏の現地保養の報告と来年の事故25年目の取り組みに
ついて話し合う。

土曜日の午後。
下町にある東京大空襲・戦災資料センターの見学。

東京大空襲の惨状を次世代に語り継ぎ、平和の研究と学習に役立つ
ことを願って、2002年、戦禍のもっとも大きかった江東区北砂の地に、
多くの方々の募金によってつくられた民立民営の
東京大空襲・戦災資料センター

学芸員の山本さんの話を聞きながら5人のグループで見学。
私たちのほかに4、5人の方たちがいらした。
その中の一人、年配の男性が学芸員のさらに補佐みたいな
形で話の中に入ってきた。
ひょっとしたら学芸員より空襲について詳しい?
と思ったのもどうり、この地で空襲にあったご本人だった。

10歳のとき、一家5人で避難したが、
家族ばらばらに逃げたうち、祖母だけが死亡。
あとの家族は幸いに助かった。
川に飛び込んだとき、お父さんと一緒だった。
水をかけてないと火が頭についてしまうから
お父さんは必死で息子を抱きかかえながら(川が深かった)、
水もかけ続けていたとか。
この資料館には初めていらしたそう。

空襲の飛行機がどこから飛んできたとか、いろいろ詳しかった。
詳しいですね、と感心して聞くと、
いや、ヒマだからね、と照れていらした。

見学の後は山本さんからカリフォルニア大学バークレー校に
行ったときの話を聞いた。
館長の早乙女勝元さんとともに、空襲の話をアメリカの市民や学生に話した。
原爆は知っていても、空襲については知らない人がほとんどとか。

そうだと思う。
私自身も、新潟県内では、長岡が空襲にあった、ということは
聞いているが、内容についてはほとんど知らない。

センターには東京の空襲だけでなく重慶の空襲(日本が加害)などの
資料も展示されていた。

まず、なにごとも知ることからだ。

明日は彼岸の入り。
連れ合いの父の墓参りだ。

そうそう、今日は小田原でもらったハウスのみかんを
母のところに持っていった。
食べられる人はみんな大喜び。
母だけが、こんな小さいみかん、と文句を言いながら食べていた。

2010年9月15日水曜日

このごろ

民主党の代表選が終わった。

菅さんと小沢さんとどっちがいいか、と問われれば
小沢さんを応援していた。

かつて、田中首相の下、日本列島改造論を進め
以降、日本は大きく変わったと思っている。

日本全国どこも大型店が出店し、従来からあった商店街が
根こそぎ精気を失っていった。
駅前はどこもかしこも似たような町ができた。

合理化? 西欧化? 大型化? 
個性を失った日本の町を作ったその張本人のことは忘れない。

しかし、過去のことを言っても始まらない。
今、どういう考えなのか、それが大事だ。

パート先の若い女性が小沢さんでなくてよかったわね。
と話しかけてきたので、
あら、私は小沢さんを応援してたのに、と冗談めかして応じた。

どうしてですか?

だって、少なくとも小沢さんはアメリカのいいなりにはならないでしょう?

でも、お金の問題がまだ片付いていませんよね?

あれは、はめられたのよ。

えっ?

考えてもみなかったことなのだろう。

私の周りで小沢さんを応援している人初めてです、とも言った。

**さん、どっち応援してました?

側にいた同僚は、どっちでも・・・、と。

彼女は政治に関心があるだけでもよいほうか?

今回の選挙でもサポーターの票が小沢さんのほうには
流れなかったようだ。

小沢さんのカネと政治については、前述の彼女と同じように思っている人が
多いということなんだろう。

連れ合いがこのたびは珍しく小沢支持だった。
ついに彼も少数派になったのか!?

2010年9月10日金曜日

9月の映画会 ―後半 9/20、23 <武蔵野市民学校主催

9月前半のプログラムについては先日掲載した。

4日の『鉄道員』、さすがに名作だけある。
10人の方が参加。
みなさん満足されたらしい。

明日はポーランド映画『婚礼』『宿屋』の2本立て。

さて、後半も映画会があるとのこと。

どちらも祭日。
お彼岸中であるが、時間のやりくりをして
なんとか一つでも行きたいと思っている。

☆場所は志木・柳瀬川図書館2F 視聴覚室(東上線柳瀬川駅徒歩4分)


【戦後日本名作映画史シリーズ⑩ ’60年代そのⅣ】

9月20日(月・祝)
『名もなく貧しく美しく』 ’61年、B&W、130分 開始 13:10~
監督・脚本;松山善三 撮影;玉井正夫 音楽;林光
出演;小林桂樹 高峰秀子 
◆ろうあ者夫婦の姿を感動的に描く

【世界名作映画の旅シリーズ⑬短編映画特集】
9月23日(木・祝)
Part.1<フランス編> 13:10~
 
①『あこがれ』 ’57年、B&W、20分
監督・脚本;フランソワ・トリュフォー
出演・脚本;ベルナテッド・ラフォン
 
 ②『水の話』 ’58年、B&W、13分
  監督;ジャン・リュック・ゴダール
  出演・脚本;フランソワ・トリュフォー

③『ふくろうの河』 ’62年、B&W、36分
監督・脚本;ロベール・アンリコ
◆カンヌ映画祭短編 パルムドール

Part.2 <ポーランド編> 15:00~

①『パーティをつぶせ』 ’58年、B&W、15分
監督・脚本;ロマン・ポランスキ
◆ウッジ映画大学卒業制作

②『デブとやせっぽ』 ’60年、B&W、23分
監督;ロマン・ポランスキ

③『ほ乳類』 ’59年、B&W、18分
監督・脚本;ロマン・ポランスキ
出演;ヘンリク・クルパ

Part.3<日本編> 16:00~
①『憂国』 ’65年、B&W、28分

監督・脚本・主演;三島由紀夫

参加費 無料
会員募集中
(問い)Tel/Fax 048-474-8745

2010年9月8日水曜日

国の原子力委員会が原子力政策の意見募集!

