2008年8月3日日曜日

六ヶ所村 再処理工場の下に活断層があるって本当だそうだ

ちょうど1週間前のきょう、「渡辺先生、再処理工場の下に活断層があるってほんとですか?」というタイトルの学習会が明治大学リバティタワーというところで行なわれた。

この場所は最近よく市民グループが使っている。設備の整った大学の教室を土日などに市民グループが使えるのは、私大にも税金が使われているわけだから、大いに結構なことだ。ただし、使用料はかかるが交通の便など考慮するとそう高くない使用料かもしれない。

さて、1週間前の学習会だが、渡辺満久さん(東洋大学教授)の話しはよかった。「変動地形学」なんて難しいのではないだろうか?と内心、心配だったが、スライドを使ったわかりやすい講演だった。どこまで理解できたか心もとないが、六ヶ所再処理工場が大変なところに立地している、ということは十分理解できたのだ。

実はその1週間前ごろ、3人の大学教授による話し(原発関連ではない)を聞く機会があった。正確に言うと1人は名誉教授で2人が現役の教授。
かなり期待して行ったのだが、これが1人を除いてまったくおもしろくなく、大学生は気の毒だな、と心から思ったものだ。

何でおもしろくなかったのか考えてみた。1人は演説調、もう1人は早口。どちらも用意した紙を読んだだけだった。

それに引き換え、渡辺先生は、スライドの地形図を立体的に見られるようにセルロイドの「赤青メガネ」を全員に用意したり、図表の合間に息抜きのイラスト(主にネコ)を入れたり、あきさせないように工夫していた。

何でも吸収するぞ、という意気込みの人にはそんな工夫は必要ないだろう。でも多くの学生や一般市民にはまず、話しを聞いてもらうということが大事だと思う。話しにひきつける努力と魅力は重要なカギだ。

もう一つ個人的にひきつけられたのは話しの冒頭、田んぼの写真が写されて、断層の説明があった。その風景がなんともなつかしかった。それもそのはず、我が故郷・上越市の田んぼ風景で写真には写っていないが後ろ側は松之山だと後から知った。

新潟県人らしく、と、ひとくくりにするのは乱暴だが、話しかたは淡々として関西人のような(これも失礼!)メリハリはない。でも説得力があった。友だちが言うように「学会やマスコミにたくさん発表してもらって、『常識』にして欲しい」ものだ。

ただ、先生の立場は反原発ではない。
「化石燃料への依存体制から脱却するための方策として、原子力発電は現実的に進められているものの一つとして評価している。ただし、言うまでもなく、そこでは高度な安全性が確保されなければならない。そこが問題である」 と資料にも書いてあった。

何をもって安全が確保されるのか? どう考えてもあり得ないと思うが・・・・

でも、原発は反対ではないという人がこういう発表をしてくれるのは推進側も脅威ではないだろうか。
先生曰く「数人の学者が何を言っても力はないでしょう。 最後はみなさんの世論です」

そうか、やっぱり私たちの活動や口コミが重要なのだ。
渡辺先生にも勧めたいのだが、DAYS JAPAN8月号がオススメだ。
http://www.daysjapan.net/dj/index.html
*まだ間に合うのなら「脱原発へ」 文:藤田祐幸  写真:広河隆一ほか
○原発が止まっても停電しない ○炭酸ガスと放射能の関係 など
カラーの図表入りで小中学生でもわかる記事を、 ということで書かれたとか。

まわりの人たちに広めたい。

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