2012年2月25日土曜日

ふくしま集団疎開裁判in東京 明日26日市民による法廷劇開催

今日の東京新聞に記事が掲載。



市民による法廷劇。
練習に参加した役者(素人さん)さんによると
目からウロコの演技指導があったとのこと。

指導される方はプロです。

当日のゲストなど詳しくは会のサイトを。

また、ネット登録による事前陪審員も募っている。

外国人向けリリースも発表

明日は世界にむけてユーストリーム配信もある。


ふくしま集団疎開裁判

2012年2月24日金曜日

いわき市・津波跡と志田名地区の訪問

少し前になるが10日、11日と福島県に行ってきた。
10日は放射能からいのちを守る全国ネットワーク第1日目に参加。
全国各地から市民団体・個人・自治体などが集まり、壮観だった。
特に今回は全国で保養を受け入れている人たちの様子を知りたいと
思っていたのだが想像を超えるたくさんの人たちが動いている、
ということが実感としてわかった。
感想や意見を書くにはこなしきれていないのでいずれ折りをみて
書きたい。
主催者のサイトはこちら
11日は未来の福島こども基金とDAYS放射能測定器支援募金とが
贈呈した測定器を使っている「いわき放射能市民測定室」へ。
首都圏の人たち9人と一緒の見学。
測定室見学の前に、震災後初めて見る津波被害の状況~
案内してくれた運転手さんの話では宮城、岩手のほうが被害が
大きいので、あまり報道されなかったがいわきの海岸沿岸の
被害もすごかった。
今まで大きな津波がきたことがないので、年寄りたちが
逃げなかったと。
津波跡の見学の次は放射能スポットがあると注目を集めている
いわき市川前町の志田名・荻地区にお邪魔した。
以下は同行した友人の報告。
(測定室の話もまた別の機会に)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
志田名・荻地区の集会所に、地元の男性6人が集まってきてくださいました。
(志田名地区の場所はこちら
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&client=safari&rls=en&q=志田名地区&gs_sm=2&gs_upl=26997l27278l0l27303l5l3l0l0l0l1l125l239l0.2l2l0&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.,cf.osb&biw=1011&bih=714&um=1&ie=UTF-8&sa=N&tab=wl)


事故前は100人位だった住民は、避難などで現在48人(43戸)。
ほとんどの子どもは避難したが、1軒(2人)だけ家庭の事情で残っている。
この部落は線量が高いが、直線距離にして10㌔強の山を下りた川前地区は
線量が低いので、川前に移っている人も多い。

原発が爆発したあと行政は広報車を走らせて避難するように指示を出した
というが、家の中にいて聞こえない人も多く、停電でテレビもみられないので、
事故から3日間は何も知らなかった(集まっていただいた方は皆、インター
ネットを利用していない。携帯電話の電波も入ったり入らなかったり)。
見捨てられたと思った。車のラジオで知った。家畜がいる人は逃げられなかった。

30キロ圏内なので屋内退避となったが、4月22日の解除宣言——
いわき市が「安全ですよ」と言ってから、相手にされなくなってしまった。
市は国から指示されたと言い、国はいわき市からの要請と言い……。
屋内退避のままが続いていれば、補償や補助金が出ていたはず。
今は何の補償もない。医療費や国保、避難している人への補償も、自主避難と
いう条件なので出ない。住む場所だけは探して提供しますよ、でもあとは自分
たちでやってくださいね、と。ちょっと行ったところの川内村は、計画的避難
区域に指定されている。

市から安全宣言が出されたときは、ここの放射線線量が高いという認識は
なかったので、ああ、これで安心かなと思った。小さい子どもがいる方が
自分で線量計を買って測ったら、えっ!、高いんじゃないかってなった。
木村真三先生も、県内をずっと車で走ったら、たまたまここは!って。
それがなければいまもここは高いということも知らず、ここは安全だって
いうことで過ごしていると思う。