9月になって、こんな意見を募集していると、複数の人から
メールがあった。Yさんからのメールを転載する。
私はメールをもらうまでまったく知らなかった。

*************************************************

◎原子力政策大綱の見直しに関する意見を募集!

国の原子力委員会は、原子力政策の基本方針であり、2005年10月閣議
決定された「原子力政策大綱」を見直す必要があるかどうか、一般からの
意見を募集しています。
募集期間は7月27日から9月21日までです。
国民一人一人が、『見直しの必要性の有無とその理由・意見』を、国に伝える
ことができるのです。
みなさんも日頃から思っていること、考えていることを、意見として
提出してみませんか?

現在の原子力大綱は、
・2030年以降も電力の30~40%以上を原子力が担う
・核燃料サイクルを着実に推進
・2050年ごろから高速増殖炉導入
などを定めています。

====================

【1】提出する意見内容・要領
(1)氏名
(2)年齢(該当部に○):20歳未満 ・ 20歳代 ・ 30歳代 ・ 40歳代 ・
50歳代 ・ 60歳代 ・ 70歳代 ・ 80歳以上
(3)性別(該当部に○): 男 ・ 女
(4)職業
(5)連絡先  ・住所:    ・電話番号:
  ・FAX番号または電子メールアドレス:
(6)現行原子力大綱の見直しの必要性について(該当部に○)  
  ・必要有り  ・必要無し
(7)見直しの必要な(または必要でない)理由(200字以内) 
(8)ご意見(9))の概要(100字以内)
(9)見直しが必要と回答された場合、見直しのあり方や個別施策
 意見(参考となる文献、資料等があればご送付ください。)(200字以内)
<留意点>
・日本語でご記入ください
・複数の意見を記入する場合は、1件ごとに別の用紙にご記入ください
・上記(1)~(9)の事項の記入漏れや本要領に則して記述されて
 いない場合には、無効扱いとなる場合があります
・ご意見につては、電話での受け付けはしていません

【2】締め切り
平成22年9月21日(火)17時まで(郵送の場合は同日必着)

【3】提出先
◆郵送の場合
住所:〒100-8970 東京都千代田区霞が関3-1-1
内閣府 原子力政策担当室 原子力政策大綱・意見募集担当 あて

◆FAXの場合
FAX番号:03-3581-9828
内閣府 原子力政策担当室 原子力政策大綱・意見募集担当 あて

◆ホームページ入力の場合
ホームページアドレス:https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0011.html
ホームページのフォームに従い、入力ください。
【4】提出した意見について
・頂いたご意見は、検討の参考にさせていただきます。
なお、頂いたご意見に対する個別の回答はいたしませんので、予め御了承
願います。
・頂いたご意見は、氏名、年齢、性別、職業及び連絡先を除き公開する
ことがありますので、予め御了承ください。
ただし、ご意見中に、個人に関する情報であって特定の個人を
識別し得る記述がある場合。及び個人・法人等の財産権等を害する恐れが
あると判断される場合には、公表の際に該当箇所を伏せさせていただきます。
・氏名、連絡先等の個人情報については、頂いたご意見の内容に不明な
点があった場合などの問い合わせをさせていただくため、御記入いただく
ものです。御記入いただいた情報は、今回の意見募集以外の用途には
使用いたしません。

【5】問合せ先
内閣府原子力政策担当室 迫田、石沢、小森
tel.03-3581-6688  fax.03-3581-9828

◆現大綱の詳しい内容や、意見の提出要領は、こちらのサイト
見ることができます

****************************************************************

さらに、Yさんからはこんな補足が。

この意見を募集されている「内閣府 原子力政策担当室」に電話で確認
しましたところ、7月30日の朝日新聞の小さな記事にパソコンを使っての
募集情報を掲載しただけで、広く知らせる広告などは出されていないという
ことです。個人が広く情報を広めることに関しては、「お願いします」と
言ってくださいました。
みなさん一人一人が、この情報を広めてみませんか?

参考;原子力資料情報室
 <原子力政策大綱の見直しを求めよう!
 <原子力委員会での原子力情報室の発言要旨

2010年9月2日木曜日

9月の映画会<武蔵野市民学校主催

この映画会のことは7/5、7/29、8/5、8/7のブログで書いた。

8月は特に親子で学ぶ第2次世界大戦と銘打った特集を
主催者は組んだのだが、私の知る限り親子はまったくいなかった。
毎回見たわけではない。

カティンの森はさすがに最近の話題作だったので
たくさんの人が来場された。
それでも25人ぐらい。
ほかの日は大体、5、6人か。
なじみの人が4、5人で初めての人が1人か2人、という感じだった。

入場無料だが、会場費などの経費はカンパで賄っている。
なかなか厳しい状況のようだ。

でも、主催者はこれぐらいではめげていない。
9月も映画会を実施するという。

以下、プログラム

☆場所はすべて志木・柳瀬川図書館2F 視聴覚室(東上線柳瀬川駅徒歩4分)

