2008年7月1日火曜日

みんなの家 家族会

土曜日に家族会がある、ということでかなり前から期待していた。
同じようにお義母さんを有料老人施設に入所させている友だちからは、いいわね、あとで、様子を教えてね、と言われていた。

午後の予定だから、1時か2時ごろだろうと、勝手に思い込んでいた。
土曜日は「みえない雲」の上映会が都内であり、もう一度大きな画面で見たいと思っていたのだが、そちらをキャンセルして家族会に。

案内をよくみたら、3時半になっていた。そうか、お昼の前後やらおやつの時間やら、入所者や職員の時間の兼ね合いでそんな時間になったのか。

早めに行って食堂でほかの人と話したり、きれいに飾り付けられた七夕飾りを眺めたり。竹はきょうとってきたと職員さん。かなり豪華な竹だった。七夕飾りを楽しんだ年代ではないのに、保育園と同じような行事でいいのかな? 5月には新聞紙で兜を作って頭に載せた写真が壁に貼ってあった。

でも、子どもに返るというから、いいのかな? 飾りをみたりするのはうれしいのかもしれない。

さて、いよいよ会議。
みんなの家は一つのフロアに2グループが分かれている。あちらのグループが母たちのほうにきて、会議はあちらのテーブルで行なわれた。

かなりの人数がいる。
席について進行の紙と出席者名簿を見て、驚いた。

地域の町会長、民生委員2名、地域の関連施設の人、市役所職員、オーナー側2、こちらのホーム長と職員と本社職員の計3名、それに「ご家族様」と書かれた2人。

私がきちんと読まなかっただけで、よく見たら「運営会議」と書いてあった。

家族と職員で話し合いをもつのかと思ったらそうではなかった。
だからほかの皆さん来られなかったのか?

同じ町内の仲間として、施設が位置づけられるのはいいと思う。回りの理解は必要だ。町内の夏祭りのとき、みこしは来られないが、お囃子隊は敷地内まで入ってきてみんなにふんいきを味わってもらいましょうかと町会長。

オーナーとというのは土地持ちの大地主さんで、今は土建屋さんのようだった。作業服を着た社長と従業員が1人来ていた。敷地内には樹齢何百年という楠木(市指定の木)だけがぽつんと1本残っていて、あとはすべて整地されているが、この辺は狸も出たんだよ、と前に地元の人が言っていた。

民生委員はいかにも、なんでも相談してくださいよ、というふうの女性2人。

市役所職員は若手の男性。高齢者ふれあい課というところの人。自分は普段は○○の書類担当で現場は慣れていません。今日は勉強のために来ました、と。慣れている人を寄こせばいいのに?

一番頼りになりそうな発言をされたのは、地域包括支援センターの女性職員。ここはどこの市町村にもある「社協」が運営している。
みんなの家にも近く、体操とかフットケアーなどの医療相談とか、入所者か職員が代表して行けば何でも相談にのってくれるという。

ちなみに入浴サービスなど私たちも利用できる。何歳からですかと尋ねたら60歳から誰でも利用できるとのこと。ふ~ん。

最後に「ご家族様」からの発言を求められた。隣の方は、「父の状態が良くなった、とても助かっている。ここに入る前、いかに大変だったか」と縷々述べられた。

出されたおやつ(わらび餅)は入所者も一緒に作ったという説明があったので、私は、団子作りなど得意だからどんどんやらせてほしい。草取りも得意だからそれもさせて、とだけ話した。

終ったあと、隣の家族の方から声をかけられて、やっと家族間のふれあいが少し実現した。

認知症と一口に言ってもそれぞれみんな違う。

彼女はいつも陽気に歌を歌っているおじいちゃんの娘さんだった。最近になって怒りっぽい、ということがわかった。将棋を1人で楽しんでいる人の側に言って、自分で勝手に打ち出して、思うようにいかないと怒り出す。相手の人は大人しい人なので喧嘩にはならない。職員の人が何とかなだめるとすぐに直るのはいいところ。
娘さんの話しを聞いてわかった。植木職人だったのだ。鼻歌を歌いながら植木を切っていたのだろうか。母と同じくこの人も草取りが得意だと職員の人が言っていた。

しかし、娘さんはよくなったと言っていたが・・・

実はこの前、夜の時間に母のところへ行ったとき、職員の人が机、テーブルなど、使っていない部屋に詰め込んでいた。くだんのおじいちゃんが8時ごろになると興奮して椅子などを投げ出すのだとか。一つ壊されたので、しまうことにした、と。
ま、興奮するのは毎日ではないだろうが、予兆があるときとないときとあるから予防しておいたに越したことはない。

なかなか難しいものだ。

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