2011年3月18日金曜日

福島原発20-30キロ圏内から避難した人たち

15日に「その友人の友人の話」を載せた。

友人の友人、Yさんは、まだ原発近くにとどまっている友人、知人のことを心配している。
16日にもらったメールから:
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20-30km圏の外にある避難所にいる友人から電話があった。

「どうしてる?」

「牛の餌をやりに行って来た。(自宅は20-30km圏内)
ガソリンがないから入れに来たけどすごい行列。
買い物行っても、歯ブラシ一本買えない。
避難所の食事はおにぎり一個程度。
工場だから炊き出しなんかはない。
今日はサトウのご飯で味がなくて食べれなかったよ。
昨日はラーメン屋さんがトラックで来て、2000食作ってくれた。
すごい時間かかったけど、温かいものがないからうれしかった。
20km圏内の養鶏所にはまだ人が留まって、従業員も通っている。
避難所には赤ちゃんもこどももたくさんいる。」

「何とか移動できないの?」

「息子のところは、彼女のおばあちゃん達が先に避難してきてるし、
動くといっても年寄もいるしなぁ。」

牛を見殺しにできないのもわかっている・・・。
相変わらず、テレビでは
「直ちに人体に影響を及ぼすレベルではない」を繰り返す。
直ちに影響なければ、後で何があっても「因果関係は認められない」

というつもりなんだろうか。
今日は福島県のHPになかなか繋がらなかった。
やっと繋がって、県内の放射能測定値をチェック。
まだ移動ができないというほどのレベルではないか。
でも、避難所があるあたり20-30km圏の観測点はない。
まさか測定してないのだろうか、公開しないだけだろうか。

気になっていたらニュースで可搬性モニタリングポストの測定値を発表していた。
最高で福島第一原発から西北西25kmで80マイクロシーベルト

「数日間いても影響のない値」

数日間って何日?
その間に事態を沈静化できるのか?

20-30km圏の親戚宅に避難している知人に電話する。
孫娘は6歳でうちの息子と毎日一緒に幼稚園に通っていた。
子どもだけはなんとか移動してと言っていたが、まだ一緒だった。

「動けないの?」

「ガソリンはなんとかある。」

「とりあえず、西に向かったら、避難所情報調べて伝えるよ」

「心臓の悪いおばちゃんも一緒だ。
行き先の状況がわからなくては動けない。」

「あいりとママとお兄ちゃんだけでも動けない? 」
「・・・・・・・・
いざとなったら、みんなで動くから」

ぎりぎりって。私もわからない。

「ぎりぎりになって、みんなが一斉に動いたらそれこそパニックだよ
動ける人から動かなくちゃ」
個々に避難を呼びかけてもパニックを招くだけかとも思う。
そう思って、なんとか避難地域を拡大して、行政で移送を手配できないか、
他府県にも協力を要請して・・・と思い続けているが・・・

どうしたら、実現できる?

何とかならないのか あぁ、あまりにも無力。

県外の市町村が次々避難所開設を発表してくれている。

結局個人で行くしかないのか???

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