【世界名作映画の旅シリーズ⑫イタリア編】
9月4日(土)  
『鉄道員』1956年、B&W、115分 開始 13:10~
監督;ピエトロ・ジェルミ
原案 脚本;アルフレッド・ジャンネッティ
出演;ピエトロ・ジェルミ  エドアルド・ネヴォラ
◆イタリア映画の巨匠・ピエトロ・ジェルミ自身が鉄道機関士を
演じた感動の名作

『自転車泥棒』1949年、B&W、115分  開始 15:15~
監督;ヴィットリオ・デ・シーカ

原作;ルイジ・バルトリーニ
出演;ランベルト・マジョラーニ  リアネッラ・カレッリ
◆ネオ・リアリズム映画の代表傑作

【戦後日本名作映画史シリーズ⑨ ’60年代そのⅢ】
9月5日(日)
『けんかえれじい』1966年、B&W、86分  開始 13:10~
監督;鈴木清順  原作;鈴木隆  脚本;新藤兼人
出演;高橋英樹  浅野順子 ◆痛快青春ドラマ

『秋刀魚の味』1964年、カラー、113分  開始 15:50~
監督・脚本;小津安二郎  脚本;野田高梧  出演;笠智衆
◆巨匠、小津安二郎の遺作

【ポーランド映画の全貌シリーズ⑥】
9月11日(土)
『婚礼』1973年、カラー、106分  開始 13:10~
監督・脚本;アンジェイ・ワイダ
原作;ダニエル・オルプリフスキ エヴァ・ジエンテク
◆20世紀を目前に控えた1900年。結婚披露のパーティーは、
一晩中飲み、踊り明かされる。夢ともうつつとも区別のつかぬ中、
歴史的人物の亡霊たちが現れ、蜂起の命令を出すよう告げる

『宿屋』1973年、カラー、105分  開始 15:10~
監督;イエジー・カヴァレロヴィッチ
◆第一次世界大戦勃発の初日。宿屋を舞台にユダヤ人社会を描く
参加費:無料
主催:武蔵野市民学校 Tel/Fax 048・474・8745
               メール y.yanagi26●gmail.com
               (●を@に変える)

2010年8月26日木曜日

国民的行事(?)夏の帰省―その1

まもなく、暑い暑い8月も終わりに近づいている。

我が家のこの夏一番の行事はお盆の帰省だった。
母と娘と孫と私と4世代の民族大移動。
田舎の甥による送迎車付きだから、大とつけるほどではない。

母にとっては約2年半ぶりの旅行。

もちろん、1歳3か月の孫にとっては初の新潟旅行。
孫は都内近郊は言うに及ばず、両親の実家がある埼玉(つまり我が家)、
千葉方面にはゼロ歳のときからひんぱんに行き来している。
うば車という愛車で。

ともあれ、14日に埼玉を出発して、16日の月曜日に無事一同帰宅。

施設にいる母と横浜に住んでいる娘たちの都合もあり、
早朝、深夜の移動はできず、暑いさなかの昼間の移動だった。
この夏は高速千円という料金が、土日しか適応されないというので
混むことが予想されたが、案外往復共空いていた。

2年半前、田舎から我が家に母を連れて来る時も、同じ甥が運転して送ってくれた。
そのときは、(車から)下ろしてください、下ろしてください、と叫び続け
高速道路を走っているとき、ドアを何度も開けようとして往生した。

自宅には、永遠に戻れないと察知していたのかも知れない。

その前、私の友達が車に乗せて連れてきてくれたことがある。
そのときは、単に旅行、と分かっていたのだろう。
暴れることはなかった。
嘘かほんとか、という言葉を入れた替え歌(?)を終始歌い続けていた。
中身がまた嘘かほんとか分からないようなことだらけの歌だった。
私たちは飽きることない母の歌を聞かされて埼玉に到着したっけ。

今回初めて母を助手席に乗せてみた。
いつも後ろの席で何人かと乗り合わせるより、視界も開けているし
乗り心地がよかったのか、大人しかった。

車には何度となく乗せている甥は、今までおばあちゃんは、
寝たことがないですよね、と言った。

しかし、座席を倒して、寝ていいんだよ、と声をかけたら
すんなり寝た。

孫も乗ってすぐに寝た。

子どもと年寄りはおんなじというがその通り。

甥と私と娘と、3人の成人は、2人が寝ている間に
楽々とおにぎりを食べることができた。

2010年8月18日水曜日

緊急転載「福島第一原発3号機へのMOX燃料装荷をやめろ!」

=============================
 福島第一原発3号機へのMOX燃料装荷をやめろ! 

     8.21現地行動 (実施のお知らせ)

佐藤雄平 福島県知事は、広島に原爆が投下されて65年目の8月
6日、東京電力が運転開始から34年過ぎたオンボロ炉である福島
第一原子力発電所3号機で計画したプルサーマルの実施を受け入れ
ました。

そして、東電は、長崎にプルトニウム原爆が投下されて65年目の
8月9日、まもなく製造後満12年となる賞味期限切れのMOX
(プルトニウム)燃料集合体32体を8月21日(土)に原子炉に
入れると、国に届け出ました。
すでに、国は、品質検査データが非公開のままの疑惑の燃料でもあ
るこれらの燃料に10年前、使用合格の判定を出しています。

東電が予定する8月21日のMOX燃料装荷が迫ってきました。
このまま進むと、日本のBWR原発では初めてとなるプルサーマル
が強行されてしまいます。

そこで、脱原発福島ネットワーク http://nonukesfuk.exblog.jp/
は、装荷当日の8月21日(土)の日中、福島第一3号のある福島
県双葉郡大熊町で
 「福島第一原発3号機へのMOX燃料装荷をやめろ!
  8.21現地行動」

