2009年7月31日金曜日

入院

火曜日は長い1日だった。
月曜日に入院して火曜日が手術。

連れの前立腺肥大のこと。

いよいよ、おしっこ袋ともおさらばの日が。

待ちに待った手術、と言いたいところだが、心臓のことがあり
万が一のリスクを考えると手放しでは喜べない。

本人は手術前数日間、相当緊張の様子だった。

とにかくその日は来た。

12時に手術室に入る。11時頃なら面会できると前日、本人から言われた。
普通なら来なくてもいいよ、大した手術ではないから、というのに
よほど心配だったらしい。

11頃病室に。するべき準備は万端に整えて待っていたが
12時半ごろになります、と看護士さんから。
そのあとまた45分ごろになると伝えに来た。

その病院の泌尿器科は火曜日と金曜日が手術日で金曜日は外来がない日だが
火曜日は外来が終わったあとの手術になるのでどうしても時間がずれ込んでしまう。
ま、仕方がないのだろう。

手術と言ってもメスをふるうわけではない。

内視鏡手術が一般的になってきているようだ。

少しずつ削り取っていくので時間は結構かかるし出血をともなう。
場合によっては輸血が必要なときもある。

連れは、心筋梗塞を起こさないよう、血を固まらないようにする薬を飲んでいたので
普通の人より血が止まりにくい状態だ。

輸血の確立は2割。ビミョーな数字だ。
輸血した場合、まれにHIV感染になる可能性もある。

など、患者を不安にさせるようなリスクを並べたてていろいろ聞かせておくらしい。

手術当日はすっかり洗脳されて不安な状態に陥っていた。

手術は1~2時間かかるというのでお昼を食べて待っていることにした。

ころ合いを見計らったつもりで待合室に行ったのだが、
なかなか終わったと言いにこない。

15時半、ようやく終わりましたと声が。

ICU(集中治療室)に1日入ることになっていた。

病院側も患者もICUにいたほうが安心する。

本人と面会したがまだ麻酔が効いていて口がきけない。
とりあえず命に別条はないようだ。

手術は普通だったの?
と聞いても本人はわからないとかぶりをふる。

看護士さんが、先生と話されましたか?
と聞く。

何か重大な話か?と少し不安になる。

先生は次の手術に入ってしまいましたので
しばらくお待ちください。

何時ぐらいに?

時間はわかりません。
2時間後ぐらいかもしれません。

仕方ない、また時間を外でつぶすことに。

美術館もそばにあったが、何となく落ち着かず見る気にはなれない。

2時間後に戻ったがまだ来られないという。
また、待合室で待った。

しかし、本人も明日になれば聞けるだろう。
待たせるのもいい加減にしろ、という気持になり
もう、連れに会って帰ろうと思い、ICUに入った。

と、先生らしき人がいらっしゃる。
看護士さんが私を認めて
あのー、家族の方がお話しを聞きたいと待っていらっしゃいます、と
先生に告げている。

え? お話しを聞かれましたか? と言われたので待っていただけなのに・・・

手術は順調に済みました。
あと、なん言か言われて話はあっという間に済んだ。


次の日以降の日々は順調と言えよう。

血圧が低すぎるとか出血がまだある、というのは想定範囲内のようだ。

1週間~2週間という入院期間がどっち側に近くなるのか?
わかるのは月曜日以降らしい。

2009年7月26日日曜日

久しぶりに2本立て映画を

飯田橋のギンレイホールで見た。

ただ今、上映中 7月25日(土)~8月7日(金)

 ホルテンさんのはじめての冒険
  ノルウェー映画 1時間30分
 英国王 給仕人に乾杯!
  チェコ・スロヴァキア合作チェコ映画  2時間00分

どちらも2007年の作品。
英国王・・・のほうは以前、映画評を読んでぜひ行きたいと
思っていた。
そうか、もう2年前の作品なのか!

アメリカ映画でなければだいたい面白い、というのは
あまりに大ざっぱすぎるか?

