2009年10月22日木曜日

また来てね、待っているから

きょうみたいな日を小春日和というのだろうか。
ほんとにおだやかな日だった。

母と60代の娘2人と施設の近くの蕎麦屋で昼食。
その後、近くの公園で小鳥の声を
聞きながらぼーっとしていた。

母には小鳥の声は聞こえていない。

でも耳の近くで話すことは聞こえる。

先週退院してから、毎日のように様子を見に通ったが
病院と違って痛くされるという恐怖がないせいかおだ
やかな表情になっていた。

そして、今日は新潟から姉が出てきた。

1回目の手術のときにも上京し、立ち会ってくれたが、
その日は用事があり手術中に帰ってしまったから母に
とってははっきりとは記憶に残ってないに違いない。

お蕎麦やさんで私と姉がおしゃべりしている間、
母はゆっくりと黙々と箸を進めていた。
ご飯付きのお蕎麦セットを完食。

いわゆる三角食いをしない。前はそうではなかったと思うが
今はできない。

ご飯だけを食べ、その次、おつゆを飲み、おかずを一皿ずつ
片づけて行く。

おかずは口に合わないと残すが、ごはんはよほどのことが
なければ一粒残らず、食べる。


お腹もいっぱいになり、散歩もして、
そのあと部屋に戻ればお決まりのお休みだ。

満足げに横になった。
姉の方をじっと見ている。

そして帰るとき「また来てね、待っているから」と
はっきりした声で言ったのだ。

ついぞ聞いたことのない言葉で正直驚いた。
姉に対しての言葉だったがうれしい驚きだった。

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