と称し、現地集会と東電への装荷中止の申し入れを行います。

8月21日(土)
 10:00~11:00 MOX燃料装荷の中止を求める集会
    会場 大熊町商工会館 2階多目的ルーム
        (JR常磐線 大野駅西口から徒歩2分)
     地図  http://tinyurl.com/34trmcp
 12:00~13:00 東京電力への申し入れ
     場所 福島第一原子力発電所正門前
今回は土曜日の日中に行います。首都圏や仙台の方でも日帰りで参加できます。

皆さまには万障お繰り合わせの上「電気のふるさと」での意思表示
に参加されますようお願い申し上げます。
とりわけ、鳴り物、パフォーマンス、各種市民メディアの方々のご
来訪をお待ちしております。
※ 上野からの始発特急(いわき駅乗り換え)で行くと、
  会場着10:15頃になりますが、途中からの入場も歓迎
  します。
※ 集会でアピールを読み上げたい方、東電に申し入れ文を
  手渡したい方はご用意ください。
※ 8.21現地行動の告知チラシ (PDF 1.2MB)も
 出来上がりました。下のページにてダウンロードできます。
 http://nonukesfukushima.web.fc2.com/2010_08_21.htm
(このメールの内容を、関心ありそうな方・ML等への転送、ブロ
 グ・SNS・BBS・紙媒体等への転載、チラシの印刷・配布、
 ツイッターやストリーミング等でのつぶやき、などにより告知く
 ださるとありがたいです。ご協力お願い申し上げます)
===========================

2010年8月12日木曜日

老人ホームの行事

老人施設も、保育園などと一緒でいろんな行事がある。

先日は納涼会があった。

職員による、綿アメ、焼きそば、フランクフルト、かき氷、ヨーヨーつり、
わなげ、などなど、一般の祭りと変わらないようなお店が出現。

4階まであるそれぞれのエレベーターホールを目いっぱい使っての
にぎわいだった。

入居者は喜んで参加する人と、あまり関係ない人とに分かれる。
その比率、半々かいや、喜ぶ人のほうが少ないかも知れない。
それでも職員のみなさんは精一杯いっぱいの企画を立て、行なってくれる。

母は誘っても行かない、とガンコに言い張っていたが
無理やりひっぱって、カキ氷を半分ずつ食べて、ギターと歌を聴いた。
母は耳が遠いからほとんど聞こえない。
何のことはない、私が楽しんだ。

職員のお子さんや入所者の小さなお客さんたちは喜んでいる。

町内会の婦人部による、ふかしたての饅頭も配られた。

手作りみこしがホーム内を回り、盛り上がった。
みこしも職員の方たちの手作りだった。

入所者には焼きそばやコロッケなどひととおりがふるまわれ、
それが夕食だった。でもそれだけではお腹が空くだろうと
後でおじやもでたらしい。
いたれるつくせりの納涼会だった。 

その次の週は流しソーメンの会。

家族の方もどうぞと誘われたがあいにく参加できなかった。

母も参加しなかったらしい。
とにかく、寝ていたいのが先にたつ。

でも、少し前、初めての外食会に参加。
こちらは私も参加した。

母のグループから4人、隣のグループから1人参加。
合計5人に対して、つきそいは私も含めて8人。
その中には非番の人(ボランティア参加?)が3人。

母は例によって、行きたくないとダダをこねていたが、
無理やり車に乗せた。

職員だけだとそう無理強いもできないだろうから、結局
参加しないことになるが、家族が一緒だと可能になる。

行き先はファミレスだったが、案外遠く車で約30分、
川越街道沿いにその店はあった。

立派な家を眺めたり、お庭を眺めたりしながら
ちょっとしたドライブ気分。
「いいわね~、毎月でも企画してよ」と元気な人が
職員に言っていた。
母のように一言も発しない人が約2名。

すでに注文はあらかじめとってもらっていたので
次々とごちそうが運ばれてくる。

あんなにいやだ、寝ていたい、と言っていた母だが
食べる食べる、残ったら私も食べようかと私は少な目に
母のはそれなりのセットメニューを頼んだのだが、ゆっくり
ゆっくりと食べてほぼ全部を平らげた。

ほかの人たちもほとんど食べた。
紅一点ならぬ黒一点の男性参加者が注文の品物を残した。

味が思っていたのと違ったのだろうか。
セットものでないので、それが口に合わないとなると
食べるものがない。

いつも他の入所者に対していたわってくれる彼は、
認知症ではなく、脳梗塞を起こして、半身麻痺が残ったが
歩くこともトイレも自分でできる。
しゃべることもゆっくりだが、よく聞くとほとんど聞き取れる。
一人暮らしだったため、子供たちが心配して、施設に入れたらしい。

でも、帰宅を希望している。
彼なら、ディサービスと訪問介護を受ければ
一人でもやっていけるのではないかと
端からみると思わないでもないが、他人のことは
言えたギリではない。

2010年8月7日土曜日

夏期連続映画 第二弾~“グダインスクの夏”30周年にちなんで~

     武蔵野市民学校・夏期連続公開講座

第2弾;~“グダインスクの夏”30周年にちなんで~

  1980年の夏、ポーランドの港町グダインスク。
 ここにある造船所のストライキに端を発した自由労組
 「ソリダルノシチ(連帯)」の運動は、またたくまにポーランド全土に
 広まった。ヤルゼルスキ軍事政権は戒厳令を発し弾圧したが、
 その灯は消されることなく東欧諸国にも広がり、ついにはベルリンの
 壁が壊され、東西ドイツの統一、ソ連の崩壊と続いていった。
  かつて“連帯”の指導者であったワレサは、日本を模範にすべき国と
 考え、「日本に追いつき、追い越せ」をスローガンにしていた。
 あれから30年! 真の意味での政権交代を果たしたポーランドは、
 日本にとっていまや大先輩の国なのだ。 
  武蔵野市民学校・夏期連続公開講座 第2弾は、現代ヨーロッパに
 大変革をもたらした「グダインスクの夏」を振り返ることを試みます。

