2009年2月22日日曜日

チューリップのプレゼントが届いた


写真は娘の結婚式の翌日、届いたチューリップの鉢植え。

式は神社で厳かに執り行われたが、いわゆる披露宴はしなかった。
だから、両親への花束贈呈の代わりみたい。

思いもかけないプレゼントでうれしかった。

ちゃんと手紙もついていた。


ところで、今日は娘の式の様子ではなく・・・
私たち親の根性物語を披露。

夫つまり花嫁の父は近年とみにお腹がでてきた。
持病もあり、あまり太ってはいけないのだが、散歩にカロリー制限に涙ぐましい、ではなく、そこそこの努力をしているがなかなかやせず、おかしいな、と体重計に乗っては常に首を傾げている日々。

式には正装でなくともよい、と、両家で暗黙の了解だったが、黒の礼服を着る、という。
若いころ買った1着しかない礼服。サイズがまったくあわない。

ズボンは直してもらったがそれでも入らない。

仕方ない、買うか、とデパートなど物色したようだが、かなり高いことに気がついた。
いまどきだから安いのからいろいろあるのだが、この年になってあまり安いのは着たくないという。

娘にみっともない思いはさせたくないという親心?

しょうがない、ズボンは他の黒いので間に合わせることにし、上着のボタンがはまるまでやせることを決意。

あるとき、何だかあまり食べないことに気がつき、食べないようにしているの?
と聞いたら、「うん」との答え。

甲斐あって見事、式前日には4キロ減。
上着のボタンがはまった。

いや~、お金と愛情がからむと強いものだ。
そのまま、キープすれば大したものだが、辛かったからもういいんだと、体重は元に戻りつつある。

そして、花嫁の母は、ハナから着物、と決めていた。
洋服も着物も最近買ったことがない。

私に限らず、どの家にもたいがい着物の数枚はある。
タンスの肥やしになっているままではあまりに着物がかわいそうだ。

いまどきの洋服を買うとなるとそれなりの金額を出さないとならないだろう。

その点、着物はよい。
何年経っても、形そのものに流行などない。
年齢に不足はなし。着物もそれなりに似合うに違いない、と自己判断。
幸いご近所に着せてくれる人がいる。
当日、朝7時には我が家にきてくれた。

そんな人がいなかったら、着物など着る気も起きなかったに違いない。
帯はきついかも知れないけど、これぐらいがいいですよ、と言われ、きついとは言いだせず、大丈夫です、とつい言ってしまって、後でちょっと後悔。
しかし、やせ我慢もときには必要。

着付け終了。
雨の中、電車に乗って、階段を歩いたりできるのか?
不安もあったが、根性で歩いた。
食べるのは少し苦しかったが、食事も食べた。
帰宅までまったく着くずれしなかった。

というわけで、めずらしく親が根性を出した1日だったのである。

そうそう後日談がある。

娘が写真を持っておばあちゃんのところに見せに行った。
「この端に写っているおばあちゃんは誰?」
「お母さんだよ。アナタの娘」
着物を着ると、誰でもよく言えば落ち着いて見えるが老けて見えるのもたしか。
母はしっかりしている。

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