昨日の母はめずらしく、ほかのみなさんと一緒にテーブルについていた。
午前のお茶の時間。
でも、こぶ茶がすっぱいと言って飲まなかったとかで
ほうじ茶がおちゃわんに入っていたがそれも飲んでいなかった。
とにかく水分をとるのを嫌がる。
おおむね年をとるとそうのようだ。
トイレに行くのが近くなるから、というのが一番の原因。
すべての臓器は水によって維持できているのだし、トイレが
遠くなったらそれこそ病気になるのだが。
そして、昨日はもう一つ問題があった。
お風呂にここ数日入ってない、と職員の方。
お風呂は好きなほうなのでこれは何かあるなと思った。
廊下まで散歩しようといやがる母をやっと連れ出して
聞いてみた。
あんな冷たい水風呂なんか入るのはヤダ。と強い調子。
そうか、何かの加減でぬるかったんだな。
それがインプットされて、拒否になったのか。
職員の方にそれを話したら、熱いお風呂が好きですよね、
と、納得。
標題は正月に姉たちが来たときの話し。
だいたいがほとんど寝て過ごしているので(足は丈夫なのだ
けれど)、何日おきかにときどき眠れない日が出てくる。
当然のことだ。
それでも不穏の状態にはなってないからまあよいほうだ。
ちょうど、その日は眠れない翌日だった。
前日、姉は妹の介護で病院に行っており、状態も悪い時だった。
だから、姉の感情も高ぶっていて強い調子で言った。
「あのね、***は今病気だよ。死ぬか生きるかのときなんだよ。
57歳で死ななくてはならないなんてかわいそうだね」
それに対する母のことば。ああ言えばこう言う。本領発揮だ。
まして、寝てないときは頭が冴えている。
「病院に入院しているんだろう? (だから)***は大丈夫だよ。
私のほうがよっぽどかわいそうだよ。もう、100日も200日も300日も、
いや2年も寝てないんだから」
いやはや、常識では考えられないことを本気で言う。
(それなのに数字の積み上げ方は合っている・・・)
妹は11日に亡くなった。
母はまだそれを知らない。
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