雨樋は7マイクロシーベルト、あるいは10数マイクロ。側溝は20とか30。
家屋の2階は高い。水道の水からは検出されていない。

田んぼなども1枚1枚、地区全域の線量をはかって線量マップを作り、
いわき市に何度も除染してくれるよう働きかけた。やっとのことで重い腰を
あげ、昨年12月に除染が始まった。市はこの地区を除染モデル地区に指定。
除染を行ったのは役所が委託した業者とボランティア。

家の中で空間線量で2.0マイクロシーベルト以上のところを優先して除染。
除染したところは、家の中で1.0マイクロシーベルトくらい下がっている。
市の危機管理室は、家の中で0.5以下にするとしているが、家の中を除染
するというのは難しい。家の周りが下がれば、家の中も下がっていく。

今は雪が積もり、線量は多少下がっている。夏になったらまた上がって
いくのか、どう経過するのかわからない。森の中は手つかず。測ったのは
農地と宅地だけ。山は高いだろう。住宅が下がっても、雪がとければ山から
また水と一緒に放射能が、あるいは落ち葉でまた高くなるかもしれない。
どうなるのかわからない。本当にやるのであれば山も全部やらなくてはいけ
ないけども、今の時点ではまず不可能。

しかし、除染した土を置く場所がない。除染した土を、また家庭の脇に仮
置き場の仮置き場として置いている。木村真三さんからは、家屋から最低
100㍍以上離れたところに置きなさいと言われたが、そんな場所はない。
集会所の庭にも置いてあるが、建物から3〜4㍍の場所に青いビニールシート
をかけているだけ。意味がない。国有林等にこの地区の仮置き場を作って
ほしいと、市に要望しているが、国有林は公の土地なので他の地区の除染
した土も置かなければならないと言われている。そうなったら、志田名地区が
仮置き場にされてしまう。
例年冬場は地元で山仕事などをしたりしているが、今年はできない。1時間
くらいかけて他の地区へ行って、他の人の山仕事に行ったりしている。
会社勤めの人もいる。

元々は自分で食べるものは自分で作っていたのに、目の前に自分の畑があっても
作ることができず、米も野菜も車で30分かけてスーパーまで行って買わなければ
ならない。移動スーパーも来るが、全部を廻るわけではない。行きたいところ
だけ行って帰ってしまう。車を運転しない人は、他の人に頼まなければならないが、
そもそも人がそんなにいない。春になっても、仮置き場が決まらなければ除染も
できないし、作付けには手を付けられない。

原発は本当に困った問題です。ハッキリいって。これ以上、我々を苦しめんよう
なんとか、東電のほうで、早く元の生活に戻れるようにしてほしい。
いつもは正月やお盆に、友達や遠くに行った子どもらが遊びに帰ってきている、
そういう人が一人も入ってこないのは、寂しい。政府の人が言ったように死んだ
ような部落が、約1年続いた。
お金のかる人は自主避難できても、お金のない人はいつまでも避難していられ
ないからね。こげな生活でした、この1年間。
今はやっと放射能に慣れてきたというか……、慣れてはいけないけども。
                               (金子記)

