2008年6月26日木曜日

昨年の総会の感想

そういえば、ミニコミ誌に頼まれて、昨年原稿を書いたのが出てきた。
以下転載。
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~~シャンデリアの下で行われた東京電力株主総会~~

 東京電力の株主総会に出席するようになって初めて今年は遅刻した。
 わが、脱原発・東電株主運動のサイトを見ると、「私たちは1989年以来、株主の立場から脱原発を訴えています」と書いてある。そうすると、私は19年間も株主総会に出席していることになる。脱原発株主が参加した1回目の会場は東電本社だった。初めて参加した総会のありかたに不満をもった私たちは閉会宣言をしてもその場所を動かなかった。最後はたしか、私も含めて7、8人が長時間会場に居残った。翌年から占拠を恐れてか、会場は日比谷公会堂に移った。以来一般株主が着く前に私たちは会場入り口に陣取り、チラシを配った。

 時が経つにつれ、勉強会をさぼるようになっても、総会の出席とチラシ配りは欠かさなかったのに……。
 なぜ、遅刻をしたのか。ひとつは、勉強会に今年もまた参加していない、行っても総会の内容についていけるかな? と気後れしていたことと、場所が今年から[ザ・プリンスパークタワー東京 B2Fボールルーム]というわけのわからない会場になったから、たどり着けるかな? という不安もあった。でも、とにかく参加することに意義がある、と出かけることにしたが、実際に日比谷より遠かった。

 10時開始に20分遅れで会場に着いた。同じホテルの隣のコンベンションルームでは三菱商事の総会が行われていた。都心のホテルというのは大きいんだな、と感心というよりあきれた。
 一般株主がまだぞくぞくと詰め掛けていた。入り口には昨年までなかったコーヒーのサービスがある。おみやげは例年と同じ扇子のみ(正確には、いつもよりやや高級そうだった)。
 長く広い会場はすでに満員に近い状態。日比谷は劇場だから後ろでも良く見えたが、今年の会場は平面に椅子が置いてあるだけなので見えにくいし、おまけに長い部屋なので壇上の役員たちは豆粒のよう。大きなスクリーンが4カ所に設置してあって、議長の顔と答弁する役員の顔だけはアップで見えるようになっている。

 なんと言っても特筆すべきは燦然と輝くシャンデリア。省エネを訴える東電としてはそれでも輝きを抑えたのか、あれが普通なのかは定かではない。広い会場はいくつにも仕切れるようになっていたから夜な夜な資金集めパーティとやらが開かれているのだろうか? 
シャンデリアのせいで、総会の間、雑念がわき集中できなかった(と言い訳をしておく)。
 3000人も入る会場はそうそうなく、数年前に建てられたこのビルの建設には東電も参画したという。ということはすべてオール電化なのか!
 私のまわりも一人暮らしや老夫婦だけの家庭が多くなってきた。心配だからガスは止めて電気にした、という声をよく聞く。当の年寄りはそんな選択を出来る人は少ないだろう。
息子や娘たちがとりつけてやっている、という例が多いのではないだろうか。コマーシャルの影響は大きいと思う。少し前までは熱効率のよいガスレンジだけだったのに。
 オール電化についてはわがグループが議案提案をしている。その議案も含めてどんな提案をしたか以下に掲げます。紙面の都合により一部割愛しますが、脱原発・東電株主運動のサイトには全文が載っています。

【株主提案議案の要旨】(中略)
        
上記は全株主に配布された「第83回定時株主総会開催ご通知」に会社提案と共にすべて掲載されている。私たちの提案に賛成した一般株主も含めた提案株主数は671名であった。株主総会では否決されても、議決権を行使できる株主数563,618名が私たちの主張を目にしたわけで、その意味するところは大きい。

最後に、東電の株主総会は会長が議事進行を行うが、一番多く発言するのは社長だ。勝俣社長は回答中、ヒューマンエラー、という言葉を再三使った。これって何? また、リターン運転? コーポレントガバナンス? エネルギーセキュリティ、あ、これはエネルギーの安全保障のことです、と自ら解説したが、それなら最初からそう言えばよいのに。
みなさまにわかりやすい表現を使い、より理解していただくように努めます、とも言われた。矛盾していないか? 猛省を促したい。
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