     《特集;クリスティーナ・ヤング》
Ⅰ)8/20(金)志木・柳瀬川図書館視聴覚室(東武東上線柳瀬川駅徒歩4分)
“グダインスクの夏”前史
『尋問』'82年、カラー、118分 13:20~ 
製作総指揮;アンジェイ・ワイダ
監督・脚本;リヤルト・ブガイスキ
出演;クリスティーナ・ヤング カンヌ映画祭主演女優賞受賞

Ⅱ)8/21(土)志木・柳瀬川図書館視聴覚室
『アンジェイ・ワイダ~祖国ポーランドを撮り続けた男』 13:20~
'97年、NHKドキュメンタリー
*大理石の男に関連した部分のみ15程度上映

『大理石の男』'77年、カラー、160分 13:40~
監督;アンジェイ・ワイダ
出演;イエジー・ラジヴィオヴィチ、クリスティーナ・ヤング
*カンヌ映画祭国際批評家賞受賞

Ⅲ)8/22(日)志木・柳瀬川図書館視聴覚室
『アンジェイ・ワイダ~祖国ポーランドを撮り続けた男』から
関連部分のみ15分程度上映 13:20~

『鉄の男』'81年、カラー、152分 13:40~
監督;アンジェイ・ワイダ
出演;イエジー・ラジヴィオヴィチ、クリスティーナ・ヤング
*カンヌ映画祭グランプリ受賞

参加費:無料 *カンパ歓迎
主催:武蔵野市民学校 
問い合せ:TEL/FAX048-474-8745(兼岡)
       E-メール y.yanagi26@gmail.com

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2010年8月5日木曜日

夏期連続映画会<第二次世界大戦>第2部、第3部

武蔵野市民学校・夏期連続公開講座

 ~親子で学ぶ<第二次世界大戦>~

第二部;日本編「太平洋戦争」
【開講四日目】8月6日(金) 
   志木・柳瀬川図書館視聴覚室 (*東武東上線柳瀬川駅徒歩4分)
1)『TOMORROW 明日』 '88年 カラー 105分 13:20~
    監督・脚本;黒木和雄 原作;井上光晴
 ◇昭和20年8月8日の長崎。原爆投下の前日、明日を夢見て今日のその日を
  生きた人々の姿を描く。

2)解かれた封印『米軍カメラマンが見たNAGASAKI』
  '08年NHKドキュメンタリー 49分 15:10~
 
  ※ディスカッションタイム※    16:00~

【開講五日目】8月7日(土)志木・ふれあいプラザ会議室(*志木駅丸井ビル8F)
『野火』'59年、B&W、105分 18:20~
監督;市川崑 原作;大岡昇平 脚本;和田夏十
◇第2次世界大戦末期戦線レイテ島。山中に追い込まれた日本兵。
 飢えと疲労の極限状況を描く。

 ※ディスカッションタイム※    20:10~

【開講六日目】8月8日(日) 昼の部  柳瀬川図書館 視聴覚室
                                             夜の部 ふれあいプラザホールB
『硫黄島からの手紙』'06年、カラー、140分 昼の部13:20~ 夜の部18:20~
監督;クリントンイーストウッド 

 ※ディスカッションタイム※  昼の部 15:45~  夜の部 20:45~


第三部;戦争の終結と戦後
(Ⅰ)日本編
【開講七日目】8月13日(金) 柳瀬川図書館
1)『琉子~白旗の少女』 '88年、カラー、アニメ、61分 12:40~
原作;比嘉富子「白旗の少女」講談社 

 ※ディスカッションタイム※        13:45~ 
   話題提供;神田紘子(元中学教諭)

2)『太陽の子』 '80年、カラー、140 分 14:30~
監督・脚本;浦山桐朗  原作;灰谷健次郎

(Ⅱ)ポーランド編<戦勝国ポーランドの終戦>
【開講八日目】8月14日(土) 柳瀬川図書館

1)『灰とダイヤモンド』'58年、B&W、90分 13:20~
監督;アンジェイ・ワイダ<抵抗3部作>の最高傑作でヴェネチア国際映画祭
批評家連盟賞受賞。
◇ 第二次世界大戦末期、ポーランド。反ソ派テロリストのマチェックは、ソ連から来た
共産地区委員長暗殺の指令を受ける。しかし、誤って別の男二人を殺してしまう。
「世代」「地下水道」に続くワイダの戦争三部作。

 ※ディスカッションタイム※        15:00~
  話題提供;兼岡敏二(ポーランド映画研究会)


(Ⅲ)日本編<空襲とシベリア抑留>

【開講九日目】8月15日(日)柳瀬川図書館視聴覚室
1)『最後の空襲 くまがや』 '94年、カラー、アニメ、30分 13:20~

 ※ディスカッションタイム※        14:00~
  話題提供;稲村三重子(熊谷空襲体験者)

2)『望郷』 '05年、NHKテレビドラマ、90分 14:40~
◇シベリアに抑留された渡邊俊男氏は、ルーマニア兵士アールヒップ氏と
 知り合う。半世紀を隔てて2人は再会を果たすのだが・・・

すべて入場無料  (*カンパ歓迎します)

《問い合わせ先》Tel&Fax:048-474-8745  E-メール:y.yanagi26@gmail.com
                                   @を半角に変える

2010年7月29日木曜日

武蔵野市民学校・夏期連続公開講座

武蔵野市民学校については以前、このブログで書いた

表題の通り夏期連続公開講座を開く。
サブタイトルは、「親子で学ぶ<第二次世界大戦>」

第一部;ポーランド編
【開講初日】7月30日(金);ふれあいプラザ(志木駅マルイ8FホールB)

◆市民学校夏期連続講座の全体像説明&問題提起 13:10~
 (企画立案に当たった兼岡が担当) 
Ⅰ.第二次大戦勃発と戦況

1)ドイツ軍の捕虜となったヨーロッパ各国の虜囚たちは?

