2010年1月22日金曜日

100日も寝てないと言う母

昨日の母はめずらしく、ほかのみなさんと一緒にテーブルについていた。

午前のお茶の時間。
でも、こぶ茶がすっぱいと言って飲まなかったとかで
ほうじ茶がおちゃわんに入っていたがそれも飲んでいなかった。

とにかく水分をとるのを嫌がる。

おおむね年をとるとそうのようだ。
トイレに行くのが近くなるから、というのが一番の原因。

すべての臓器は水によって維持できているのだし、トイレが
遠くなったらそれこそ病気になるのだが。

そして、昨日はもう一つ問題があった。

お風呂にここ数日入ってない、と職員の方。

お風呂は好きなほうなのでこれは何かあるなと思った。

廊下まで散歩しようといやがる母をやっと連れ出して
聞いてみた。

あんな冷たい水風呂なんか入るのはヤダ。と強い調子。

そうか、何かの加減でぬるかったんだな。
それがインプットされて、拒否になったのか。

職員の方にそれを話したら、熱いお風呂が好きですよね、
と、納得。


標題は正月に姉たちが来たときの話し。

だいたいがほとんど寝て過ごしているので(足は丈夫なのだ
けれど)、何日おきかにときどき眠れない日が出てくる。

当然のことだ。
それでも不穏の状態にはなってないからまあよいほうだ。

ちょうど、その日は眠れない翌日だった。

前日、姉は妹の介護で病院に行っており、状態も悪い時だった。
だから、姉の感情も高ぶっていて強い調子で言った。

「あのね、***は今病気だよ。死ぬか生きるかのときなんだよ。
57歳で死ななくてはならないなんてかわいそうだね」

それに対する母のことば。ああ言えばこう言う。本領発揮だ。
まして、寝てないときは頭が冴えている。

「病院に入院しているんだろう? (だから)***は大丈夫だよ。
私のほうがよっぽどかわいそうだよ。もう、100日も200日も300日も、
いや2年も寝てないんだから」

いやはや、常識では考えられないことを本気で言う。
(それなのに数字の積み上げ方は合っている・・・)


妹は11日に亡くなった。

母はまだそれを知らない。

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