2009年5月20日水曜日

母の移転

無事終わった。
朝、病院に行き、脳のレントゲンを撮った。

正常な脳と母の脳と両方の画像を並べて説明を受けると一目瞭然。

かなり委縮しているという。認知症は確実に進んでいるということだ。

ただ、日々の行動にはすぐに結び付くとは限らない。

母の場合も、委縮してきていてもおだやかに過ごしているので
今のところ大きな問題はない。

大好きな孫の○○○ちゃんが来てくれて、母は安心していた。
今までのところを出るとき、病院に行くとき、
新しい施設に入るとき、○○○ちゃんがしっかり手をつないでそばにいる。

私が新しい施設で職員と話をしている間、
○○○ちゃんはおばあちゃんと同じベッドで寝ていた。

私にもまれに、気分がいいと、寝ろと勧める。

母にとって、寝ることが最高の幸せなのでそれを分けたいのだろう。

実際には母の横で寝る気分にはなれないが、
○○○ちゃんはそれを実践して、あとで、マジで寝てしまった、と言っていた。

もう一つ、母を安心させる要因があった。

今度のところは100床ある特養だが、10人ずつのユニットになっている。
母と同じテーブルに座っている人たち、みなさん好意的な目を向けてくれた。
隣の人が話かけてきた。

母は耳が遠いので私が通訳しないとわからない。

母をみて若いね~(それを伝えたら母はにこにこしていた)
いくつ? 88? 私は93だよ。若いね~ とまた。

何でもわからなかったら聞いていいんだよ、お互い様だから。
大変だけどいっしょにやっていこうね。
若いよ。とまた。
遠くから来ている、と言っていた。

見るからに田舎からきたばかりの風情の方で、母は田舎で
くらしていたときのような安心感を覚えたのではないか。

さらにもう一つ安心する要素が。

かつて私はおば(父の姉)の身元引受人になって
おばが入っていた都下の特養に通っていたときがある。

そのときの若い職員が母の特養に課長として赴任。
母と叔母が同じ姓なので、もしかして、と思っていました、と。

知っている人がいるのといないのとでは大違い。
どこにどんな縁があるかわからないものだ。

今日はとにかく朝から連れ出したので
疲れていて、まだわけがわからない状態だ。

だんだん事態を把握してきたら、前のところに
帰る、というのではないか。

しばらく私も通わなければ。

今我が家には里帰りしている娘と生後3週間の赤ん坊がいる。

今日も車を出してくれたご近所さんが
まさに、ゆりかごから墓場まで、だね、と言った。

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