2009年2月2日月曜日

粕汁

あっという間に2月。

30日に娘の結婚式があった。

娘の友達のブログにこんなことが載っていた。
晴レとケ「今年の初めでたい」

浅草神社での式の様子などはこの次に書くとして。
昨日の日曜日は母のところへ行ってきた。

前日、つけな(漬け菜)を煮た。
野沢菜(田舎ではつけなと総称)のしょっぱいのを姉が送ってきたのだが、 ちょっとやそっとでは塩が抜けない。

そうだ、昔、酒粕けを加えて母が煮ていたな~
と思いだして、酒粕をスーパーから買ってきて、つけなと大根・里芋・人参・ キノコ・ネギなどある野菜何でもいれて、ぐつぐつと煮込んだ。
煮えた野菜の中に粕を入れてさら煮込んで出来上がり。
味はつけなの塩味のみ。

連れも息子も、実は粕や麹の味付けが好きではない。
しかし、珍しかったのか2人ともそれなりに食べた。
正確に言うと具だくさんの汁物だから、食べて飲んだ。

というかほかに大したおかずもなかったから
それを食すしかなかったか・・・

昨日は母のお昼に合わせて、粕汁を瓶に詰めたのを持参した。

案の定、母は寝ている。
起きないんですよ、と職員の方。
ほんとにいつ行っても大体熟睡している。

しょうがないから母の仲間の人と世間話をして時間を稼いだ。
外から入っていくと汗が出るぐらい暑い。

それなのに母はしこたま着込んだままベッドに入っている。
寝るときは1枚脱いで寝てね、といつも言うのだが。

職員の人に言わせると、ご本人は寒いとおっしゃるので、と。
そういう意思は尊重しないで脱がしてくれるといいのだが・・・
無理やりやるわけにもいかないのだろう。

洋服をたくさん着てふとんに入ると熱がこもって体温が上がる。
田舎にいたときも、たくさん着こんで寝ていた。
その上、電気毛布も使っていたからよく熱を出していた。

今は、電気毛布やアンカなど使ってないのでまだましかもしれない。

配膳のころになって、ようやく起きた。
私も隣に座らせてもらう。

持参の箸で一緒につまむ。

おばが特養に入っていたころ、食事は寝たきりの人も、寝たまま座れる椅子に座らせて食道で職員の方が食べさせていた。
お連れ合いらしい人が通って食べさせている人もいた。

母のところはそんなに重症の人はいないのでみんな一人で食べられる。

全体のカロリーは1日1500kcalぐらい。
いつも結構な品数と量だ。

職員の方も一緒に食べているが若い人は足りないだろう。
でも母のように寝てだけいる人には十分な量。
きらいなものは食べなくとも残してもいいと思っているが
そうはいかないか?
それぞれに声掛けをして食べた量を最後にチェックする。

母は自分がきらいなものとかは私に食べろ、と勧める。
大体が揚げ物など好きではない。

また、変ったものにも手を出さない。
昨日はデザートに出た桃の缶詰をカブの煮物と思ったか。
いきなり手を出して一口食べて確かめて
ごはんの上にのせて食べた。お口にあったのだ。

そろっと粕汁を出してみた。ちょっと野菜をつまんだ。
汁も少し飲ませた。
おいしくない、とはっきり言った。
そのあと、箸をつけなかった。

もうしばらく食べてないから、まったく異質な味と思ったのか。
しょっぱかったから受け付けなかったのか。

しょうがないから自分で食べた。
そんなにうまくはないが、この味はなつかしいだろう、と思ったのも
勝手な思いに過ぎなかった・・・

そう言えば、酒粕もなんだが薄味だった。
粕は、もっと酒臭い濃厚な味だと思ったが・・・

人の記憶が変わるのかも知れない。

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