2009年3月23日月曜日

絵本『金の輪』&お彼岸

また、母のところで絵本を読んできた。

今度は家から持参。

数少ない手持ちの絵本から選んだのは『金の輪』
小川未明作、絵は吉田稔美さん。
彼女とはイラク開戦のときの反戦運動で知り合いになった。
シンプルで力強くかつ愛らしい絵を描く。

小川未明はあまりに有名な人だ。
新潟県上越市の出身でもある。

そう言えば小川未明館というのが高田城址公園内にあった。

旧かなでこそないが、そういう言い回しの、ていねいな
日本語で書かれている。

母のほかに2人の聴衆がたまたまソファーにいた。
耳の遠い母が中心だが2人ぐらいだと声も聞こえたと思う。

絵本も大型なのでよく見えたと思う。
まあまああきないで3人とも聞いて、見て、いた。

この調子で次回も絵本を持って行ってみようか・・・

しかし、元気になった母にはやや不安材料も。
それはまた追って。

ところで昨日は連れの実家へお墓参りに行ってきた。

盆と春秋のお彼岸には必ず実家に連れだって行く。
というか、それ以外は行かないというか。

幸いにして、義兄夫婦が義母を見ていてくれるので
私たちはあいさつに行く程度で済んでいる。

行くたびに義母の衰えが目立つ。
しかし、本人はいつまでも自分で何でもできると思っているらしい。

一緒に住んで面倒をみている人しかわからない苦労がどんどん
増えてきたことが会話を通して垣間見える。

何とかできているうちはいいが、いつか破綻の日が来るか?

こっちもやや心配な状況になってきた。

2009年3月21日土曜日

春はチェルノブイリイベント

例年のごとく忙しい日々だ。

昨年4月、チェルノブイリ救援イベントに向けて
つたないブログを立ち上げた。

1枚でもチケットの売れ行きにつながればよいと願って、はじめたのだった。

甲斐あって、いや、ブログのせいではまったくないが、

みえない雲という映画と池田香代子さんのお話という組み合わせが
よかったのか、会場はほぼ満員に埋まった。

今年はどうだろう?

広河さんの2年ぶり(と思っていたがどうも3年ぶりらしい)のチェルノブイリ取材報告と詩人石川逸子さんの朗読、若きピアニスト 須山真怜さんによる“思い出”の「チェルノブイリ鎮魂曲」と詩のコラボレーション。

思い出と書いたのはかつてチェルボナ・カリーナというウクライナの少年少女合唱団を招いてコンサートを開催したとき、作曲家の山田泉さんよりプレゼントされた曲だから。

事故10周年の96年に初めて東京と小田原で披露された。

その2年後に再び来日した子どもたちを中心としたコンサートのとき、た弾いてもらった。

このときは埼玉公演だけがこの曲をプログラムに加えた。

山田泉さんは曲を創ってくださった数年後に病気で亡くなられた。

さらにもう一度埼玉公演のときに、この曲を弾いてもらった。
その際、山田さんをご招待しようと思って手紙を出したら、山田さんの両親から亡くなったことを知らされた。

代わりにとご招待したが、「老齢のため、遠慮したい。しかし、このような曲があることさえ知らなかった。弾いていただけてうれしい」というハガキが届いた。

「鎮魂曲」は他に広まることなくひっそりと眠っていたわけだが、今回で4回目の登場。

4月20日、広河さんの最新報告、石川さんの詩、そしてこの鎮魂曲、
これらをシビックホールで聞くのを心待ちにしている今日このごろである。

2009年3月13日金曜日

絵本 半日村

半日村

前にどこかで読んだような気がしないでもないが
母のホームにあった絵本の名前。

今日は時間をたっぷりとって行ったので、そのつもりでゆっくりしてきた。
ちょうど10時のお茶の時間に到着。

カボチャビスケットという子どもだましのようなお菓子をみなさんに、

少しずつあげた。もちろん職員の方の了解を得た上。


今日は何もないね~ と言っていたところよ、と職員さん。
原則、10時はお茶だけのよう。差し入れなどがあるとたまにそれがでたりする。 
みなさん喜んで食べてくれた。
お茶の後は、このごろよくやっているというラジオ体操。
テープがかかって立ってやる人、座ったままでやる人、いろいろだがみんな参加している。