しかし、この前の日曜日にも同じギンレイで2本立てを見たが
ひとつはちょっと話題になったアメリカ映画だった。

 チェンジリング 
  アメリカ映画
 そして、私たちは愛に帰る 
  ドイツ・トルコ合作映画

池袋・新文芸坐でチェンジリングは上映中。ただし、7月28日(火)まで。
 ある公爵夫人の生涯(2008・英=伊=仏)と2本立て。

ギンレイと新文芸坐が私の行動範囲にあるので行きやすい映画館だ。

最近目にした話題の映画から:
 バーダー・マインホフ 理想の果てに ドイツ映画
 ドイツ赤軍、リアルな闘争史(日経の見出し)

 セントアンナの奇跡 アメリカ映画

 ロシア革命アニメーション
 これはギンレイチラシ置場からみつけたもの。
 めちゃくちゃ面白そう。
 アップリンクXで毎日15:00から1回上映。
 AプログラムとBプログラムがあり毎日、日替わりとか。
 ちなみに今日7月26日はBプログラム。8月28日までは上映が決まっているとか。

 嗚呼(ああ)満蒙開拓団(まんもうかいたくだん)
岩波ホールで6月13日から上映していたらしいが7月31日で終わる。
これが名画座にくるのは時間がかかるのかな?

最後にぜひ見たい映画
 花と兵隊 
 あの「蟻の兵隊」を上映した映画館「シアター イメージフォーラム」
 8月8日からロードショー
 60余年後に届いた「未帰還兵」の遺言。
 20代の監督・若松要樹がとらえたドキュメンタリー映画。


新聞や雑誌で映画評を目にすると、やはり評判のよいのは見に行きたくなるが、なかなかロードショー期間中には行けないものだ。

でも、待っていればすぐに名画座でそれも2本立てで見ることができる。
実際には2本立てはめったにみることができない。

それなのに何で立て続けに2本立てを見ることができたのか?

夏は子ども基金主催の「夏の特別保養」をウクライナ&ベラルーシのサナトリウムで実施している。
今年は施設の都合もあり、夏の保養がいつもより早く終わった。

保養の様子は「神楽坂事務局だより」に載っている。

子ども基金のスタッフやボランティアが現地に行っている間は何かと気が抜けないが、一大イベントが終わって事務作業も気持ちも楽な今年の夏。今だけ・・・。

来週からは公私ともにまた忙しいことが待っている。

2009年7月18日土曜日

おばあちゃんたちに大人気の赤ん坊

夕方自転車で母のところへ行ってきた。
土手を自転車で走るのは心地よい。
今日は過ごしやすい陽気だった。

持参したマンゴウプリンを母と一緒に食べた。
さすがに固いとか文句は言わない。
おいしそうに食べた。

つい先日の木曜日には娘と赤ん坊と初めてタクシーに乗って行ってきた。
かなり暑い日だったが、タクシーだから楽々。
帰りはバスを使った。
(タクシー代を払って、車を出してくれるご近所さんの
ありがたみが倍増)

暑いのに行かなくともいいのでは?とおじいさんは渋い顔。
なんてったって、夫は母とは他人だ。

でも娘は孫だし、赤ん坊はひ孫だから。(だから?)

赤ん坊が生まれて2回会いに行っているが、お昼を外で
姉の一家と一緒に食べたときなので姉の孫もいたから
そんなに赤ん坊に興味は示さなかった。

赤ん坊がいるの? 相手は誰?
娘の彼も実は、母を訪問しているし、写真も何度も見せているが
初めて聞いた、というふうに2回共聞いた。

今度は母の部屋に連れて行ったのだが、そんなに驚いたふうはなかった。
赤ん坊は2か月半になるが、よく笑うし、おしゃべりもする(もちろん赤ちゃん語で)。


知人が言っていたが、世界中の赤ちゃんは何語だってわかるんだそうだ。
何か月までか何歳までそうなのか忘れたが。


うちの赤ん坊は2か月足らずで話しかけたりすると笑うようになった。
赤いてんとう虫の絵本を読んであげるとじーっと見ている。


懺悔の気持ちと共に思い出すのは、長男が赤ん坊のころ、いつも母子家庭同然だった我が家、台所をするときとか、用事をするときテレビの前にラックに乗せた息子を座らせておいた。

ぐずっていてもテレビを見ていると機嫌が直る。
特にコマーシャルのときになると強い興味を示した。

長じて、息子はどちらかというとテレビ、パソコン好きのお宅族だ。

話しを元に戻すと、母のところで赤ん坊は大人気だった。
母に赤ん坊のほうから笑いかけたので
仕方ない、という感じで母も笑いを返した。

抱っこさせたらこわごわと抱っこしていた。
満面の笑みではなかったが、ひ孫を実感しただろうか?

