24日のNHKクローズアップ現代を見た。
医師で修道女の藤井昭子さん、83歳。
貧困国ハイチで30年以上にわたって医療支援活動行ってきた。
地震発生時は3年ぶりの帰国中で、先月ようやく現地に戻ることが
できた須藤さんに、同行取材したのが24日の番組だった。
以下のブログに藤井さんの活動状況が載っていた。
来栖宥子★午後のアダージョ
ハイチの“マザーテレサ”~大地震からの復興へ奔走
産経ニュース2010.3.8 15:43
この産経新聞の記事を見てNHKは追跡取材を決定したのかなと思った。
瓦礫の山と化した病院。でも仲間の健在を知り、喜びあう場面。
結核患者のための病院だった。
どうしても隔離する必要のある重病者のみ、テントに収容。
そうでない人たちはちりぢりに。
病人のために必要なきれいな水がない。
水を確保するために藤井さんと現地の人が国際的な救援組織に掛け合う場面。
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WFP 国連世界食糧計画の事務所:
ここは食料を支援する所だ、水は扱っていない。
でも必要だ。どうしたらよいか?
では、ユニセフに行ってみたら。
ユニセフ:調査する(ほんとうに必要かどうか)ため、日にちがかかる。
その間、水がないと困る。調査が終わるまでの間、水はどうしたらよいか?
では、赤十字に相談したら。
※遠かったのか、違う理由か、赤十字への訪問場面はなかった。
国連事務局窓口:こちらではどうしようもない。
※その後、NPO団体に相談して、当座の水をもらえることになった。
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現地の悲惨な状況報告のあと、番組の最後には藤井さんがスタジオでインタビューを受けた。
その中で一番印象に残ったことば。
●83歳ということで、そろそろ活動を辞めようと考えることはありませんか?
○でも年でなくて、引退ってことは考えません。引退は職業ですよね。
でも私は、一つの生き方ですから。生き方に引退はないんじゃないでしょうか。
※そして、重大な発言。
●患者を隔離できない事態になって、今どんなことを一番恐れていますか?
○結局、地震のために患者さんがちゃんとした治療を受けないまま、分散してます。
一部の本当に重症の患者さんだけがテント生活をしていますけど、病院を出ざるをえなかった患者さんたちが、菌をばらまいてしまっている。
しかも、治療を中断したことで菌が強くなって、耐性菌になってしまう。
その目に見えない耐性菌をばらまいているので、その感染を受けると、今度は治療しても治すことができない。
そのことは非常に大きな問題だと思います。というのは、これから先、世界中はもう交通がすごいですから、もうハイチだけの問題ではないわけですね。
世界中の問題なのです。
※すでに藤井さんの発言内容がホームページに掲載されている。詳しくはこちらを。
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これは国際社会が緊急に取り組むべき問題ではないのか?
一刻も早く病院を建設してちらばった患者たちを集めて
治療を再開しなくてはいけないのではないか?
NHKに電話をして募金先があるかどうか聞いてみた。
●募金口座名
「クリストロア宣教修道女会ハイチ援助会」
郵便振替 00120-4-29007
NHKに再放送の予定も聞いてみたが、こちらはまだ予定されてないそうだ。
すばらしい日本人が世界にいる。
まだまだ知らない偉大な人たちが日本人に限らずたくさんいるのだろう。
国谷さんの話はいつも歯切れがよく鋭い。
この日のインタビューは柔らかだった。
気持ちを引き出すように、・・・ですか?と語尾を小さな声で優しく聞いていた。
そのつど、やや間をおいて、
静かな声でたんたんと語っていた藤井さん。
ん? 現地との中継か? と錯覚しそうだった。
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