昨年の9月ごろだったか。
母のグループホームでKさん(男性)が歌を歌っていた。
その歌、知ってる知ってる、小学校で習いましたよ。とS(女)さんが。
声を合わせて歌い出した。
メロディーもどこかで聞いたことがあるな、とボーッと聞いていたが
「美しき天然」というのよ、Sさんの言葉が頭に残っていた。
ちょっと変わった題名だな、とそのとき感じた。
その後、新聞のコラムで歌手の沢田研二さんがその歌について書いていてその切り抜きをとっておいた。
この歌は明治33年ごろに作られたらしいが、沢田研二は木下サーカスで流れていた曲として知っていたのだった。
曲に美しい詩がついていたのを知ったのは小学校3年のときに、先生がオルガンを弾きながら歌ってくれたときだそうだ。
ずっとその切り抜きを持ち歩いていたのだが、なんだかその機会がなく日曜日に母のところに行ったとき、やっと職員の方に見せた。
普段歌うのを聞いたことがないTさんが、知ってます、と歌い出した。
Tさんは母のお仲間では最高年で89歳。
私はオンチで有名でした、と言いながら、ほぼ歌詞を覚えていた。
私たちのころは歌が少なかったから、ほとんどの人が知っているはずですよ。とも言われた。
件のSさんも交えて、何人かで合唱になった。
昔の歌というのは体に沁み込んでいるのか?
好きな日本の歌はと聞かれたらこの歌ははずせない、と沢田研二さんが述べているように「よい曲」だからなのだろうか?
検索したら歌詞が出ていた。歌も聴くことができる。
美しき天然
youtubeでは田谷力三が歌っている画像も見ることができる。
おばあちゃんたちに見せてあげたいものだ。
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