『オリンピアダ40('40年のオリンピック)』 13:30~15:15
(80年、カラー、103分 アンジェイ・コトコフスキ監督)  
※'36年のベルリン大会に続き、'40年には東京でオリンピックが開催され
る予定だったが、大戦勃発により中止。その年スタラグ捕虜収容所では
秘密裏にオリンピックが……。実話に基づいて映画化された。

※上映後、ディスカッションあり。15:20~15:45

2)ソ連軍の捕虜となったポーランド将校たちは?

『カティンの森(原題;カティン)』1回目上映15:50~17:52
(07年、カラー、122分 アンジェイ・ワイダ監督)  

◆ソ連領(スモレンスク)で、虐殺され埋められたポーランド軍将校の
おびただしい死体が発掘された。
発掘したドイツ軍はソ連のしわざと発表し、ソ連はドイツ軍のしわざとして、
戦後も長く「カティンの森事件」の真相は闇のままだった。

参考上映:『祖国を撮り続けた男~アンジェイ・ワイダ~』(NHKテレビ・ドキュメンタリー 09年)

※上映後のディスカッションタイムに『カティン』に関連した部分のみ上映18:00~


『カティンの森(原題;カティン)』2回目上映 19:00~21:02
【開講二日目】7月31日(土)
 昼の部・柳瀬川図書館、夜の部・ふれあいプラザ(マルイ8F会議室)
Ⅱ.ユダヤ人大量虐殺<ホロコースト>

1)オシフェンチム(アウシュヴィッツ)収容所の中にオーケストラがあった。

囚人たちの演奏によるバッハ・ヴァイオリンコンチェルト第二番第二楽章は
悲しいほどに美しい。
としたら音楽とは一体何なのだろう?

『パサジェルカ』 昼の部13:20~14:20 夜の部18:20~19:20
(64年、B&W、60分 アンジェイ・ムンク監督)

2)杉原千畝とホロコースト

『杉原千畝物語』午後の部14:50~16:35、夜の部19:50~21:35
(テレビ東京製作テレビドラマ) 

 
【開講三日目】8月1日(日) 柳瀬川図書館

Ⅲ.<ワルシャワゲットーの蜂起&ワルシャワ蜂起>

1)ゲットーの蜂起『聖週間』
(95年、カラー、94分 アンジェイ・ワイダ監督)13:10~14:44

ゲットーの蜂起を背景に、ユダヤ人女性をかくまうポーランド人家族の苦悩や、
周囲のポーランド人(とばっちりはごめんだとして、「密告」を企てるポーランド人も
含む)、ドイツ人などの姿を描く。

2)ワルシャワ蜂起『地下水道』14:50~16:25
(57年、B&W、95分、アンジェイ・ワイダ監督)  

63日間に渡るワルシャワ蜂起も敗北に終わり、下水道を通って逃げ延びようと
した1小隊の苦闘を描く。ワイダの出世作でもあり代表的な作品でもある。 

参考上映:『祖国を撮り続けた男~アンジェイ・ワイダ~』(NHKテレビ・ドキュメンタリー 09年)

※上映後のディスカッションタイムに『地下水道』に関連した部分のみ上映

●以下のプログラムについては別途掲載

第二部;日本編

【開講四日目】8月6日(金)13:00~17:00柳瀬川図書館

【開講五日目】8月7日(土)13:00~17:00柳瀬川図書館

             18:00~22:00ふれあいプラザ

【開講六日目】8月8日(日)13:00~17:00柳瀬川図書館


第三部;日本・ポーランドの終戦と戦後

【開講七日目】8月13日(金)13:00~17:00柳瀬川図書館

【開講八日目】8月14日(土)13:00~17:00柳瀬川図書館

【開講九日目】8月15日(日)13:00~17:00ふれあいプラザ※要午前からの検討

《問い合わせ先》Tel&Fax:048-474-8745  E-メール:y.yanagi26@gmail.com
                                @を半角に変える


★武蔵野市民学校は、ホームページがまだできていない。
応援のためできるだけこのブログに詳細を掲載予定。

2010年7月26日月曜日

広瀬隆講演会「今一度、二酸化炭素温暖化説はなぜ崩壊したか」

広瀬隆講演会「今一度、二酸化炭素温暖化説はなぜ崩壊したか」が
暑いさなかの24日、全水道会館で行われた。

1時半開始に大幅に遅れたが、参加した。
会場は大勢の老若男女でいっぱい。いや、老老男女か。
あまり、脱原発関係の人は見当たらない。
どちらかと言えば、9条関係? 平和関係?

