先週、久しぶりに母と外食した。
娘も大きなおなかで参加してくれた。
と言ってもいまどきは目立たないような洋服を着るから
とてももう間近、とは思えない。
娘は写真展の当番にも2日間、入ってくれた。
さすがに20日の夜はこないという。
さて、母は長い冬眠から覚めて、いたって元気。
暖かくなりかけのころ、ん? もしかしてまた妄想か?
と少し心配な時期もあったが、また落ち着いてきた。
木の芽どきは誰もがやや不安定になるらしい。
職員の方が言われていた。
グループホームから歩いて7,8分のところに
うどん屋さんがある。
外食はだいたいそこに決まっている。
念のため、帰りに必要かと車椅子も借りたが
自分で歩いた。足腰もかなりしっかりしている。
薬が効きすぎていたようなときは、足取りもおぼつかなかった。
今は最低の量の薬を飲んでいる。
それで妄想から解放されているのだからちょうどよい
塩梅なのだろう。
うどん屋はすごく混んでいた。だいぶ待たされた。
「けな所にこなくてもいいのに」・・・と母。
通訳すると「こんなところにわざわざ来て、お金を使わなくとも
よいのに」
ということを言いたかったと思う。
素直にありがとう、と言えないのが母。こなくてもいいのに、と私に投げかけた
ことばこそ、母らしく元気な証拠だ。
うどん屋は座敷風になっていて、靴をぬぐ。
靴を揃えたか、と私に確認。
うどん屋の帰り、民家に見事な桜の花が。きれいだね、と母もしばし
足を止めて眺めた。
いたって正気な証の数々。
私と娘が帰るとき、「ありがとね」と孫娘に向かって声をかけた。
孫娘には礼をわきまえているらしい。
いたって正気だ。
もうすぐ母の誕生日。ホームでは4月生まれの人の誕生会が
ある。保育園と同じだ。
25日、参加しようと思っていたがその日は首都圏の脱原発グループの
集会&デモがある。
4月のチェルノブイリ関連イベント、10月の反原子力の日イベント
この2つは、参加を欠かさないようにしているから
誕生会は欠席。違う日に行くことにする。
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