夕食の時間になってみなさんが食堂にいたときに
赤ん坊を見せたら、どのおばあちゃんも大喜び。

赤ん坊も普段ご近所さんや他の人に見せる顔とは違う何だか
自分の仲間だ、というような親しみの気持ちで接していたような気がする。
一生懸命に赤ん坊語で話しかけて笑っていた。

おばあちゃんたちは、特に認知症の人たちは無心のところが
あるから、赤ん坊と気持ちは通じるところがあるのだろうか。

母のとなりに座っているおばあちゃんは、独り言をいつも言っている。

そして、ご飯のとき、自分のひざに犬のぬいぐるみを2つ置いて
自分のご飯をそっと食べさせている。

他の人と話しているのは見たことがないし、
私が挨拶をしても軽く目礼するぐらいで話したことはない。

そのおばあちゃんが、まぁ、元気な赤ちゃんでございますね。
5か月ぐらいかと思いましたら2か月でございますか。
とてもしっかりした大きな赤ちゃんですね、と言いながら
パチパチと拍手までしてくれた。

虚像と実像とちゃんとわきまえている。

娘もすっかり満足してまた連れて行きたいと言っていた。

2009年7月15日水曜日

東電共の会よりお知らせ

東電と共に脱原発をめざす会=略して東電共の会

◆めぐり来る中越沖地震3回目の夏日、明日7.16に東電と経産大臣に申し入れを行います。(11時半~東電)
緊急ですが、経産省にも応援にお出でいただきたく、よろしくお願いいたします。

★◆★7月16日(木)14時半 経産省別館(日比谷公園はす向い)のロビー(もしくは路上にて)

◆東電共の会として次の3点を申入れします。
○柏崎刈羽原発の営業運転再開を認めないでください。
○柏崎刈羽原発の営業運転再開に関する行政庁の評価報告書をパブリックコメントにかけてください。
○首都圏において電力消費者を対象に、柏崎刈羽原発の営業運転再開をテーマとする公開討論会を開催してください。

◆先ごろ、柏崎市における保安院の説明会のさいに、入り口でチラシをまきました。そこには「保安院へ」として、上記の第2と第3の要請事項を書いたのです。そこで、正式に申し入れることにしました。無計画ですみません。
東電共の会では、消費地への説明責任を東電に要求し続けてきましたが、なかなか応じません。柏崎刈羽原発閉鎖はもちろんのこと、首都圏における質疑応答に応じるよう、強く要請してください。

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2009年7月12日日曜日

あざみ野でふぇみん主催のシンポ・分科会・展示会・交流会

わたしの貧困 女の貧困 どうして? どうする?ふぇみん泊まってシンポジウムinあざみ野 というちょっと変わったタイトルのシンポジウムと分科会・展示会などが開かれている。

きょう(11日)のシンポはどうだったのかな?

「わたしの貧困 女の貧困」とどう結びつくのかしらん? と思われる向きもあるかも知れないが、分科会ではエネルギーの話があり、交流広場では、チェルノブイリ写真展、上関原発反対の写真展、辺野古の写真展などが開かれている。

わたしも女も“生きる”ということにつながる。生きるは“いのち”だからいのちを脅かすことに対しては徹底的に問題にしなければならない、という視点からエネルギーや反核についても取り上げたのだろう、と解釈している。

チェルノブイリから23年、もう事故のあったことさえ知らない世代が増えてきている。
だから、機会をみて、写真展などを開きたいところだが、それがなかなか大変だ。
今回のように企画してもらえるのは大変ありがたい。
時間が許せば、こちらも展示を手伝いたい。

物販もありで、11日は行けないがふぇみんの方が売ってくださる、という。
本や絵ハガキに混じって、特別にベラルーシ製のしおり、ウクライナ製のマグネットも入れた。先ごろ現地訪問していたSさんが買ってきてくれたもの。
目新しいから売れるかもしれない。

男女共同参画センター横浜北 2009年度「市民・NPOがつくる男女共同参画事業」とタイアップしているそうで、会場費用などがかからないとか。ラッキーでしたとふぇみんの方。
とても立派な建物だった。

明日12日はどうだろう?
たくさんの人が来てくれるといいけど。

7/12sun ●10:00-12:30 分科会

①エネルギー問題を考えよう ―次世代によりよい環境を引き継ぐためにDVD『ぶんぶん通信No.1』上映(監督:鎌仲ひとみ)トーク:鎌仲ひとみ(映画監督『六ヶ所村ラプソディー』など)(予定)報告:山本由紀子(ふぇみん会員)、笹川栄子(ふぇみん会員)協力:原発を考える品川の女たち