でも、知り合いの若者も来ていた。
タイトルの今一度というのは、以前も同じ主催者「終焉に向かう原子力実行委員
会」で温暖化をタイトルにした広瀬隆講演会を行っているからだ。

ところで、一主婦が「まだ、まにあうのなら~私の書いた一番長い手紙」
(地湧社)を書いたのはチェルノブイリの原発事故の1年後、1987年のこと。

朝日新聞に大きく報道されたりして、50万部のベストセラーになった。

私も夢中で読み、50冊ぐらいをまとめて買い、友達に配った。
300円という買いやすく、手ごろなページの読みやすい冊子だった。

著者の書き下ろし後、19年経った「思い」を収録し、2006年に増補新版になっている。

著者甘蔗珠恵子さんがこの本を書いたきっかけは、広瀬隆講演会だったのだ。

私も広瀬隆さんの話を聞いて、日本の原発状況に愕然とし、広河隆一さんの
スライド講演を見て、チェルノブイリ現地の状況に衝撃を受け、市民運動に
関わっていくようになった一人である。

そう言えば、講談社刊「デイズジャパン」に広広コンビによる『四番目の恐怖』が
掲載、その後、講談社から単行本になったのもあのころ。
1987年から2000年にかけて多くのチェルノブイリ関連、脱原発関連本が出版
され、識者が語り、そして、雨後の筍のように反原発の団体が生まれた。

その後、日本ではゴミ問題をはじめとするさまざまな環境問題が起き、
また世界においてはアフガン戦争、イラク戦争が起き、地震、津波などの自然
災害も立て続けに起き、心ある市民にとって多くの痛みと共に忙しい時代が
到来。市民運動も多様化していった。
脱原発団体、チェルノブイリ救援団体も必然的にに縮小を余儀なくされ現在に至っている。

話がだいぶそれてしまったが、そんなかつて脱原発運動を担った人たちも
24日の会場にはいたかもしれない。

しかし、講演後の質問者の問いにはかつての人たちとはちょっと違う感じを受けた。
広瀬さんの話を聞いて、衝撃を受けた、という雰囲気が会場内に漂っていた。

OHPを駆使して次から次へと資料をスクリーンに映し出していく講演方法は
今も健在だ。

いや、今回はその進化というべきか。
動画を駆使した斬新な講演だった。

聞いたところでは、OHPを利用するための材料(フィルム)が入手困難になった
ところへ、いまどきパワーポイントも使えないとは、と同業者(?)に揶揄されて
一足飛びに動画のあるスクリーンへと移行したとか。

それなりの勉強をされたのか、あるいは便利なソフトがあるのか
それは知らない。

とにかく聴衆を飽きさせない。

以前もそうだったが、難点は次から次へと資料を繰り出すので
スクリーンに映し出されたものをすべて読みきれない。

でも、大事なところは大きな字で誰でも読めるように書いてあったから
読みきれないところは本を読め、ということか。

そう、この日は『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書)の出版記念を
兼ねていた。

新書なので値段も手ごろ。図書館にリクエストしてもよいかもしれない。
我が町の図書館はリクエストしてもほとんど買ってくれず、ほかの図書館から
の融通が多いが。


話の中で印象に残ったのを2つ。
広瀬さんは、早稲田大学理工学部出身で、
「大学・理工学研究所 創設70周年記念シンポジウム」に
講師の一人として招かれ、先ごろ講演をした。

1番目が経済産業省の人、2番目が広瀬隆さん、ほか企業の人たちが
続いたらしい。
家庭用燃料電池の話が主だったが原発の話をし出したら
経産省の人は帰ったそうだ。
これではダメだ。
まず、人の話も聞かなくては、よい知恵も浮かばない。

もうひとつは、昨年IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が主張してきた
二酸化炭素温暖化説がウソだったことに関して。

基礎となるデータを捏造していた、ということがEメールの交信記録から
明らかになり、アール・ゴアの書いた『不都合の真実』を暖炉にくべて
暖をとる夫婦の漫画が出たり(この漫画をスクリーンに映してくれた)、
大スキャンダルとなったのに、日本では断片的にしか報道されなかった。
(北海道新聞は報道したらしい)

私も、データ捏造の話は少しどこかで読んだ記憶があり、これはすごいことだと
その後の報道を期待したが、日本ではほとんど話題にならなかった。

マスコミ報道、国の姿勢、がっかりすることだらけだ。

2010年7月18日日曜日

絵本『おこちゃん』とおんなじ

銅版画家で作家の山本容子さんの絵本を娘がプレゼントされたのは

小学生のころだったか?

いや、中学生になっていたかもしれない。

娘が将来美術を専攻するとはそのころは思っていなかったが、
絵が好きなのは確かだった。

小さい子向きの本かも知れないが、中学生が読んでも、見ても十分に
楽しめる本だから、と贈ってくれたのだと思う。

今、私の年齢で見てもおもしろい。

先日娘の家に行ったとき、孫が次から次へと絵本を持ってきて
読め、という。

持ってくる動作がおもしろいらしく、3ページぐらいめくると
次の本、という具合。

その中の1冊に『おこちゃん』(小学館)があった。

娘がもらったとき、裏表紙はよく見なかった。
なんと裏表紙には孫が得意としているポーズと同じ絵が描かれて
いるではないか!

