2011年11月8日火曜日

福島県の市民測定所めぐり

経産省前の座り込みアクション、参加した人たち
それぞれにドラマがあったに違いない。

私自身も思いがけず、出会った人たちと
その後のドラマ(少し大げさだが)が生まれた。

たまたま福島の女たちの座り込みのときに
受付を手伝った。
私の担当は福島県以外の人たちの受付。
隣のAさんは福島県の人たちの受付。

初日は大変な混雑だったが、混雑の合間
会話もできた。

3日に福島の測定所めぐりを計画していると話したら
Aさんが車を出してくれるという。

願ってもないことだった。

福島市→郡山市→田村市→いわき市

Aさんは郡山の人だから、田村市まででいい、その後は
電車でいわきまで行く予定と・・・

午後3時の電車を逃すと午後8時までないという・・・

う~ん、大丈夫か?

ここでまた助っ人が。
いわきの方が田村まで迎えにきてくださることに。

これで安心して測定所めぐりが実現することとなった。


詳細は同行した仲間が写真をたくさん撮ったので写真と共に報告を
未来の福島こども基金のサイトに掲載予定。

簡単に印象的な部分のみ記したい。


まず、初めにCRMS福島の測定所へ。

この日、子ども健康相談会が別会場で開かれる予定で
未来の福島こども基金代表の黒部医師も福島入りしていた。

健康相談に行く前にホールボディカウンター(wbc)を受けてから
のぞむ、という順番になっていた。

そんな忙しい日に訪問したので邪魔にならないように
さっさと切り上げる予定だったが、食品測定器、wbcを
目の前にすると、いろいろ質問してしまい、結果的に少し
邪魔をしたことになったかもしれない。

健康相談の会場では全国の女たちの座り込みのときに
出会った、熟女3人組の一人が受付で本を売っていた。
ここでまた経産省前つながり。

健康相談には今回は10人もの医師がボランティアとして参加とのこと。

その彼女は大阪の医師のカバン持ちできたと言っていたが
新しく出た本『低線量・内部被曝の危険性』(医療問題研究会編)を
売るのが真の目的だったようだ。
この本は山田真小児科医が推薦していた。

さて、本題に戻ると福島のあと、郡山へ。
こちらは共同作業所の一画に測定器が置いてある。
郡山は線量が高いので環境を整えるため、窓には鉛の板が貼ってあった。
作業所の職員2人とボランティア1人が交代で測っているとのこと。
測定器の置いてあるまわりはとてもきちんと整理されていて感心。
みんなが使うから整頓しておかないと、と若い担当者の話。
お米のシーズンになり、近隣の人たちからお米が
持ち込まれることが多くなり緊張していると話していた。

郡山から田村の測定所に向かう間、紅葉の美しい
山道を通った。

測定所は青柳堂というお百姓さんの離れに置いてある。

柿がたわわに実り、菊が咲き乱れている
すてきな離れだった。

青柳堂の住人たち

たまたまボスのシンさんのお姉さんとは昔からの反原発つながり。

確か、弟さん夫婦は人形劇をやっていたはず。

聞いてみるとまだやっていますよとの返事。

劇団赤いトマトはご夫婦2人だけによる人形劇団。
農閑期に各地をまわっている。

人形たちもいる一隅に測定器は置かれていた。
有機農業仲間からのカンパで、早くに設置できた。
放射能の数値が少しならいいという人もいるが、
私は少しでも放射能は嫌だと裏ボスのタツコさん。
測定は息子さんがやっている。

ちょうど田村に来ていた類子さんとお連れあいがのぞき、
いわきからの迎えの人も到着。にぎやかな顔ぶれとなった。
郡山から車を出してくれたAさんは経産省前つながりだが、
もう一人郡山から同行した節子さんとは反原発の古い知り合い。
節子さん、類子さんともハイロアクションのメンバー。

なんと、前述した郡山の測定所のボランティアは類子さんのお連れ合いだという。
ここでまたつながりができた。
田村には、他からの寄付により、もう1か所測定所ができるらしい。

話に花が咲きだしたころ、いわきでもみなさん待っていますよと
促されて、残念ながら田村を後にした。

いわきの話はまた機会をみて書きたい。

移動中の車の中で聞いたAさんの話は生々しいものだった。
こっちのほうもまた機会を見て。

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