2010年6月25日金曜日

「はやぶさ」と「もんじゅ」

脱原発と、環境破壊のない社会をめざして市民の交流広場として、
多くの人たちに活用されている「たんぽぽ舎」よりこんな情報が届いた。

まだ、私たちの記憶に新しい「はやぶさ」帰還ニュース、たまたま見たテレビではキャスターが興奮気味に「大変感動しました」と伝えていた。
こんな見方もあるということを知ってほしい。

以下、NO NUKES PLAZA「たんぽぽ舎」より

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 転送・転載、歓迎です

「核開発に反対する会」ニュースNo33(2010.6)に掲載された
原田裕史さんの原稿です。時節をとらえたユニークな文章です。
ご参考になれば幸いです。


   「はやぶさ」と「もんじゅ」
-小惑星探査機「はやぶさ」の技術は、ミサイルに転用できる-

                核開発に反対する会 原田裕史

 小惑星探査機「はやぶさ」が俄かに話題になっています。
「核兵器」は常に運搬手段と共に語られます。兵器級プルトニウムが原子炉級プルトニウムよりも核兵器製造に適している点も、ロケットに積みこみ、ICBM(大陸間弾道ミサイル)となるか、否か、という点にあります。
 そのロケットで、今年日本にとって画期的な出来事が起こります。予定では6月13日ですから、これを読んでいる皆さんには結果が出ていることになります。

世界最大の固形燃料ロケット

 日本のロケットには2系統の技術系譜があります。気象衛星「ひまわり」などを打ち上げるロケットは液体燃料ロケットですが、学術衛星を打ち上げるロケットは固体燃料ロケットが使用されてきました。
 日本で戦後最初のロケットは東京大学の糸川博士(「はやぶさ」が調査してきた小惑星の名前の由来です)が開発したペンシルロケットまでさかのぼります。
研究者の系譜からして当然のように「固体燃料ロケット」が開発され続けました。
 核武装を夢見る人にはまことに都合の良い状況です。現在この系譜はM-Vロケット(Mは「ミュー」、Vを「5」と読みます)まで発展しました。
 このM-Vロケットは金星や火星に探査機を届ける能力を持っているのです。米露のICBMをしのぐ巨大ロケットです。

再突入技術の確立

 日本のロケット技術は世界有数のものになっていますが、ICBMにするためには一つ欠けている技術がありました。それは「再突入」と呼ばれる技術です。
 一度大気圏を飛び出したロケットが再び地球に戻り、地面まで届くこと。これがICBMの実現に必須の技術です。なにしろICBMの弾体は非常に高速で飛翔するため、大気との摩擦熱で非常に高温になり、燃え尽きてしまいます。スペースシャトルでは耐熱の「タイル」が使用されます。アポロ宇宙船などでは、機体表面に樹脂を塗り、燃焼により、機体を保護しました。
 日本は冷戦中はロケット開発を行ってもこの「再突入」技術の開発は行ってきませんでしたが、冷戦後に「再突入」実験を開始しました。
その技術の系譜の集大成が「はやぶさ」ということになります。小惑星「イトカワ」は地球の引力圏の外側ですから、「イトカワ」からの帰還が出来るのであれば、ICBMの開発は随分容易なはずです。

平和という名の隠れ蓑

 「はやぶさ」の目的はもちろん、軍事利用ではありません。小惑星の組成を調べることで、宇宙の歴史を詳しく研究する科学研究が目的に謳われています。
 世界がもう少し平和であれば、「はやぶさ」を応援しても良いかもしれませんが、現在は核時代の終わりが始まるかどうかという瀬戸際です。「はやぶさ」の成功は日本の核武装能力を一段あげることになります。
 「核なき世界」世界が核廃絶への道の第一歩を踏み出そうとしている時期に、日本は「もんじゅ」を動かすことで兵器級プルトニウムの生産を開始し、固体燃料ロケットによる高度な再突入技術の開発を終えようとしています。

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2010年6月23日水曜日

パイナップルを食べて命がのびた

母のところはユニット方式。

個室だが10人で1ユニット。
みんなで食事をするところも
ベッドのある個室も広々としている。

前にお世話になったグループホームも広かった。
恵まれていると思う。

時折ご近所との井戸端会議ではしばしば
われわれの未来も話題になる。

われわれのころは個室なんてとんでもない、という
時代になるのでは?
と一致した意見。

だって、これだけ大勢の高齢化予備軍がいるのだもの。

事実、個室でなければ施設の建設を許可をしない、というのが
国の方針だったが見直す機運もあるそうだ。

簡単に決めて簡単にまた見直して。

この国の伝統ある農政をみならって、老政(?)もころころと
変わっていくのだろうか?


それはともかく、この間行ったとき、パイナップルを
持参した。

パイナップルはめったに買わない。
1年に1回買うかどうかぐらいだ。
たまたま生協でみかけたので
注文しておいた。

いい匂いを部屋中に放って、もう食べなければ
ダメにしてしまう、という寸前まできた。

丸丸1個のパイナップルを切るのは少し勇気がいる。

ご近所がいるときとか誰か家族以外にもいるときでないと
切る気がしない。

そうだ、母たちに持っていこう!

