2011年1月24日月曜日

天皇とウィリアム王子の言葉

新聞、テレビのニュースをひごろきちんと見たり読んだりしていないので
ほかの人はどうなのだろう?

身近な人たち数人に、ウクライナ大統領が来日していたニュース、知っていた?
と聞いてみた。

全員が「知らない」と答えた。

来日のことは知ってはいたが、たまたま20日の日経新聞に小さくニュースが
載っていたのを読んだ。
天皇がチェルノブイリのことについて発言をされたことに
新鮮な驚きを持った。

それもかなり的確な言葉だ。

ネットでいくつか調べたらウェブ版では時事、朝日、毎日、産経などで
扱っていた。テレビ朝日でも伝えたようだ。
写真も出ているところがあったが、代表撮影、となっていた。

それぞれ微妙に宮内庁発表より短くしたり、言い回しを変えたりしているが
おおむね、同じような表記だった。
独自の取材ではないから当然か。

総合して、宮内庁発表に近い形での言葉は以下のようだと思う。

陛下は旧ソ連時代の1986年に起きたチェルノブイリ原発事故に
触れ、だいぶ前のことですがと前置きされたうえで、「さまざまな形で被災
した方がいて、ずっと心を痛めていました。最近の状況はどうでしょうか」と
尋ねた。

ヤヌコビッチ大統領の答えは、
「放射能漏れを防ぐために作られた石棺が老朽化したため国際社会に
支援を訴えている現状や、事故から25年が経過する今年、ウクライナで
原子力発電の安全を確保するための国際会議を開く予定を説明したと
いうことです。」

天皇の言葉は、チェルノブイリ事故とその後の被害、今の状況について
質問と心配している気持、と、このうえない的確な言葉だと思う。
それに対して、大統領は予想もしてない言葉を聞いたので(たぶん?)
あまり的確な返答とは言えない。

そもそも大統領の来日は日本政府の招待によるらしい。
官邸のHPに菅首相との共同声明が載っていた。
ニュースには小さくともなったのだろう。

話は変わるがたまたま買い求めたビックイシュー159号
ウィリアム王子のスペシャルインタビューが載っていた。

その中で、<私を触発してくれるストリート・ペーパー>という
タイトルでメッセージが載っていた。

 「経済の混迷が、私たちのコミュニティで暮らす路上生活者に
 壊滅的な打撃を与えています。~」

と始まるメッセージは、
 
 「路上生活者へ心を寄せる気持ちとその路上生活者を
 自立支援するために手を差し伸べている団体・組織に心より
 敬意を表します。」

と結んでいる。

全部を書き写す時間がないのでぜひ、買って読んでほしい。
メッセージのほかに横顔も載っている。

天皇もウィリアム王子も豊に暮らしている境遇での発言には
異論もあろう。

けれど、多方面に影響力のある立場の人が、このような発言を
行っていることを知るのはうれしい。

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