2012年2月17日金曜日

緊急!2・18志木市民会館で肥田舜太郎医師の講演会

放射能汚染から子どもを守るために大切なこと、と題した
緊急講演会が開かれる。

2月18日(土) 9:40~12:00

志木市民会館パルシティ 志木駅下車徒歩15分
志木駅東口よりバス 昭和新道下車2分

講師の肥田舜太郎さんは今年94歳!!!
自らも広島で被爆しながら、医師として長年ヒバクシャ治療に
携わってきた。

福島原発震災以降、全国各地を文字通り東奔西走して
放射能から子どもを守ろうと、訴え続けている。

2012年2月8日水曜日

PHILIA PROJECT緊急企画~「継続する3.11」

東日本大震災 継続する3.11

PHILIA PROJECT

2011年3月11日に発生した未曾有の自然災害、東日本大震災。
しかし、そのなかでも人災は起きています。

東日本大震災から1年を目前として、未曾有の自然災害のなかで起きた、
いまなお被害を出しつづけている人災をめぐっての緊急企画です。

「命とは何か」が、いま問いなおされている。
はたして、私たちは希望という未来を見い出せるのか。

第1部 石巻市立大川小学校

トータル・パフォーマンス
『 悲歌 これ以上 傷つかないように そっと光とともに 抱きあげて』

CAST 小澤恵美子 麻生アユミ 祥子-SHOKO 田中克季 オータ・ナオ
 STAFF  設計 二瓶龍彦 映像 宇田川伸一 照明 海野ひろ美 
舞台監督 芦野孝男

報告「失われた74人の子どもたちの命の現在」二瓶龍彦

第2部 福島第一原発事故報告

2月13日(月)
    『未来は子どもたちのために』
        向井雪子 (チェルノブイリ子ども基金・未来の福島子ども基金)
2月14日(火)
    『世界の核汚染と福島』森住卓 (フォト・ジャーナリスト)

2012年2月13日(月)14日(火)
19:30 start (開場 30分前)

会場 東京両国 シアターΧ(カイ)
                  03-5624-1181      
  
料金 前売 \2,500 当日 \2,800 通し券 \4.000 中学生以下無料

予約・問い合わせ  PHILIA project (フィリア・プロジェクト)
            090-6517-0809       philia_project@yahoo.co.jp

2012年2月3日金曜日

ゆうべのできごと

何を載せるべきか迷うほど、福島の話題はつきない。

迷っても時間がないので結局検討の段階で終わって
なかなかブログが更新できないのが現実。

閑話休題

夕方、駅を降りて家までの道のりに、2件の事件(?)事象(?)があった。

その1、少年がヤサイの箱を2つ持って道行く人に声をかけている。

八百屋なんですけど(どう見ても10代に見える)、配達の品が云々かんぬんと口上を述べた。

理由はどうでもよい、とにかく売りたいのだ。

今日はことのほか寒風が身にしみる夕方の時間。

買ってあげようかと思ったが、今日は産直の ヤサイ が来る日。

ごめんね、 ヤサイ が届く日だからと断った。

「果物なんです、日向夏」

箱の中には3袋入っていた。たぶん、いつもそのぐらいにしておくのかな?

「3つまとめて買ってくれたら安くします」

結局余りやすくなかったから、家族が少ないから3つはいらないと2つ買った。

歩き出したうしろで次のお客に声をかけているのが聞こえた。

振り返って反応を見たが、なかなか買ってくれる人は
現れない。

でもまあ帰ろうと歩きかけた。そしたら、歩道のところで
女の子が結構大きな声で泣いている。

小学生3、4年ぐらいか?

どうしたの?

自転車がとれない。

初めてここの自転車置き場を利用した。
どうして出してよいのかわからない。

看板を見ると12時間以上100円と書いてある。

じゃ、100円入れようと、私。

でも100円持ってない、という。

大丈夫あるから。

どこかに数字をいれて取り出すようだがお金を入れるところが
見当たらない。

メガネを出してあちこち見まわしたらようやく書いてある柱がみつかった。

清算機は自動販売機の側のほうにある、と。

な~んだ、あっちか。

ちょうど居合わせた女の人に聞いて、置いてある自転車の番号を
入れたら、すぐに開いた。

12時間以内だったらしくお金も要らなかった。

さっき泣いていた女の子は自転車が取り出せたからケロッとしていた。

なんだかけったいな日だったな、と一人ごちながら
帰宅。

ご近所に日向夏を1袋進呈。

くだんの八百屋を名乗る男の子は隣の駅でも同じような
ことをしていたとご近所情報。

私は、角べい獅子を思い出した(古すぎる・・・)。

歩いてくる人に向かって泣いていた女の子は、かしこい。