が、2人がトイレタイムになってしまった。
2人に職員の方がそれぞれついてしまったら体操をする人がいない。
私が先生になります、と手を挙げて前に出て、始めたが、いざとなるとわからないものだ。途中つっかえつっかえて1回目が終わった。
もう1回テープが流れた。いつも2回は繰り返すそうだ。

職員の方も戻ってきて、今度はしっかりできた。
ラジオ体操のあと、母はおやつを食べた口の中をきれいにしたくなったらしく洗面所にいた。前はこんなにマメに歯磨き(入れ歯磨き)をしなかったが、すっかり習慣として身についたようだ。ホーム内でも ピカ一の歯磨き好きになっている。


そうそう、この前娘がおむつをおばあちゃんに縫ってもらうと、
材料一式もってきていた。

娘が来たときは眠い時だったようで、ほとんど関心を示さなかったとか。
その縫い残りがあるはずだ。おばあちゃんにも半分を縫ってもらって、2枚完成した。

それでもお昼まではまだ時間がある。時間があると、
すぐ寝ると言い出しかねないから、散歩に誘った。
行ってもいい(=行ってあげてもいい・・・)と母。

近くの公園まで連れだした。大根の花を見てきれいだ、と言った。
気がないときはこちらがどんなにきれいだね、と言ったところでまったく表情を変えないのだが。

今日はすっかりまともな感じがした。

標題について書く時間がなくなった。
おなじみの切り絵作家、滝平二郎さんが絵を、齋藤隆介さんという人が文を書いている。

この本を読んだ。母だけに聞こえるように耳元で読んだ。
これが、おもしろかった。途中、母は飽きてきて本を見てなかったのだが、
おもしろかったのでとにかく最後まで読んだ。
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=4919

2009年3月4日水曜日

韓国の伝統芸能

先週の土曜日、娘と一ツ橋にある教育会館のホールに出かけた。

この“つながるコンサート東京”は「戦争と女性の人権博物館」建設のためのチャリティコンサート。


1週間前にチケットは売り切れたとか。
900席のホールだからすごいことだ。

趙寿玉(ちょうすおく)さんのサルプリ舞い、安聖民(あんそんみん)さんのパンソリどちらも初めて見て聞いたのだが、すばらしかった。

特に、パンソリのおもしろさったら・・・
日本の落語と講談と掛け合い漫才を足して3で割ったような。

表情豊かに手振り身振りも加えて・・・

パンソリの古典演目の一つ「水宮歌」を熱唱した。
ただし、前段だけだったので続きが聞きたい。
娘もそう言っていた。

神秘的なサルプリ舞いにも魅了された。
軽やかでかつ荘厳な舞にひきこまれた。

李政美(いぢょんみ)さんはそんな2人をあったかく包んで
やや緊張の面持ちだったように思う。

歌はのびやかにやさ~しく歌った。

趙寿玉さん、安聖民さん、楽士の方々それぞれ、在日2世、3世の
人たちが母国の韓国に留学して伝統芸能を学んでいるという。

韓国民族の底力に圧倒された。

楽しんだ上に、4月のチェルノブイリ救援イベントのチラシ900枚を
折り込みさせてもらった。

日本の伝統芸能を学んでいる友達からこんなコンサートがある、
と教えてもらった。
残念ながら行けないが。

3月5日、紀尾井ホール「オーケストラアジアジャパン」 コンサート

日本・中国・韓国の伝統楽器群による管絃楽団「オーケストラ アジア」の日本メンバーによるコンサート。

おもしろそう。
まだまだ知らない世界がたくさんある。

友達が参加している邦楽合奏団織座の定期演奏会の案内も届いた。
4月4日(土)都営新宿線船堀駅前の船堀タワーホール5階大ホール。
午後2時ー4時。

こちらもチェルノブイリ23周年イベント実行委員会と
重なり行けない。