今日は前からひいきにしている「コーラス横丁」というグループの定期演奏会にご近所さんと連れだって出かけた。
2年に1回の演奏会、今年は11回目、ということは結成して22年という歴史あるグループだ。
子育ての仲間同士で始めたのだそうだが、いわゆる一般的なママさんコーラスとは一味も二味も違うコーラスグループ。
大きな特徴は毎回、反戦の歌をメインに据えることだ。
「愛の街コンサート」というタイトルがつくこのコンサート、毎回「愛」がテーマで、今年の1部は母にまつわる歌。
おかあさんへ、未来へ、アベマリア、ママン など。
高田敏子さんの詩に指揮者の安藤由布樹さんが作曲した2曲(アイスクリームほか)はかわいらしい歌だった。
2部は、反戦の歌のオンパレード。
特に感動したのは茨木のり子さんの詩『わたしが一番きれいだったとき』に
安藤さんが作曲した歌。合唱によって、より詩の内容が鮮明になっていた。
ソロの部分があるから、と友から聞いていたのはこの部分だったのか。
友人のほかにもう一人それぞれがソロで歌う場面があった。
まるで自分が戦争時代に青春を送ったかのように歌っている二人の歌に、聞いていて思わず涙がこぼれた。
確かな反戦の思いが伝わってくる。
もうひとつ、フランスの歌だそうだが『脱走兵』という歌。
大統領閣下への手紙という形で語りかける歯切れのよいコミカルな歌。
初めて聞いたが気に入った。
そのほか、リメンバー ザ キッス、アルゼンチンよ泣かないで など。
合唱の合間に詩的な紹介が団員たちによって紹介。
全員が何かしらの持ち場・見せ場があった。
構成もなかなかのもの。
総勢21人。おや? 前回より増えたような気がする。
若い人もちらほら。
1部はカラフルなTシャツと真っ白なズボンの組み合わせ。
2部は白いロングドレスにラメ入りの上着。
手作りで工夫しているとか。毎回衣装を見るのも楽しみにしている。
手ごろな場所が抑えられなかったそうで、800人も入る会場。
近隣市の中でもひときわ評判のよいホールでの公演。
席は6、7割は埋まっていたと思う。
有名な人がいなくとも、継続してこれだけお客を呼べるのだから
大したものだ。
やわらかなそれでいて、強い意志をもった合唱。
心地よいひとときを過ごすことができた。
よいコンサートをありがとう。
0 件のコメント:
コメントを投稿