と思いついて、一口大に切ったのを持参した。

10人のうち、2人はちょっとこのまま食べるのは無理だが
ほかの人たちは全員食べることができる。


ま~、珍しいものを。

あらら。

おいしいこと、命がのびるよ。


と口々に。

持って行った甲斐があった。

イチゴ、甘夏、ときどき、おいしいのが手に入ったとき
持っていくがいつも一番、うれしくなさそうに食べるのが
うちの母だ。

2010年6月12日土曜日

シュロモー・サンド氏と若き通訳氏

「シュロモー・サンド氏特別記念講演会」に行ってきた。

本はまだ読んでいない。
いつか買おうと思っているがどうせ積んどくになるから
ほんとに「読みたい」「読める」となったときに買おうと思っている。

なにせ、老眼になってからは3歩進んで5歩下がる、という感じで
とても分厚い本など読めない。

中東問題もよくわからない。

でも、シュロモー・サンドはすごいらしい。

本物に会ってみたい。

というわけで今回は早めに予約した。
満員の会場。
前の席が空いている、と案内されたが
100%眠るに違いない、という自信があってその前の席は
断り、少し端のほうの目立たないところに座った。

めったにない機会。ぜひ講演を聞きたい、という気持ちは
十分あるのだが、だからと言って眠らないという保証はない。

今まで聞いたことのある通訳付きの講演会、
おもしろい、と思ったことがなかった。

おもしろくないとすぐ眠るのが常だ。

今夜も通訳付きだし、もちろん英語もわからないし
難しい中東問題だし、眠る自信はあったのである。

しかし、一瞬たりとも今日は眠らなかった。

ことばがあふれてくる。
抑揚があり感情豊か。動作も伴う。

必死になって(?)、通訳氏が後を追う。
通訳氏もついつい手ぶりも入る。

私が聞いたことのある通訳者はたんたんと話す、というのが
多かったが、講演者にまけじと大きな声で通訳した。

かつて詩のボクシングという番組があり
ねじめ正一&谷川俊太郎の対決を見たことがある。

大げさにいえばそんな感じだった。

英語はわからないのに本人のしゃべり方と表情と見てるだけでも
おもしろい。役者のようだ、と思った。
目が離せなかった。

通訳氏の表情も見たかったが前列のほうではなかったので
全部は見えず、席を断ったのが悔やまれた。

垣間見えた通訳氏のまじめそうな顔がときどき苦笑したりしている。
何に対してかというと、通訳者のことを考えないで
あまりに長く話すから。
講演者もときどき気がついて、申し訳なさそうな顔をするが
すぐにまた忘れて、話だすと止まらなくなる・・・


しかし、英語のわかる友人が、全部は訳してなかったよ。
かなりはしょったと。

それでも真意はほとんど伝わったのではないかと思う。
(英語がわからないのに断定はできないけど)
はしょらなかったら、あの講演会は終了しなかっただろう。

あんな先生に習う学生は幸せだね。

2010年6月8日火曜日

捨てる神あれば拾う神あり

バザーには準備のための人手がいる。

整理をして値段をつけて、会場まで運びこむ。

最近は前日に集まれる人は集まってもらって、根付けをし、
その日のうちに会場に運びこむ、という方法をとっている。

根付けをしている最中にピンポンが鳴った。

玄関に荷物を持って立っていたのは娘の友達。

寄付の品物を持ってきてくれたのだ。
でも、彼女は都内で暮らしているはずだが??

急に職場が閉鎖して、実家に帰ってきているという。

アパートも引き払ったそう。そのせいもあって
あまり着ない洋服を整理したからと。

その上、もし、当日手がいるなら手伝いますよ。

なんとありがたい。

交通費を出すから、都合がつくようなら横浜から来てくれない?
と娘に持ちかけてみたが、断られたところ。

捨てる神あれば拾う神ありとはこのことだ。

前日の準備ではもう一人、若いお嬢さんが手伝ってくれた。

荷物の持ち込みに今回は集会場のリヤカーを借りた。
一度引いてみたかった、と彼女がリヤカーを引いてくれた。
リヤカーは本当に便利だ。
かなりの物を積み込んでも一人で引ける。
これを発明した人はエライ!

当日は娘の友達と隣の市の比較的若い元お嬢さんも
きてくれて、助かった。

なにしろ自分も含めて高齢化が著しい我がグループ。

若い人がいると活気がある。

洋服の並べ方もセンスがいい。

こうやって着るといいですよ、とアドバイスまでしてくれる。

肝心のバザーは今年も大盛況だった。

まさに究極の
「捨てる神あれば拾う神あり」だ。

次はいつごろでしたか?
と早待っていてくださる人もいる。

2010年6月1日火曜日

6月3日 東電本社交渉

「東電と共に脱原発をめざす会」よりお知らせ

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共の会の東電本社交渉を下記により行います。どなたでもどうぞ。

日時 6月3日(木)午後1時30分から事前質問の回答が終るまで(夕刻?)
会場 東新ビル1F 新橋駅から3分 東電本社から1分

事前提出の質問に回答してもらい、さらに再質問や意見交換を行います。
メディアの取材も、あらかじめ申し込めばOKです。
今回の事前質問は、以下を中心に。

◆福島第一原発3号機のプルサーマルについて
◆耐震問題(柏崎刈羽原発・福島第一原発3号機)
◆サウステキサスプロジェクト(STP)への投資

株主総会は、6/25予定です。
そちらの質問締切日も現在問い合わせ中です。

以上。東京電力と共に脱原発をめざす会
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よろしくお願いいたします   東井 
ray-sea@nifty.com
 TEL/FAX 050-7533-0515
留守でも必ずルス録をお願い致します
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