②神奈川の米軍基地を知っていますか? ―船でめぐる横須賀軍港ガイド:新倉裕史(非核市民宣言運動・ヨコスカ)

③アジアの女性・子どもたちの今 -ベトナムとカンボジアからスピーカー:甲斐田 万智子(国際子ども権利センター代表)スピーカー:ファム・グェン・クイ(東京医科歯科大学院生)スピーカー:ホー・ティー・ラン(希望の村卒業生)担当:ふぇみんベトナムプロジェクト

④トーク 女性の貧困はなぜ深刻化したのかトーク:竹信三恵子(朝日新聞編集委員、『ルポ雇用劣化不況』)聞き手:赤石千衣子(女性と貧困ネットワーク)

⑤いまの世の中に自分の居場所、ありますか-セクマイにとっての家族や地域提案:ミナ汰(共生ネット代表)、共生ネット有志運営:共生社会をつくるセクシュアルマイノリティ支援全国ネットワーク(共生ネット

⑥男女共同参画センターで、困難を抱えた女性の就労支援に取り組む -母子家庭そしてガールズに向けてレポート:桜井陽子(NPO 法人全国女性会館協議会常任理事、(財)横浜市男女共同参画推進協会理事)レポート:小園弥生((財)横浜市男女共同参画推進協会職員)レポート:鈴木晶子(よこはま若者サポートステーション事務局長、臨床心理士)ほか運営:(財)横浜市男女共同参画推進協会&NPO 法人全国女性会館協議会<フィールドワーク>

⑦ざっくばらん! -女とビンボー、セックス、労働ゲスト:いちむらみさこ(路上アーティスト)、ゲスト:栗田隆子(フリーターズフリー)

●12:00- ひろがる広場オープン(無料 パネル展示、喫茶など)

2009年7月7日火曜日

金の指輪

日曜日母のところに行ったが眠りモードの日だった。
起こしても起きない。
雨は降っていないのに、窓は閉め切ったまま。
全開にして空気を入れ替えた。

しばらく私も横になることにした。

昼寝用の布団と毛布を、母のところに置いてある。
リサイクルショップで籐のベンチ兼用の物入れをみつけて入居のときに入れておいた。

本を読んだりしながらごろごろしていたがいっこうに起きない。

職員の方がお昼ですよ、とのぞきにきたがまだ起きない。

もう一度来ますから、と去って行った。

なにせみなさんすることがないから、食堂兼居間にボーッと座っている。
まず、おしぼりとお茶を配ってしばらく時間を稼ぐ。

テレビはついているときとそうでないときがあるが、見ている人は少ない。
テレビを見ることができる人というのはほぼ普通人に近い人。

一人だけしっかりしている人が茶碗を洗ったり、縫物をしたりしている。

母もできるはずだが、それには根気よく呼びかけたり見守ったりしてくれる人が必要。

家でできなかったことを他人に求めるのもどうかと思うが、往々にしてそんなものだ。

この日は、やっと起きたと思ったら、いきなりアンタ私の指輪返してよ、ときた。

え、私は知らないよ。

盗ったでしょう?

この前から指輪のことを盛んに気にしていた。

指輪を3つもしている人がいるんだよ。と私に言う。

自分は一つだから少しうらやましそうだった。

もちろん結婚指輪などもっていない。
10年ぐらい前に姉が買ってくれたものだ。
結構気にいっていたようだ。

どうしたのだろう? 
指輪が大事だからどこかにしまい込んだのか?
落としたのか?

無くなってももちろん誰のせいでもない。
出てこなければそれまでだが、一応、無くなったことを職員に知らせた。
後でお部屋を探してみますね、と言ってくれた。

私があちこち探そうとすると母は怒るから。

お昼はうどんだった。うどんは全部食べたがおかず2品は残した。
アンタにあげる、という。

私も一口食べてみたがあまりおいしくない。

いらない、と言ったら、おいしくないよね、と。

帰りがけ、今度はいつ来るのか?と怒ったように聞いた。

木曜日に来るよと言い置いて帰ってきた。

昼寝をしたので長い訪問になった。
受付にいる事務の人はなんと面倒見のよい家族だろう、と思ったに違いない。