2011年6月1日水曜日

このごろの母

先日、母の施設で、介護保険も見直しのためケアマネさんの訪問があり
同席した。

母はやや不審そうな顔をしていたが、

最近のお体の調子はどうですか?
お元気かどうかと思って、まいりましたよ。

母はコックンとうなずいていた。

なかなかうまい出だしの言葉だと思った。

健康かどうか心配してきてくれている、ということに安心を
覚えたのだろう。

聞かれたことに最小限のことは答えていた。

お昼は何を食べましたか?

ご飯が少ないから忘れました。

わかったようなわからないような返事。

ご飯の量が少ないのが不満なのだ。

でも、動かないから、体重は徐々に増える一方である。

ご飯の量を増やすわけにはいかない。

3月の大震災以来、母のところへ行くのが週2回から1回、10日に1回と
少なくなっていた。

気がついたときには体に湿疹ができてかきくずし、見た目にもひどくなっていた。

施設では何が原因か調べている、という。

ほどなく原因がわかった。ダニだという。
さもありなん。
ご飯とトイレ以外は極力ベッドから離れたがらない。
それも靴下も上の服も着たまま、布団もすっぽり肩まで
引き上げて寝ている。

姉と相談して連休の初日、母を1泊させた。
その後も少しまめに訪問するようにしたら、
最近は湿疹も治ってきた。

やっぱり、手を抜くと、体調に現れるようだ。

姉も5月は2回も母に会いにきた。

姉に会うとことのほか喜んでいる。

色が白くなったね、とほめたりしていた。

そうそう、何歳ですか?
ケアマネさんに聞かれて60何歳、いや70何歳、いや、89歳と考えながら
正しく答えていた。

4月に誕生日がきたばかりなのによく正しい歳が言えたものだ。

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