孫はまもなく、1歳と3か月になる。
このポーズを得意としていたころは1カ月前の1歳と2か月のとき。

まだ歩けなかった。

でもつかまり立ちすることはできた。

なにかのひょうしにこのポーズをしたらおもしろいことがわかり
たびたびするようになったらしい。

この前、我が家に遊びにきたときもまだ歩けなかったが
高バイというこのポーズのまま進むようなハイハイをしていた。

外に連れていったら、高バイで早い早い、どこまででも進んでいった。

どのみち、歩くのだからハイハイの時期が長いほど、きっと
体にとってはいろんな刺激をいい意味で与えるんだろうな、と
想像がつく。
なにしろ、人類は四つん這いの時代もあったのだから。
その名残りを受け継いでいるわけだ。

残念ながら、歩きだしてしまったので、あの早い高バイをみることはでき
なくなってしまったが。

おこちゃんは山本容子さんの自伝的絵本らしい。
本の紹介の中のコメント欄にこんなのがあった。

「あ、裏表紙、お見逃しなく♪」

2010年7月12日月曜日

母、選挙に行く

参院選が終わった。
選挙終盤のマスメディアの下馬評通りだった。

ネットやミニコミは違った感触であったがやはり少数派なのか。

がっかりして早々に寝てしまった。

一夜明けて、社民党が2人になっている。

もしや? と思っていろいろ結果を探してみたが
応援していた保坂のぶとさんではなかった。

残念至極だが、2人目は吉田忠智さんという大分県議出身の新人だった。
敬愛する作家・松下竜一さんが健在だったらきっと応援していたと
思うので、祝福したい。

もう一人応援していた、新潟選挙区の近藤まさみちさんも落選。
民主党の推薦を受けたのがアダとなったかもしれない。
民主党がこんなに人気がなくなるとは、立候補のときにはまだ実感
できなかったのではないか。
脱原発議員として期待大だったのにこれも残念至極。
捲土重来を願っている。


さて、表題のとおり、母は選挙に行った。
何年振りか?

先週、母のところに行ったら、いま7月か?
選挙はいつだ? といきなり聞いてきた。

政治も選挙も何の関心もなく過ごしていたと思っていたのだが、
施設の大きなテレビで、耳は聞こえなくとも文字は見ることができるので
なにか考えたらしい。

かつて母は熱心な○○党支援者だった。
選挙のたびに日本全国の親類縁者に、電話をかけていた。
親類の間では母の行動は有名だった。

母が信心していた宗教はその党を応援することになっていて
母や同志たちにとって、その行為は当然だった。

認知症になりかけ寸前のころ、母の信じていた宗教は総本山のお寺と会長との
喧嘩が勃発して、2つに割れどちらにつくか大騒ぎになった。

母は私たち子どもに、「ハガキや手紙がお寺からきても私は絶対に
お寺にはつかないからね」と繰り返し念をおしていた。

わかっている、と言っても、また同じことを繰り返していた。

自分が知らぬうちにお寺側にとりこまれたらどうしよう、という
恐怖心があったようだ。

母が買った墓地は、お寺の敷地にあったので自然的に無になってしまった。
わずかな蓄えの中から、お墓を買ったときはとても喜んで
私たちも一緒にその墓地を見にいったことがある。

認知症になる人とならない人の差は何か?
それはわからないが、母の場合、いろんな要素が考えられる。

妹夫婦との軋轢、かわいがっていた孫の成長、難聴・・・
もうひとつ、大きな原因が、自分の信じていた宗教の分裂にあったと思う。

同じ信心をしていた妹は母に比べたらはるかに信心の度合いが薄く、
冷静に分析していた。
母の読む新聞や幹部から聞かされることばは、相手を攻撃することばで満ち満ちているから、これでは、精神も安らぐこともなく、妄想も膨らむ、と言っていた。

それでも4年ぐらい前まではまだ、ときどきお題目をあげていた。

しかし、今はまったくそれはなく母の口から××学会のことも
○○党のことも、話題になったことはなかった。

何週に1回、ときとしてはっとするような正気なときがある。
と言っても母にとっての正気だが。

それが選挙に行く、だったのだ。

自分にかつての同志Kさんから連絡があったと。
Kさんが、立つらしいね。
まだテレビには出てないみたいだけど、という。

Kさんは立たないよ。
Kさんから新潟の姉を通じて、連絡はあったのは事実。

母が選挙に行くとは誰も思っていなくて、埼玉の○○党の人は苦戦だから
妹さんに頼んでください、と言われたとか。

その電話を姉からもらったその日に、母を訪問したとき、件の選挙に行く、
という話がでたのでそのタイミングに正直驚いた。

ともあれ、せっかく母が行きたい、と言っているのでかなえてあげたいと思い、井戸端会議で話をしたら、ご近所さんが車を出してくれるという。

その日の状況によってはまったく行けないかもしれない、ということは覚悟していた。

昼食後だったので、起きていた。
ややボーッとしていたが、選挙に行くよと言ったら、いやいやながら着いてきた。

母のところと私のところは選挙する場所が違う。
付き添うのは始めてなのでどこまで許せるのか?はなはだ疑問だったが、なんとかなるだろうと指定された小学校に行き、用紙を受け取る。

何回かの本人確認、担当者は付き添いの私のほうを見る。
はい、と何回か私が答えた。

最初は埼玉県の選挙。

ちらっと名前を見たがよくわからないらしい。
ちょうど一番上にあったのが、中東専門家の人。
候補者の中では私自身が投票したいと思っていた2人のうちの一人。
その人の名前を書こうとしていたので、そうだね、と小さい声で読み返してあげた。

次は政党名を書くんだよ、と言うしかなかった。

そしたら○○党でと書けばいいか? と私に聞く。
いいんじゃないの?と私。
ここで論争していたら私はどうなるの?お縄?まさか?
ま、よくわからないけどやばいことはしないほうがよい。

党を堂と書いたので党はこの字だよ、と
一覧の文字から教えようとしたら、とたんに面倒になったらしく
じゃ、お前が書けば、ときた。

○○があってれば無効票になることもないだろう。

というわけで、無事、母は選挙権を行使できた。