なつかしい映画会に行ってきた。
かつて、娘が高校生のころ、隣の市にある、武蔵野文化センターというところで
映画上映をときどき行なっていた。
ひょんなことからその映画会を知り、私も娘も時間の都合がつくと通うようになった。
今でこそ、シニア料金でほとんどのところは1000円で入ることができるが(岩波ホールは1500円)、1000円で映画を見られる、それも自転車で行かれるところにある、というのはありがたい存在だった。
なんと言っても娘のほうが時間があったので観賞したのは娘のほうが多かったと思う。10年も前の話である。
武蔵野文化センターといっても公のところではなく、個人が経営していた塾が母体だった。
塾をしながら細々と映画会や音楽会、講演会などを開いていたようだ。
口コミで、都内から通ってきている学生さんと会場で話したこともある。
学生は500円だったかな?
でも、大体、お客さんは2,3人。一人のときもあった。
『戦艦ポチョムキン』『羅生門』、チャプリンの映画などをそこで見た。
たびたびポーランド映画もやっていたがなかなか足を運ぶことができず、
そのうちそのうち、と思っているうちにそのビルは取り壊されることになった。
あるとき、その場所に行ったらそのビルはもうなく、武蔵野文化センターは
どこに行ったのかわからなかった。
ときどき娘と映画を上映していたあの人はどこに行ったんだろうね、と噂をすることはあったがいつの間にか忘れていった。
それが、昨年娘が出産で家に戻っているとき、あのなつかしいチラシを見た。
元気だったんだ、と親子で喜んだが、日程が合わなくてその時は行けなかった。
その後チラシも目にすることがなく、いつしかまた1年が経過。
先日、ご近所の方が図書館で行われた映画会に行ってきた、という。
6、7月上映予定のチラシを見せてもらったら、今度は行ける。
というわけで土曜日に行ってきた。
ポーランド映画の全貌シリーズ(4)『パン・タデウシュ物語』
監督アンジェイ・ワイダ
非常に面白かった。ネットで検索したらいくつか評判が出てきた。
文芸大作の完全映画化、とあった。
見た人の感想はどれも好意的。
「千の天使がバスケットボールする」というブログから;
映画とはなにか。映画は、娯楽か芸術か。
それを説明するなら、この『パン・タデウシュ物語』を1本観ればよい。
この映画には、映像だけでなく美術、脚本、衣装、舞台、俳優、そして
音楽。映画の娯楽性と芸術性をかねそなえ、尚且つ映画の真髄が、その
すべてが154分にあますところなく凝縮されている。
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17日の『悪霊』もぜひ行きたい。
7月のプログラム
7/3(土)ポーランド映画の全貌シリーズ(4)『パン・タデウシュ物語』
7/4(日)日本喜劇映画特集 『真田風雲録』監督 加藤泰
7/17(土)ポーランド映画の全貌シリーズ(5)
『悪霊』'88年 カラー 116分 監督 A・ワイダ
柳瀬川図書館(東武東上線柳瀬川駅徒歩4分)13:30~
志木・いろは遊学館視聴覚室 18:30~
※会場によって時間帯が異なる
7/19(月祝)アジア映画の魅力シリーズ(9)台湾編
『戯夢人生』'93年 カラー 143分 監督 ホウ・シャオシエン
柳瀬川図書館(東武東上線柳瀬川駅徒歩4分)13:30~
参加費:無料(カンパ歓迎)
主催:武蔵野市民学校 TEL/FAX048-474-8745(兼岡)
著作権法違反ではないかと図書館側から言われたらしいが、文化庁に問い合わせたところ、無料でかつ主催者がどこからもお金をもらっていない上映ならなんの問題もない、とのこと。
しかし、そんなこと、図書館側が調べてくれて利用者の便宜を図るべきではないのか?
本末転倒だと思うが、とりあえず、適当な部屋代で図書館の視聴覚室を借りることができるのはありがたいと言っていた。
今はどの公民館も有料になり、経費がいつまでもつか?
それが目下の心配とのことだ。
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