2009年8月17日月曜日

お盆と義母

特にお盆休みがあるわけでもないが
いつも恒例としてお盆は田舎に行く。

今年も週末行ってきた。

信仰心が強いわけでも故郷思いでも先祖に対する崇拝の念も
強いわけではない。

ひとえに長女である姉の指示に特に逆らわないだけだ。

いい歳をして、自分の意思はないのか? と問われれば
一連の行動が嫌ではないからだろう。

若いときは反発して、親族のいない海外にでも住んだら
どんなによいだろう、と夢見たこともある。

でもそんなこと無理に決まっている、と自分で思っていたが
それは自分が芯から思わなかったからなのだろうと
今になってみればそう言える。

昨年から、実家に母がいなくなり(我が家が実家?)、
姉も田舎の好きな義兄も行く張り合いが減っているとは
思うのだが、毎年寄る親戚もあり、それなりに準備をしている。

次女の私はそのお膳立てにのるだけだから気楽といえば気楽。

昨年同様、埼玉の北にある夫の実家に寄り
先祖を参り、義母を見舞った。
連れ合いはまだ長く歩くと出血するからと
行かなかった。

義母は相当認知症が進んできた。
母よりかなり達者だったのだが
高齢になって認知症になったせいか
腰もまがり歩くのもやっとという感じ。

私の母の話をしたら
お母さんは何歳?

87歳です。

そう、私よりずっと年上だ。
私はまだ78歳だから、何でもできるわよ。

いやいや、義母は92歳なのだがいつのころからか
77歳か78歳と言い張るようになった。

何でも自分でやる人だったから、できなくなっているのに
自分は若いと思って、同居の嫁さんと息子に、
世話してもらうことを極端に嫌がる。

ディサービスも行きたがらない。

無理やり連れて行ってもらったが
行っている間中、玄関に椅子を出して、迎えにくるから、と
動かなかったとか。

何回か試みたが同じ状況だったので
行かせるのを今は断念したらしい。

聞くと薬を5種類飲んでいるという。
義兄に何の薬かと尋ねたら
ちょっと詰まって「認知症の薬」という。
そんな・・・

薬はあっているのだろうか?
でも毎日みているわけではないから余計な口出しはできない。

話していても人の話は聞かず目をつむっていたり。
黙っていて、今話をしているから、と
幻聴の人とぶつぶつと会話している。
こんな症状もなかったことだ。

昼寝をすることを昔からしなかった人だから
うとうとしているのも椅子の上。

確実な義母の衰えを目の当りにして
厳粛な気持ちになったが
どうすることもできない。

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