2010年2月20日土曜日

東電交渉報告

私も参加した東電交渉。
報告をしたくても内容の把握がいまいちで
そのままに。
Oさんが手早く簡潔にまとめてくれたのを転載する。

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共の会・東電交渉(2010-02-16)速報

日時:2010-02-16(火)13:30~18:30(頃)
場所:東新ビル108会議室
出席:東電;8名
   共の会;9名
内容:事前に東電に送っておいた以下の項目について説明を聴いた。
   なお、次回開催予定を4月8日(木)とした。

   1.福島第一・3号機(1F-3)プルサーマル;

     東電から「経営上総合的に判断して、云々」という回答が
     あったが、具体的なものが無し。
     当方より、当該1F-3でプルサーマルを採用と不採用で
     コスト比較し、経営上のメリットを示すよう要請。

   2.対話フォーラム(3月6日開催予定)関係;

     1)東電講師派遣拒否;

     東電から、対話フォーラムへの講師派遣を断る理由とし
て、国、県を通じたり、HPで説明をしているから、消
費地への説明も既に十分」という説明がある。
     当方より、消費地の人々への説明は不十分につき、3月
6日まで講師派遣するよう再検討を要請し、且つ、派遣
できない場合でも、少なくとも東電が当日会場での挨拶を
するよう強く要請した。

     東電よりDVD「被災の状況」(1枚)とCM(1枚)を借用。

     2)会場からの想定質問に;

     現地が原発建設適地と東電として誰がいつ判断したか、
     明確な回答無し。

     東電より、各号機の復旧方針は、最初から全号機運転再
     開を決めていたわけではなく、調査の進捗と結果により
     号機毎に判断をしているとの回答あり。1号、5号につ
     いての「いつ、どのように判断」の明確な回答は無し。

     復旧経費について配布資料あり。

     3)当日講師陣からの想定質問に;

     地震学者たちが中越沖地震を超える地震発生を否定して
     いないこと、および、そのような地震の確率も出せない
     現状で、運転再開することについて、東電からは「安全
     確保の努力をする」という精神論的回答のみ。

     建屋の鉄筋コンクリートの安全率はJEACの許容せん断
     ひずみに対して安全率2を使っていると回答あり、
     当方より、強度に換算するために弾性係数を回答
     するよう要請。

   3.柏時刈羽原発の健全性・安全性・再起動について

     1)地下構造、地震現象の解明責任の所在;

     東電より、事業者の責任と考えている旨回答あり。

     2)「残余のリスク」について;

     東電より、日本建築学会の手法に従い、これから行なう
     予定との回答あるも、地震発生確率、機器損傷確率、
     炉心破損確率などの基礎データが必要であり、残余リス
     クの定量的算定が可能か不明。

     3)柏崎刈羽1号機への土砂流入;

     東電より、写真、図で説明あり。

     4)将来生ずる地震の評価について;

     東電より、新しい基準地震動が適切だという説明のみ。
     陸上と海底での断層の扱い方の違い=矛盾=の説明無
し。
     佐渡海盆東縁の海底に断層が続いていないとの判断に
ついても合理的な説明無し。

     5)機器の健全性について;

     地震により応力が弾性限界を超えた機器・配管を
     再使用することへ、東電から合理的説明は無し。
     残留応力を持つ機器・配管の再使用についても同様。
     「真の裕度論」についても同様。
           -以上-

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