2008年6月1日日曜日

風呂敷包み

母は結局2泊した。

興奮の度が最高潮に達する前になんとかおさめないと
大変なことになる、と、今回身に沁みた。

それで、できるだけ毎日顔を出すことに決めた。

急ぐときは自転車になるけど、仕事の帰りは駅から直行で
歩きだ。自宅から15、6分ぐらい、駅からだと12、3分ぐらい。
ちょうどよい距離である。
近いことは助かる。
私の健康にもよいに違いない。

きのうもきょうもまあ、おだやかだった。

明日当たりから危険水域か?

母にとって大事なものを包んだ風呂敷と
手提げ袋がそのままタンスの中に入っている。

風呂敷に包んだ荷物を玄関に置いておくのは
そういえば、昔からだった。

子どものころ、父と喧嘩になると、「私はもうガマンできない。
子どもがかわいそうと思っていたけど、実家に帰る」と
タンスの中の物を風呂敷に包み出して・・・。

私と姉は、オロオロした。
でもそれが何回か続くうちに子ども心に
ポーズだけなのだ、と合点するようになった。

母が3歳のときに、母の母は死んだ。

母の父親はあの時代には珍しく菜食主義者で村では変わり者で
とおっていた。家のことは何一つできなかったそうだ。

幸い年の離れた兄1人と姉2人がいて、末っ子の母の面倒をよく見たという。
また、母の家は昔の地主で、小作の息子達が幼児から高等小学校まで遊ぶとき、通学のとき、陰になり日なたになりしてかばってくれた。

長じて、東京に行儀見習いに行き、そこで空襲などを経験している。

東京がひどくなる前に田舎に帰り、介する人がいて、
父と見合い結婚。

母の愛を知らないかわいそうな子どもとして、周囲からちやほやされて
育った末っ子の母が嫁いだ先は、小姑がうじゃうじゃいる大所帯だった。


また、この続きは折りをみて書く。

とにかく、認知症には妄想、幻聴がある場合もあるらしいが
母はそれが特に強い。

認知症と精神疾患とつながりがあるのかどうか
その辺を今度、医者に行ったときによくよく
聞いてみたいと思っている。

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