2009年1月22日木曜日

最近の母

最近の母を語る前に〔正月の母--その3〕

なぜ、天袋の中をかき回していたかというと
正月だから着物を着て出かける、と娘。

それで帯やら小物やらを母のベッドの端に上って
探していた。

娘は深謀遠慮のたくらみがあって、着物をおばあちゃんに着せてもらうという。

きっと、体で覚えているからできるに違いないと。

娘・私・母の3代が揃ったわけだが、私は着せることができない。
娘は何とか自分で着ることができる。

でも、おばあちゃんのために、着せてもらおうと思ったわけだ。
で、娘が着物を着たいというから着せてくれない?
と耳元で訴える。

ややしばしうなっていたが、「できない」ときっぱり。

でも、ちょっと帯を見てくれるだけでいいからお願いだから、と
無理やりベッドから起こして娘が着物を着ているところに連れていった。
しょうがない、と帯に手をかけてまわし出したが何としても力が入らない、

苦笑しながら、「アンタきれいに着せてやって」と投げ出した。

やはり無理だったか? ま、着せてやって、という言葉が聞けただけでもうれしい変化だった。

しかし、娘はまだたくらみがあった。
マフラーの端を縫ったので、今度はおむつを縫わせるという。

娘は自分で考えて、助産院で子どもを産み、おむつは布を使いたいと言っていた。
1枚縫えばいいわけではないので、何枚も縫うことができるかどうか疑問だが試みる価値はあるかも知れない。

さて、最近の母だが、かなり正気に戻ってきた。
○○○ちゃんをいじめないで、とかわいい唯一の孫の名前が久しぶりに母の口から出た。でも、対して強い口調ではなかった。

薬を半錠に減らしただけで、こんなにも違うのか? と思う。

ほんとは統合失調症の人も服用しているというこの安定剤は頓服としてもらっているのだから、様子を見て飲ませない日もあってもいいのだ。が、大勢の職員、パートの人たちが交代で介護にあたっている現状では、様子を見て、ということは容易ではないようだ。

1日何錠とか、飲まないとか、決まってないと難しいらしい、ということがだんだん私にもわかってきた。
高い費用を払っているのだから個別に対応してくれないと困るのだが、やりやすい方法を選択するのもしょうがないか。

そんなわけで暮れから半分に減らし、結構言葉も返ってくるようになった。
過度の興奮とボッーとしたのがなければ、ま、会いにいきがいもある。

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