母のところに寄った。
ちょうどお風呂に入った直後のようだった。
さっぱりした顔で食堂のテーブルに座っていた。
まず、座っていることが珍しい。
そして私の顔を見るなり、お前もお風呂をもらったら。
あの~、これもお風呂に入れてもらっていいですか?
と職員に声をかける。
じゃ、後でね。と職員。
今まで、ほとんど会話らしい会話を職員との間で交わしているのを
見たことがなかった。それに自分から声をかけている・・・
20日に入居して、翌日も心配でのぞいたが、そのとき、男性職員が
手をつないでくれたのでこちらもびっくりしました、と。
男性の方が苦手です、と伝えてあった。
特に体の大きいむっつりしたタイプは苦手だ。
ま、職員の方はみな、にこにこと接してくれるからあまり心配はない。
昨年も新築したばかりの施設に入り、今また新しい建物で、カーテンもピンクの花柄。
母は恵まれている。
今度のところは洗面所に鏡もついている。
今までのところは洗面所はあったが鏡はついていなかった。
たぶん、割れたときの危険と経済的なことと両方の理由からだろう。
実際には割れることなんて滅多にないことだと思うのだが、予防に越したことはないのかな?
また、水道も自動のタイプだった。水温もあったかいちょうどよい温度のが1年中でている。手を出せば自動で出る。
閉め忘れはないし、使いすぎもない。
今度のところは普通の水栓だった。お湯も自分で調整するようになっている。
自動で慣れていたからどうかと思ったが、大丈夫、もう慣れたらしい。
民間は経済的に厳しいから何かと先回りして合理的にしようとしているのか。
母にとって大きく違ったことがある。
それは失禁のためにパッドをあてていたがとれたこと。
昨年の秋、雷の日が続いたことがあった。
グループホームでは何人かが怖がったり、動揺したり、ちょっと大変だったと聞いた。そのときに、失禁して、以来パッドをあてるようになった。
お医者さんに聞いたら、「薬(精神を安定させるための)をやめたら、失禁は治りますよ」と言っていたので、もう、いいのではないかな、と思ったがなかなか家族からは言い出しにくい。
それとなく言ってみたが、あったほうがよいでしょう、というような判断。
家族より多くの時間を過ごすのだから、あまり口出しはしにくい状況だ。
特養に移り、まっさきにそのことを話した。もし、しなくてもよいと判断したらとってください、と。
昼間も夜も一度も濡れていなかったのでとりました。と2日目にしてあっさりとったらしい。
予防的なことはしないのが特養か。それとも施設の種類に関係なく、民間か公的なところかの違いか。
いずれにしろ、進むいっぽうなのだから、先回りしての予防より、そのつど、対処してほしい。
帰り際、ありがとね、と言った。
う~ん、うれしいけどちょっと怖い。
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