母のところはユニット方式。
個室だが10人で1ユニット。
みんなで食事をするところも
ベッドのある個室も広々としている。
前にお世話になったグループホームも広かった。
恵まれていると思う。
時折ご近所との井戸端会議ではしばしば
われわれの未来も話題になる。
われわれのころは個室なんてとんでもない、という
時代になるのでは?
と一致した意見。
だって、これだけ大勢の高齢化予備軍がいるのだもの。
事実、個室でなければ施設の建設を許可をしない、というのが
国の方針だったが見直す機運もあるそうだ。
簡単に決めて簡単にまた見直して。
この国の伝統ある農政をみならって、老政(?)もころころと
変わっていくのだろうか?
それはともかく、この間行ったとき、パイナップルを
持参した。
パイナップルはめったに買わない。
1年に1回買うかどうかぐらいだ。
たまたま生協でみかけたので
注文しておいた。
いい匂いを部屋中に放って、もう食べなければ
ダメにしてしまう、という寸前まできた。
丸丸1個のパイナップルを切るのは少し勇気がいる。
ご近所がいるときとか誰か家族以外にもいるときでないと
切る気がしない。
そうだ、母たちに持っていこう!
と思いついて、一口大に切ったのを持参した。
10人のうち、2人はちょっとこのまま食べるのは無理だが
ほかの人たちは全員食べることができる。
ま~、珍しいものを。
あらら。
おいしいこと、命がのびるよ。
と口々に。
持って行った甲斐があった。
イチゴ、甘夏、ときどき、おいしいのが手に入ったとき
持っていくがいつも一番、うれしくなさそうに食べるのが
うちの母だ。
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